080923 秋季東京都大会 第13ブロック決勝 関東一×明大中野

ようやく雨も上がった今日は秋分の日。今日は暑いけど、そろそろ本格的な秋の到来です。

スタンドに出てスコアボードを見ると関東一が先攻。できれば後攻を取って欲しかったのですが、どうやらジャンケンに負けた模様。ううっ、春の明大中野八王子戦のことがちらっと頭を掠めます。

両チームのブルペンを見ると、関東一はやはり押久保君、明大中野は長身右腕の選手が先発の模様。そしてスタメンは、

関東一

1レフト片岡

2ショート野村

3キャッチャー本間

4センター宮下

5ファースト松田

6セカンド北

7サード山下

8ピッチャー押久保

9ライト香月

というわけで、これまで2試合スタメンだった伊藤君に代わって山下君がサードに入ったほか、打順を相当入れ替えていています。この組み換えがどう働くのでしょうか。

対する明大中野は、

1センター ジン

2ライト アカツカ

3レフト ハンザワ

4セカンド 竹田

5ファースト フルツ

6ショート カワノ

7キャッチャー 米山

8サード アベ

9ピッチャー セキヤ

夏の選手名簿では3年が多く、秋からベンチ入りの選手が多いようです。こちらも準決勝から投手以外のメンバーは変わらないようですが、打順はだいぶ入れ替わっている。

初回、今日はトップバッターの片岡君は0-3まで行きますが最後はセカンドゴロ。先発のセキヤ君はやや立ち上がりコントロールが不安定なのか、続く野村君は四球。しかし後続はいずれも外野フライに討ち取られ、無得点。

1回裏、押久保君も立ち上がりよく、3者凡退。セカンドの北君、今日も良いプレーを見せてくれます。

2回表も1死から北君がデッドボールで出ますがその後はダブルプレーで無得点。その裏も押久保君は難なく三者凡退で抑えます。

そろそろ何とかして欲しい3回表、8番の押久保君から。押久保君はフルカウントまで行きますが最後は見逃し三振、続く香月君も見逃し三振…うーんセキヤ君、そんなに球威がある感じではないのですが、カウントが不利になってもきわどいところをついてきて、ちょっとイヤな感じ(いや、ナイスPです)。打順はトップの片岡君に還りますがレフトフライに倒れる。3回裏も依然、押久保君がパーフェクトピッチングで抑えますが、セキヤ君も4回表、2・3・4番を全部フライに討ち取り三者凡退。2巡目の上位打線がこうだとちょっと…押久保君も好投を続けているとは言っても、力で抑え込むタイプじゃないだけに。などと不安に包まれて迎えた4回裏、先頭のジン君の打球がショートゴロエラー、送りバント後、3番ハンザワ君のセンター前で1・3塁の大ピンチ!しかし4番竹田君のスクイズバントが小フライになり2アウト。次のフルツ君の打球もファースト近くへの難しい打球でしたが北君が好捕、1塁アウトで難を逃れます(エラーからの失点にならなくて良かった!)。

以後終盤まで、明大中野が押し気味ながらも膠着状態が続きます。序盤は押久保君に封じられていた明中打線も時折ヒットが出るようになりますが最後は抑えられ、一方の関一は、7回までノーノー(汗)良い当たりというのも殆どない。荒れているような荒れてないような?セキヤ君に完全にペースを握られてしまった感じです。

そして8回表、今日は6番の北君から。北君の辺りはレフト前に抜け、ようやく!ノーヒットを免れます。しかし送りバントで1死2塁としますが押久保君がまたも見逃し三振、次の香月君に代えて斎藤君が送られますがセンターフライに終わり、ノーアウトのランナーを活かせません。こうなったら9回表の攻撃にかけるしかない、というわけで8回裏は押久保君が三者凡退に抑え、9回表は1番・片岡君から。

