センバツ中止決定…救済措置は?

日に日に感染が拡大し、先行の見えない新型コロナウイルス。予測されたことではありますが、4日の段階で判断保留となっていたセンバツは、やはり中止が決定されました。様々なリスクを考えれば、現状やむを得ない、そして妥当な判断だったと思います。それと同時に、選手や関係者の方々の無念は、いかばかりかと思います。本当に残念です。

ただ、4日の段階で早々に結論を出さず、ギリギリまで具体的な対策を講じつつ決断延期したことは、中止という結果は同じでも、選手のことを考えたできる限りの対応だったと思います。妙な言い方ですがお疲れさまでした…

 

 そして、出場予定でった32校については、何らかの形で甲子園の土を踏ませてあげたい、という八田会長のコメントがあり、何らかの救済措置が検討されるようです。

どんなものになるのかはわかりませんが、個人的には

 

1 「救済措置」というからには、32校に確実に甲子園で試合させることが必要。

2 大会日程(甲子園使用期間)はプロ野球との兼ね合いや、夏休み期間の関係から、大幅な変更や延長はできない

3 夏の選手権は公平な条件の元に行われるべきで、32校以外のチームとの間で著しい不均衡を生じさせてはならない

 

の3点は欠かせない視点じゃないかなと思っています。そうなると、

夏の甲子園を、32校のうち夏の出場権を得られなかったチームも加えたトーナメントにする、というのは2・3の観点から難しい。

夏の地方大会で32校に特別なアドバンテージを与えるというのも3の観点から適切でなく、1の観点からは確実性がない。

 

 やはり、センバツ32校を甲子園で試合させてあげることと、夏の選手権大会は分けて考えるべきだと思うんですよね。そこで考えたのが、

 

「夏の選手権は地方大会も甲子園も従来どおり実施。32チームのうち、夏の甲子園への出場権を得られなかったチーム同士で、大会期間中で試合のない日・試合のない時間を利用して試合を行う(各チームが1試合は戦えるように組む)。開会式には特別参加」

 

という案です。

この場合、最大32チームすべて夏の出場権を得られなかったとして、試合数は16試合(4試合×4日分)。休養日が2日間、甲子園練習や開会式リハーサルを省略したり、3試合日にもう1試合組むとかすれば、どうにか収まる計算になる(甲子園練習やリハーサルを削るのは、夏の選手権出場チームにとっては不利益ではあるけど、そこは我慢してもらうとして)。

 

これならば当初予定されていたセンバツ出場校でトーナメントして優勝を決することはできないけれど、夏を勝ち抜けなかったとしても甲子園で試合をすることはできる。どのチームも可哀想だけど、やっぱ二度とないようなチャンスを掴んで春を待っていたチームに何とか甲子園で試合させてあげたいんですよね。

夏の選手権への影響も少ない。32校もそれ以外のチームも公平な条件で地方大会も甲子園も戦うことができる。

 

 

なーんてヒマにまかせて素人考えしてみましたが、これから各チームの意見も聞いたりして決めていくようなので、夏の大会が無事開催できることを祈りつつ、議論を見守っていきたいと思います。できるだけ32チームもそれ以外のチームも、皆が納得できる案になるといいな…たいへんな時期が続きますが、くれぐれも健康には気をつけて、夏を目指してください。