20190413 春季東京都大会4回戦 国士館×片倉、二松学舎大附×東海大菅生

信濃町界隈はすっかり葉桜。日差しも暖かく、絶好の野球日和です。都大会も4回戦、日程的にも丁度中盤に差し掛かったところ、今日からは夏のシード確定校同士の対戦。

 

◆第1試合 国士館10-6片倉

秋優勝&センバツ出場の国士館と、ここ2試合連続コールド勝ちの片倉の一戦。

国士館の先発は背番号13の右腕・山田君、片倉はエース左腕の室津君。

後攻の国士館は1回の裏、1死から四球-ヒット―死球ーヒットと繋がり1点を先制しますが、片倉は後続をダブルプレーに打ち取り最小失点でしのぐ。

3回表、片倉も連打と四球でランナーを溜め、内野ゴロの間に1点を返して同点とします。ところが直後の3回裏、国士館は四球2つとエラーで満塁になったところを6番森中君のレフト線への走者一掃のタイムリー3ベースで3点、更に続く7番の山田君が3ボールからレフトオーバーの大きな2ランHRを放ち、この回5点。すぐさま突き放す。この辺はさすがだな~

しかし4回裏に少し風向きが変わる。

片倉が背番号10の右のスリークォーター(サイドに近いかも)の高津君にピッチャ―交代すると、1死から内野安打とバントヒットで1死1・2塁、更にバント(これはセーフにはなりませんでしたが)で2死2・3塁。

ミスというわけではありませんが、内野安打とバントヒットという嫌なランナーの溜め方で4番の黒澤君に回り、黒澤君にはちょっと敬遠気味のストレートの四球。

ここから高津君も踏ん張り、次の冨田君はファーストへのファウルフライに打ち取り、2死満塁のピンチをしのぐ。前の回が大量失点、この回もいかにも点が入りそうな感じだったので、ここで食い止められたのは片倉としては大きかったと思います。

以後、5回6回と双方共に決定的なチャンスを得られず、スコアボードに0が並ぶ。

そして7回表。片倉の攻撃は1番キャッチャーの松永君から。国士館の先発・山田君は球数やや多く、100球になろうかというところ、疲れもあるのか松永君をストレートの四球で歩かせると、2番関君が高めの球を逆らわずに左中間へ打ち返す2ベース!片倉が1点を返す。

ここで国士館はピッチャー交代、エースの長身右腕・白須君がマウンドへ。

しかしバッターボックスには今日3打数3安打の柳本君。柳本君の打球はセンターがいったん構えかけ、センターフライかと思いましたが予想外に伸びたのか、慌てて下がる頭上を越えていき、2ベースヒットに。1点を追加し、なおもノーアウト2塁。

続く4番の高山君は三振に取りますが白須君は落ち着かず、バッテリーエラーと内野安打で2点を失い、四球で更にランナーを溜めて代打・結城君のセンターオーバーの2ベース!ついにこの回5点、片倉が同点に追いつく。

国士館にとってはまさかの展開だったと思いますが、そのまま相手の流れにはしない。

7回裏、マウンドには、代打を送られた高津君に替わって背番号11の左腕・山下君。その山下君から、国士館の先頭、4番の黒澤君は、スタンドはまだ同点の興奮もさめやらぬ、という雰囲気のその中を、あれっという間にホームラン!再び国士館がリード。

8回裏も、片倉は難なく2死を取りますが、国士館は1番黒川君のレフトオーバーの2ベースと四球に3番渡辺君の右中間のフェンスの上に弾むギリギリのホームランで3点を追加、10-6と点差を広げます。

9回表、片倉はランナー2人を置いて2アウトから、代打・一色君が飛距離は文句なしのレフトへの大ファウルを放ちますが最後は三振に倒れ、10-6のまま試合終了、国士館が準々決勝進出を決めました。

 

5点差追いついた片倉の7回の攻撃も凄かったけど、すぐさま突き放し、ダメ押した国士館がやはり1枚上だったと感じさせられる試合でした。でも片倉の打線もいいな~特に3番の柳本君は5打数4安打、最後のセンターフライも惜しかった…

 

◆第二試合 二松学舎大附2-9東海大菅生(7回コールド)

ブロック予選から都大会決勝まで、いろんなところでしょっちゅう当たってるイメージの二松と菅生。昨秋も3回戦で対戦し、そのときは菅生が2-1で辛勝、その後決勝まで勝ち進んでいますが、今回はどうか。それにしても今日もブラバン&チアが出動で華やかな二松スタンド。いーなー。

先攻の二松は背番号11の左腕海老原君、後攻の菅生は背番号1のこちらも左腕。中村君が先発。

二松は初回、立ち上がりやや制球の定まらない中村君を攻めて2死ながら満塁のチャンスを作り、6番有馬君のレフト前ヒットで1点を先制。やっぱ、打ちますね…2死からの4番・右田君の左中間への打球とか、やっぱ速さが違うなと感じる…怖いです。

ところがその裏、菅生もすぐに反撃。四球で出た1番。小山君を2塁において、3番成瀬君が初球をレフトオーバーのホームラン!すぐさま2-1と逆転。

しかし二松もすぐに再反撃、2回表にヒットと四球で1死満塁のチャンスを作り、3番野村君レフトへの犠牲フライで2-2の同点に追いつく。

一体どうなっていくのか??と思いますが中盤、流れが菅生に傾く。

4回表、二松は1死からファーストのエラーと1番揚野君のヒットで1・2塁のチャンスを作りますが、2番門脇君の打席で飛び出した2塁ランナーが牽制アウト!2死1塁に。門脇君は結局四球で再び1・2塁とはなりますが、続く野村君は三振。牽制アウトがなかったら、満塁で4番の右田君に繋がったかもしれないところでしたが、菅生としてはエラーや四球を出しながらもなんとか凌げた形になりました。

4回裏。エラーで出たランナーを送りバントで2塁に進めた菅生は、2死を取られながらも8番石田君が右中間への3ベースヒットを放ち、再び1点をリード。

5回裏は2死から四球で出たランナーがバッテリーエラーの間に3塁まで進み、4番杉崎君のレフト中段くらいの大きな2ランで5-2と突き放す。

菅生の方は4回5回と、貰ったランナーを活かせた形になりました。

一方の二松は、調子を上げてきた中村君の前に、時折りランナーは出るものの進めることはできない。

そして7回裏。6回裏から代わった背番号1の右腕・大庭君が四球を挟んだ3連打で2点を失い、背番号18の右腕・内井君に交代するもライトオーバーの2ベースを浴びて9-2と7点差がつき7回コールドが成立、菅生が準々決勝進出を決めました。

 

海老原君も大庭君も本来の調子ではなかったと思いますが、それにしても意外な結果になってしまいました。ここぞというところで連打が出る打線はイイですね…

ただ、二松も序盤の打撃は恐いものがあり、序盤のチャンスでもっと点が取れていたら、どうだったろうかとも思いました。やっぱりこの2チームのような強打のチームを倒すには、恐怖にのまれず、取られたら取り返す!で食らいついていくしかないんだろうな…と少し先走って、夏に思いを馳せた次第です。