090429 山形県大会飽海地区一次予選決勝 酒田南×酒田東

突然ですが、酒田市営光ヶ丘球場へ行ってきました。

酒田市日本海に面した庄内平野の北の方にある港町。球場も酒田港に近く、球場周辺を囲む木々は強い海風のせいでか、幹が斜めになっている。ふと見ると、おお、駐車場には酒田南のバスが停まってる!!

飽海地区というのは庄内地方の北部、酒田市飽海郡を含む地域。もっとも、市町村合併が進んで郡部の殆どが酒田市に合併され、今や郡部は遊佐町だけ、遊佐の高校は今大会に参加していないので酒田市の大会みたいになっています。

今日は一次予選の決勝と、二次予選の2試合が行われる予定。この飽海地区予選、実は三次予選まである。7校中3校が県大会に出られるのになんで三次予選まで?と最初は不思議に思いましたが、

一次予選:7校参加のトーナメント→優勝校=第1代表、準優勝校=二次予選のスーパーシード

二次予選:第一代表を除く6校でトーナメント→優勝校=第2代表、準優勝校=三次予選のスーパーシード

三次予選:残りの5校でトーナメント→優勝校=第3代表

という、椅子取りゲームの逆みたいな決め方だそうで。でもこのやり方なら、県大会に行けないチームもみんな3試合ぐらいは戦えるし、くじ運にあまり左右されずに県大会出場校を決められるというメリットもある。参加チームが少なく日程に余裕があるからできることなのでしょうが。

一次予選の決勝は、甲子園の常連・酒田南と三十年くらい前に一度甲子園出場経験のある酒田東の対戦。地元では何の不思議もないことでしょうが、甲子園や神宮球場でもないところで酒田南の縦縞を見るのは、何だか不思議な気分です。スタンドを見るとベンチ入り以外の部員は今日は別行動なのか、部員の姿はない。一方の酒田東はスタンドの部員や父兄の応援も多いみたい。こちらのユニはいかにも伝統校らしく(?)白のアンダーシャツにエンジのストッキングの早稲田スタイル。

先攻は酒田東、マウンドには酒田南のエース安井君。小柄なサウスポーですが、投球練習の時から、ミットの音がバシーンバシーンと力強く響く、威力のある球。それだけあって、バックネット裏の酒田南ファン(OBの方かも?)の期待も相当なもののようです。

先攻:酒田東

1ショート松本

2サード渡邉

3キャッチャー野村

4レフト池田

5ファースト加藤

6ライト佐藤(義)

7ピッチャー三浦

8センター金田

9セカンド齋藤

後攻:酒田南

1セカンド五十嵐

2ライト奥野

3ピッチャー安井

4センター三浦

5サード野崎

6レフト西村

7ファースト平川

8キャッチャー工藤

9ショート高橋(→PH小寺→梅沢)

と、スラスラとオーダーを書けるのも、スコアボードに名前表示が出るのと、1部100円の選手名簿(A3色上質1枚を2ツ折したもの)のおかげです。素晴らしい、有難い…是非東京や埼玉でも真似して欲しい(笑)

さて1回の表、安井君は立ち上がりも上々で、2者連続三振を含む三者凡退…そもそもバットにほとんど当たりません(汗)イニングが進むうちに捉えられるようになるでしょうか…

その裏、1番五十嵐君が酒田東のエース・右腕の三浦君からセンター前ヒット、更にセンターのエラーで一気に3塁へ!続く2番の奥野君が左翼への2ランを放ち、2点を先制。しかしクリーンナップはすべて凡退に討ち取り2点で抑える。

2回表も三者凡退三振2つ。

2回裏、8番工藤君のライト前ヒット、続く高橋君のセカンドゴロエラーで2死ながら1・2塁となり再び打順は一番へ。五十嵐君は、今度は左中間を破る2ベース、2番の奥野君も同じく左中間への3ベースでこの回3点を追加。足も速いし、イイ感じの1・2番コンビです。

3回表も三者凡退三振2つ。

しかし3回裏は三浦君もすべて内野ゴロの三者凡退に抑えます。逆に4回表、1番の松本君が三遊間への内野安打で初めてのランナーが出、送りバントで2塁まで進みますが、後続が断たれて無得点。

5回表も連続三振で2死とされながら7番三浦君の打球が追いかけるライトのグラブからこぼれ落ちるヒット、単発で点には結びつかないものの、酒田東の打線も徐々に慣れてきた模様。

しかしその裏、打順は再び1番五十嵐君から。五十嵐君はレフト前ヒットですが送りバント失敗(ちょっとピッチャー正面に行き過ぎたでしょうか?)で1死1塁となりますがここまでノーヒットだった3番安井君にもレフト前ヒットが出て1死1・2塁、更に4番三浦君の打席で牽制悪送球で2・3塁となり、三浦君のライトフライが犠打となり酒田南が1点追加。

6回7回は共に無得点、しかし心なしか、安井君にも疲れが見えるようなのは気のせい?6点差で迎えた8回表、酒田東は連続三振で2アウト、8番金田君も2-1と簡単に追い込まれますがライトへの飛球が2塁打となる初めての長打。しかし後続は空振りの三振に討ち取られて無得点に終わる。

逆に8回裏には先頭の3番安田君がレフト前ヒットで出ると、4番三浦君も左翼への2ランホームランを放ち、8-0のサヨナラコールドで試合終了となりました。

8回で15奪三振の安井君をはじめ、酒田南の力が酒田東を上回っていたかな、と感じる試合でした。守備や打撃に課題はあると思いますが、中盤での追加点やサヨナラコールドとなった8回の2点は、取るべきところで点を取ってるなーと思いました。できることなら県大会で強敵を相手にしたときはどんな戦い方をするのか、観てみたいなあ…一方の酒田東は5月5日が二次予選の決勝。一次予選で7-1と破った酒田工業との再戦となります。第二代表目指して頑張って下さい。

酒田東00000000  0

酒田南23001002× 8