20210621 春季東京都大会決勝 関東一×日大三

10日間天気予報では雨マークで心配しましたが近づくにつれ予報は徐々に持ち直し、当日は白い雲に青空も覗き、暑いながらも風のさわやかな午後。「明日から緊急事態宣言です」からの紆余曲折を経て、ようやく迎えた春決勝です。

試合開始1時間前には到着したのですが、既にそれなりに人は入っていて焦る。府中市民の収容人員は5000なので上限は2500となっています。試合始まっても半分かっちり埋まっている感じではなかったから、たぶん全員入れたんでしょうが、こりゃ夏は気をつけねば。江戸球や駒沢はもっと少ないわけだし。

 

グラウンドを見ると、石見君がふつうに練習参加できているようなのでホッとする。関東大会決勝で顔面に死球を受けて救急車で運ばれたという話を聞いてから、ずっと心配してたので、とにかくよかった…(と思ったらまだ完治してないのね…気持ちはわかるし嬉しいけど、無理しないで大事にしてくれ~~

 

先攻は三高。

1センター星

2セカンド齋藤

3ライト井坪

4ファースト山岡→H間→ピッチャー栃原→H林

5レフト土屋→ファースト

6ショート鎌田

7サード川島→H富塚

8キャッチャー安田→レフト村上

9ピッチャー宇山→キャッチャー川崎

準決勝と同じく、エース左腕の宇山君が先発。野手もスタメンに井坪君が打順の入れ替わりはありますが、ほぼ同じメンバー。

 

後攻:関東一

1ライト染谷→H長堀→レフト高田

2セカンド立花

3サード初谷

4ショート楠原

5ファースト津原→H田中→ファースト富沢

6ピッチャー市川

7センター五十嵐→ライト

8キャッチャー石見

9レフト滝川→センター鎌倉

怪我から復帰の石見君がスタメンで改めてホッとする。こちらもエース市川君が先発、打順も6番に入ってます。関東大会決勝からの野手の入れ替わりとしては、五十嵐君と津原君が今日はスタメンに入っています。でもこの春は、もちろん試合毎の入れ替わりはあるとはいえ、秋のようなしっちゃかめっちゃか試合毎にガラガラと変わる、というんじゃなく、それなりにまとまってきた感じがします。

 

ともかく、決勝やれてよかった…という一種和やかな雰囲気の中で試合開始。

初回は両エース共に立ち上がりよく、三者凡退。

しかし2回表を同じく三者凡退に抑えたその裏、先頭の6番市川君がちょっと甘く来た感じの初球を打ってセンター前へ。続く五十嵐君はフルカウントからの死球で2死ながら1・2塁。そして四死球の後の初球を石見君が叩いてライト前タイムリー!やった~!本人も凄く嬉しそうだったけど見てる方も嬉しかった!でも無理しないでね。

更に滝川君も2ストライクと追い込まれながらライト前ヒットを放ち、2点を先制します。

3回表も三者凡退に抑え、裏には立花君がファウルで粘りまくってライト前に運び、ノーアウトのランナーが出ますが、送りバントで2塁に進めた後、4番5番は初球を打って凡退で無得点。

4回表。難なく2死を取りますが3番井坪君は2ストライクからインコース低めだったと思いますがうまーく打ってレフト前へ。うまく言えないけど上手かった…初めてのヒット、初めてのランナー。

続く4番の山岡君1-2と追い込み最後はショートゴロ…しかしやや打球が緩くタイミングが合わせにくかったのか、捕球はしたけどボールが手につかず、ショートゴロエラーで1・2塁。5番の土屋君は難しい当たりのセカンドゴロ…でしたが追いつき捕った…!と思いきややはりボールがこぼれ、2死ながら満塁。とっくにチェンジになっているはずが…(汗)しかし続く鎌田君には2ストライクからフルカウントまで粘られちょっとヒヤッとするファウルを打たれたりしながらも、最後は見逃し三振に取り、ピンチを脱する。ナイスピッチング ♪

それにしても、ここまで今チーム見て来て、エラーが少し多い感じするなあ…春の段階で2019のチームが平均1個、今年のチームが1.5個かな手集計だから不正確かもだけど。でも接戦だろうが快勝だろうが満遍なく毎試合出てるから、むしろこれがチームの個性なのであって、それを織り込み済みにして勝ち抜いていければいいのかな。ミスしても傷をできるだけ浅く、傷を負っても引きずらず、治癒を早めに!とか…

さてピンチを切り抜けた直後の4回裏、先頭の市川君がレフト前ヒットで出ると、続く五十嵐君のセーフティバント(ナイスバントでした)がエラーを誘い、ノーアウト1・3塁。石見君の犠牲フライと滝川君の左中間へのヒットでこの回更に2点。

6回にも死球で出たランナーにエラーが絡んで5点目をあげる。ただ、7回からリリーフした背番号20,右スリークォーター気味の栃原君からは追加点を奪えず、5点のまま。

守っては終盤、三高打線も捉えた当たりが増えますが市川君は最後まで投球を乱さず、バックもよく守り、5-0のまま関東一が勝利、5年ぶりの春季都大会優勝となりました。おめでとう!市川君は被安打2、四死球ゼロの完封勝利、ナイスピッチングでした。変化球もコントロール良かったし、ピンチの場面でも、ファウルで粘られても落ち着いてて、思い通りのピッチングが出来てたのではなでしょうか。正直、今こんなに良くて大丈夫かという気もしてしまいましたがずっとフォームを試行錯誤していたから、むしろこれから!と強気に考えたい。そういえば1年夏から試合出て甲子園でも投げてる市川君ですが、優勝投手にはなったことなかったんですね。改めておめでとうございます。

打線は目を見張るような凄い当たりはあまりありませんでしたが、単打でしぶとく繋いで着実に加点していった感じ。送球間の進塁とか、効果的な走塁もあってやっぱり好きだな~投打が嚙み合った勝利でした。夏に向けての自信として、これからまた頑張ってください。

 

 

新型コロナに翻弄された今大会、特に三高は5月から6月初めにかけて活動停止となった期間があったりで、決勝の戦い方はとても難しかったと思います。条件が違えば、また違う結果になっていたかもしれません。でもとにかく、紆余曲折を経て無事決勝戦が開催されたこと、そして観客として観戦できたことが嬉しいし、都高野連並びに両チームに感謝しています。ありがとうございました。夏の大会がつつがなく開催され、全チームの選手の皆さんが元気で参加できること、そして両チームの更なるご活躍をお祈りします。

 

 【試合スコア】

日大三   000 000 000 0 H2E2

関東一   020 210 00x 5 H11E2

日大三:宇山(6)、栃原(2)―安田(6)、川崎(2)

関東一:市川ー石見