片岡君はライト前へ!ようやく終盤にきて、捉えられるようになってきたのか、8回に続きノーアウトのランナーが。続く野村君の送りバントはピッチャー前!転がった瞬間まままマズい!と思いましたが送球がやや逸れて、2塁セーフに!となるとここはやはり送りバント…なのですが、本間君のバントは2球続けてファウルに。変なところに転がって3塁アウトになっても困るけど…本間君は最後は空振りの三振に倒れますが、このボールをキャッチャーが逸らしランナー2・3塁へ。結果的に送ったのと同じ形になりました(なんかツイてる…)。そしてバッターは期待の1年4番・宮下君。さあ今度は外野フライOKどんどん上げてくれ~☆と思いますが宮下君の当たりはサードゴロ、3塁ランナーは三本間に挟まれタッチアウト。この間にバッターランナー・2塁ランナーも進塁、2アウト2・3塁に変わります。バッターは松田君。セキヤ君の投球はボール先行、0-3まで行きますがその後はフルカウントまで戻し6球め!は空振りのようですがキャッチャーミットにはおさまらず後ろへ点々……その間にバッターランナーは一塁へ、3塁ランナー、2塁ランナーも生還!……と思いきや、審判が協議を始め、やがてバッターアウトのコール。審判団からの説明はありませんでしたが、ストライクが体に当たったために振り逃げにはならず、3アウトになった模様。さすがの江戸球の女神も、そこまで関一に甘くはなかったということでしょうか。攻撃のミスの連続だもん(泣)

とにかく、気持ちを切り替えて、この裏を抑えなくては!

しかし明大中野も打順良く3番のハンザワ君から。しかもこの回、頼みの押久保君が投球練習のときから、大きく外れるボール球を投げているのがちょっと気になる…疲れもあるのでしょうが、もう1点もやれないプレッシャーがやはりあるのかも…ハンザワ君がバッターボックスに立っても、ボール球ははっきり浮いている感じ。そしてハンザワ君は2-1からの4球めをライト前に!送りバント後、5番のフルツ君もレフト前に引っ張り1死1・3塁に。ここで関一ベンチから伝令、明中もフルツ君に代走が出ます(名前は凄い声援で聞き取れませんでした…)。そして次のカワノ君への1球めは外に大きく外れます。スクイズ警戒かもとも思いましたが最後まで変わらず、満塁策です。

これで1死満塁、バッターはキャッチャーの米山君。何としても内野ゴロゲッツーに仕留めたいところですが、米山君の打球はセンターへ。一目で間に合わないとわかる大きなフライ。

3塁ランナーが生還し、第13ブロック決勝は明大中野が1-0のサヨナラ勝利を収め、関東一はブロック予選で敗退、今秋は、本大会の手前で表舞台から姿を消すことになりました。

明大中野は本大会出場おめでとうございます。セキヤ君ナイスピッチングでした。まとまりや盛り上がりも凄くて、良いチームだと思います。本大会でも頑張って下さい。しかし、春は明八に初戦敗退、秋は明中にブロック敗退かぁ…スコアは違えど試合展開もどことなく似てる(汗)次は明大明治に…なんてことになりませんように。

冗談はさておき。初めてみるブロック予選敗退、初めて見る江戸球での公式戦での敗北(6月の招待試合では毎年見てるけど(汗))、あわやノーノーかという2安打完封負け、とショックで悔しいことではありましたが、どこかで打てなくて負ける予感はしていたし、バッティングとか試合運びとかは、これからの練習と経験できっと克服して、強くなっていけると思うので、先行きはむしろ明るいと思っています。

投手陣がみんな力で抑え込むタイプではないだけに、3年の野手がごっそり抜けて、守備がガタガタになってしまうことを一番恐れていたので、(エラーがないわけではなかったけど)内外野の守備が安定していたのにちょっと驚きました。セカンドの北君は今日も良い守備見せてくれていたし、ファーストの松田君も上手くて、見ていて嬉しくなってしまう♪

押久保君は、今日もナイスピッチングでした。あんなに緩いボールなのに…特に、エラーから始まった4回のピンチを切り抜けてくれたときは流石と思いました。

今日は、試合が終わったときには本当にみんな呆然として、泣いている選手も何人もいましたね。秋にこれほどの涙を見たのは、久しぶりでした。キャプテンの野村君は泣き崩れて支えられても立ち上がれないくらいだったし、押久保のクールダウンの途中、震えてる背中も目に焼き付いてる。1年の宮下君まで…勝つことの難しさ、力が足りないこと、道の半ばで負けることの悔しさ。今日の涙は、甲子園で最後に流した涙とは、また違った苦さがあったのではないかと思います。でも、今日の涙を忘れなければ、必ず強くなれると思う。春にまた会えたとき、どんなチームに成長しているのか、楽しみに待っています。