20191001 茨城国体準決勝 関東一×仙台育英

空は青く、地上は暑い。気温はそこまででもないはずですが、とにかく日差しがきつい。これでも今日から10月です。

準決勝の相手は仙台育英。甲子園では関一と同じベスト8、この大会では初戦で宇部鴻城、2回戦では智辯和歌山に快勝してきている。

 

今日も後攻。

先攻:仙台育英

1セカンド中里

2レフト宮本

3ショート入江→センター

4ライト小濃

5ファースト千葉→サード

6サード大栄→ショート

7ピッチャー笹倉→ファースト

8キャッチャー木村

9センター水岡→ピッチャー伊藤→鈴木

昨日リリーフで2イニング投げた左腕の笹倉君が先発。木村君との1年生バッテリーです。

 

後攻:関東一

1センター大久保

2ライト藤松

3ショート渋谷

4ファースト平泉→サード初谷

5レフト平川

6キャッチャー野口

7サード藤原→長嶋→ファースト

8セカンド村岡

9ピッチャー谷→H谷口→市川

昨日完投した土屋君に代わり、今日は谷君が先発。そしてサードには藤原君。スタメン出場はたぶん初めて。

 

1回表。今日の谷君は…う、浮いてる…

かなり球があっちゃこっちゃ行ってる感じ(汗)それでも先頭の中里君をサードゴロ、続く宮本君を三振に取りますが、3番入江君のセンター前ヒットでランナーを出すと、続く小濃君もショートの脇を抜くセンター前ヒット、ここで3塁に向かった1塁ランナーを刺そうとした送球が逸れてランナーはホームへ。いきなりエラー絡みで先制されます。昨日はエラー頻発ながらも何とか失点はせず持ちこたえていたけど、そういつもいつも上手くはいかないということか。

すぐに反撃したい1回裏。しかし1番大久保君のセーフティバントが浮いてピッチャーへのハーフライナー気味の飛球、2番藤松君はアウトローのストレートで見逃し三振、3番渋谷君は初球をショートゴロ、7球で三者凡退に終わる。立ち上がりからナイスピッチングの笹倉君。

2回表。やはり制球の定まらない谷君でしたが、この回は四球を2つ出しながらも内野ゴロと2三振で無失点で切り抜ける。

3回表はわずか2球で2アウト。いずれも詰まった当たりの外野フライです。ようやくリズムに乗れてきた…かと思いきや、4番小濃君のショートゴロを渋谷君がはじいて2死1塁。更に5番千葉君のマウンドと1塁の間くらいに転がった当たりを、誰が取るのか一瞬躊躇したのか反応が遅れた分、ピッチャーの1塁送球とセカンドのカバーの連携が乱れて1・3塁のピンチ!しかしここで谷君も踏ん張り、6番大栄君をフルカウントからの見逃し三振に取り、無失点で凌ぐ。またエラー絡みの失点にならなくてホッとする。

序盤はランナーは四球で1人出たのみ、それもピッチャーライナーゲッツーに打ち取られ、きっちり3人ずつで終わっていた関一ですが、4回裏。

1死から2番藤松君の右中間への2ベース!さらに2死から四球とバッテリーエラーで2・3塁のチャンスを作りますが5番平川君は三振で無得点。それでも初ヒットも出たし、四球も取れてきているし、後半またチャンスはあるはず。

直後の5回表。3番入江君のレフトフェンス直撃の2ベースと四球2つで1死満塁のピンチを迎え、7番笹倉君のレフトへの犠牲フライで0-2とリードを拡げられますが後続は断って最小失点で切り抜ける。

今日の谷君はそこまで打たれたり四球出したりしているわけではないのですが、ちょっとボール先行だったり、ぽんぽんとアウト取れて波に乗れそうかと思ったらエラーが出たりで、常にランナーを背負った苦しいピッチング。それでも耐えて粘って2点で抑えているので、ここらで何とか援護してあげたい。

5回裏。先頭の野口君が初球いきなり死球で出ると、続く7番、今日は途中からサードで出場の長嶋君はストレートの四球でノーアウト1・2塁となり、バッターボックスには8番村岡君。普通ならここで送りバントで2・3塁に進める場面ですが、笹倉君がややコントロールを乱しているだけあって簡単にバントには行かず揺さぶってフルカウントから四球をもぎとり、ノーアウト満塁に。この村岡君の四球が本当に大きかった…

ここで仙台育英は背番号11の1年生右腕・伊藤君にピッチャー交代。笹倉君は退かずそのままファーストに入り、それに合わせて他の野手のポジションにも大きな変動があります。

同時に関一の方も谷君に代えて谷口君を代打に送る。谷口君は見事、高めに入った初球をたたいて右中間への走者一掃タイムリー2ベースで3-2と逆転に成功!!しかし2塁を蹴った谷口君は3塁タッチアウト、続く1番大久保君もセンター前ヒットで出たものの、伊藤君の1塁けん制でタッチアウト。これで2アウトランナーなし。ここで終わっていれば後の展開もまったく違ったものになっていただろうと思います。

しかし関一はここから再び打線が繋がり、四死球を挟む7連打。谷口君のタイムリー2ベースでの3点と併せ、この回一挙10得点を挙げます。

6回表からは1年生右腕の市川君が登板。ヒットや四球でランナーを出しながらも6回7回を無失点に抑え、10-2のまま関東一が7回コールドで勝利、決勝進出を決めました。

1イニング10得点というのはそれ自体滅多にないことだし、両チームの実力的には、本来はこういう展開にはならない…はずですが、バッテリーとしてはちょっと投げ急いだところもあったのかな…関一側も逆転に成功して、でも2アウトランナーなしになって、というちょっと一息ついてしまいそうなところを緩めずに攻撃したことが噛み合って、ああいう展開になったように思います。 

バッテリーをはじめ主力に下級生の多い仙台育英。今週末に秋季大会の準々決勝があるんですね。都大会はもう一週空くからまだいいけど…心身の調整とかは本当に難しかったと思います。県大会頑張ってください。

 

関一は昨日今日で登録の16名が全員出場。先発の谷君の粘りのピッチング、谷口君の「代打の切り札」の面目躍如の初球逆転タイムリー2ベース、最後の登場となった初谷君もフェンス際ギリギリのファウルフライキャッチのナイスプレーを見せてくれました!やっぱりこういう風に、皆それぞれに活躍してくれるのは嬉しい ♪

決勝の相手は、準決勝であの履正社に快勝した海星。攻守に充実した強敵が相手ですが、これが最後の試合。力を出し切った、悔いのない試合になりますように。

 

【試合スコア】

仙台育英 100 0 1   0 0 2 H6E0

関東一  000 0 10 0 x 10  H11E3

仙台育英:笹倉(4 0/3)、伊藤(0 2/3)、鈴木(1 1/3)ー木村

関東一:谷(5)、市川(2)ー野口