20191026 秋季東京都大会3回戦 関東一×帝京

昨日の土砂降りから一転、雲も多いながらさわやかな青空も覗く、ようやくこの季節らしい穏やかな朝。帝京との対戦は、4年前の秋の準決勝以来でしょうか。

そのときは関一が8-1で7回コールド勝ちをおさめているものの、今秋の帝京はこれまでの試合を観る限り、夏までに比べて打撃が相当に強化されている感じ。投手陣も旧チームで二枚看板だった右の武者君と左の田代君が残っている。対する関一は旧チームで経験を積んだ投手は少なく継投中心。ピンチがあっても最少失点で切り抜けて、打線が援護できればいいのですが…

 

先攻:関東一

1セカンド初谷

2ライト出利葉

3センター重政

4サード東

5ファースト岡澤

6レフト藤田→R小野寺

7キャッチャー渡邊

8ショート楠原→H五十嵐→ショート

9ピッチャー星→H町田→石澤→H福田→ピッチャー今村→H柳→市川

今日は先攻。初戦の日大鶴ケ丘戦と同じく、右サイドの星君が先発。2番ライトの出利葉君は初スタメンです。

 

後攻:帝京

1ファースト武者

2ショート武藤

3センター加田

4キャッチャー新垣

5セカンド小松

6ライト御代川

7サード阿出川

8レフト田巻

9ピッチャー田代→柳沼

1回戦2回戦に続き、背番号10の長身左腕・田代君が先発。

 

1回表。1死から2番出利葉君が死球で出ると、続く重政君のフェンス直撃のセンターオーバーで1点を先制。4番東君のファーストへの打球がバウンドが合わずボールがこぼれて1・3塁、5番岡澤君はショートフライで2死となりますが6番藤田君はライト線深いところへの3ベースで2者が還り、幸先よく初回に3点を先制。大いに沸く1塁側。

しかし1回裏。先頭の武者君がセンター前ヒット、2番武藤君はバントで送れずフルカウントとなった後、レフトライナーで1アウト(でも捉えた当たりでした)。

3番加田君のレフトオーバーの2ベースで1・3塁。4番新垣君に対しては2ストライクと追い込みますが、その後は連続ボールで四球、これで1死満塁。追い込んでいただけに勿体なかったかな…ここで5番小松君がセンターへの犠牲フライ、6番御代川君もレフトオーバーの2ベースであっという間に同点に追いつかれる(汗)ちょっと球が高くなったところを打たれてる感じがする…

でもまだ同点。振り出しに戻っただけ。それにしても、両チーム初回からブルペンが忙しい…そう、このざわざわした感じこそ、神宮第二ゴルフ場の真髄なんだよ!!と、応援とか贔屓とかを超越した何かが胸に迫る。

2回表は無得点に終わりますが、2回裏には星君の代打・町田君に代わり、背番号16の長身右腕・石澤君がマウンドに上がり、こちらも無得点に抑える。

3回表、帝京も先発の田代君に代えて、背番号18の右腕・柳沼君をマウンドに送ります。関一は4番の東君からでしたが三者凡退に抑えられ、3回裏。

先頭の2番武藤君を四球で歩かせると、続く加田君はフェンス手前のセンターフライ。1死となりますが4番の新垣君には四球で1・2塁となったところで5番小松君に初球を打たれて左中間へのタイムリー2ベース、5-3と逆転されます。これもちょっと甘かったように見える…

4回表も2死から死球でランナーが出ますが後続は抑えられ、無得点。この回に限らず、捉えた当たりもかなりあるのですが、帝京の内外野の動きが良く、なかなかヒットにできません。

4回裏から関一のマウンドは3人目、エース今村君が上がります。

今村君は三振→死球→三振→ヒット→三振、というテンポ良いとは言えない流れながら、ファウルで粘られても耐えて三振3つ、無失点で切り抜ける。しかし帝京もしぶとく食らいついてくる。

5回表、先頭の2番出利葉君がセンター前に抜けるヒット、続く重政君のショート深い位置へのゴロが内野安打となりノーアウト1・2塁となり、バッターボックスには4番の東君。ここで東君の送りバントが初球ファウル、2球目もやや強かったかピッチャーの送球が早く3塁アウト。送れません。それでも続く岡澤君のレフト前ヒットで2・3塁として6番藤田君の犠牲フライで4-5と1点差に追い上げる。

ところが5回裏、1死から5番小松君がレフトへのホームラン…再び2点差に突き放される。それでも後続は三振とサード東君のファインプレイで抑える。

6回は共に三者凡退、7回表も三者凡退に抑えられた7回裏に再び試合が動く。

帝京の先頭、2番武藤君の打球はセンターのやや左中間よりの深いところへの飛球、レフトセンターが追いついたかに見えましたが補給はできずその間に落ち、武藤君は2塁へ。送りバント失敗で1アウトをとりますが4番新垣君はフルカウントから四球で1・2塁、ここでバッターボックスには今日当たりまくってる5番の小松君。この打席でも見事にセンターオーバーの走者一掃タイムリー2ベース、これで4-8(これで今日4打数3安打打点6(第1打席もヒットではないけど犠飛なので全打席で打点をあげてる…凄すぎる)

さらに6番御代川君にも初球をライト線深いところに運ばれる2ベースで4-9、なおも1死2塁。そして7番阿出川君の1・2塁間のゴロでファーストベースカバーに誰も入らず、初谷君が自分で入ろうとしますが間に合わず内野安打に。これはピッチャーが入るべきだったんだろうと思うけど…関一のこういうプレーはあまり見ない気がする。と、とにかく、落ち着いてくれ!!小松君の打席のときに続いて、このイニング2回目の伝令が走ります。

これで少し落ち着いたのか、今村君は8番9番を連続三振にとり、8回表へ。

8回表は1死から6番藤田君、7番渡邊君の連打で1・2塁として8番の代打・五十嵐君のセーフティバントが惜しくも1塁アウトで2死となりますがランナー2・3塁。

9番今村君にも代打が送られ、バッターボックスの柳君はレフトへの大ファウルを飛ばしたりしますがサードゴロ…しかしサードの送球エラーで命拾い。この間に3塁ランナーが還り、1点を返し、1・3塁で打順はトップに還り初谷君。初谷君もセンターへの鋭い打球を放ちますが、センター加田君の好捕にあい、1点どまり。初谷君、柳沼君に代わってからの3打席、いい当たりばかりなんですけど、全部帝京の外野陣に阻まれている…

8回裏は4人目の市川君がマウンドに上がり、1番2番3番を危なげなく三者凡退に抑える。

4点差を追う9回表。

1死から3番重政君はサードゴロ…ですがこれをサードの阿出川君が弾き、1死1塁。続く4番・東君は3-1からライトポール近くへの2ラン!7-9と土壇場で2点差に追い上げます。

5番岡澤君は1・2塁間への面白い当たりでしたがベースカバーの方がわずかに早く2アウト。それでも6番藤田君の四球と続く渡邊君の右中間へのヒットで1・2塁としますが後続は倒れゲームセット。関東一は3回戦で姿を消すことになりました。

 

ほろ苦い終わりとなった神宮第二最後の試合。

打撃戦となりましたが、長打や打線の繋がりという点で帝京が(関一打線にそれをさせなかったという意味ではリリーフの柳沼君のピッチングを含め)まさり、2回以降の劣勢を跳ね返すことはできませんでした。失点の仕方も、初回に3点先制した直後の同点劇、四死球からの逆転、追い上げた直後のソロ、後がなくなりつつある終盤での3失点と、流れ的にもよろしくないあげ方。ピンチを最小失点で切り抜け、チャンスでできるだけ点をもぎとる、ってやっぱり簡単なことじゃない。初めから所与の伝統として身についているものじゃなく、多くの練習や試合での経験を経て、ひとりひとり、その代その代のチームが掴みとっていくものなのだと改めて感じました。

ほとんどすべてが手探りで始まったこの秋。今日の敗戦がどう活かされるのか。春、そして夏、また成長した姿を楽しみに待ちたいと思います。

 

【試合スコア】※手書きメモによるものなのでヒットとエラーは公式記録と一致しない場合があります。

関東一 300 010 012 7 H10 E0

帝 京    302 010 30x 9 H11 E3

関東一:星(1)、石澤(2)、今村(4)、市川(1)ー渡邊

帝 京:田代(2)、柳沼(7)ー新垣