20201031 秋季東京都大会3回戦 日野×関東一

今日も駒沢球場。ベスト8をかけた日野との一戦です。天気は快晴、雲が多かった先週よりも良いくらいですが、日差しは遥かに凌ぎやすく、有難い中にも日増しに冬が近づく寂しさを感じる。

 

関東一は市川君、日野は木下君、共にエース右腕の先発。本大会に入ってからここまで、関一は市川君の先発完投が続いている。これから先も厳しい戦いが続くと予想される以上、今大会は市川君中心で行くことになるのかな。 

打線の方は前の試合からかなり入れ替えてきていて、立花君を下位から2番にあげ、岩見君4番井坪君5番、市川君を6番に上げている。バッティングも良い市川君、前の試合は8番でノーヒットでしたがあれから約1週間、相当調子が良くなってるのか。それならそれで嬉しいんだけど、投手はバッティングいいけど下位、というのが個人的には好みだったりする。

そして背番号16の秋葉君が7番サードで初スタメンに入っています。

不動なのは1番鎌倉君と3番初谷君だけでしょうか。こんな風に打順を大きく組み替えてくるのはあまり記憶になくて、なかなか繋がらない打線に苦労している感じが窺われる。今日の変更は奏功してくれることに期待。

 

 

しかし試合が始まるとやはり、日野のエース木下君の前に苦しみ、スコアボードには0が並びます。

特に初回の1死1・3塁のチャンスから4番5番が若いカウントからキャッチャーファウルフライとライトフライで無得点に終わったのが、敵味方双方に微妙に影響してしまったような気もする。

2回3回、市川君のヒットと四球でランナー溜めては切り抜けるというピッチングに対し、木下君の方はバックの好守にも助けられ、テンポよく三者凡退。市川君も際どい所に投げていると思うのですが、見られてる感じで球数もちょっと多い。

でもそんな微妙な雰囲気を打ち消すようなセカンド立花君の「セカン来いセカン来~い」連呼、そこに負けじと岩見君の「ファースト来いファースト来い」が重なるのにちょっと笑った。立花君のいやらしい打球の安定した捌き方は何か好き。そして、岩見君のファウルフライに再三飛びついていくガッツも(惜しくも捕れなかったけど)。

 

4回裏には先頭の初谷君が四球で出ると、今日は4番の石見君が送りバントを3連続ファウルでランナー進められず。今日の、そしてこれまでの打線の状態を考えれば、ここはバントでも全然いいと思う。そしてバントも失敗することは当然ある。ただ…4番に送りバント→追い込まれてもスリーバント→結果ファウル というのが、その選択自体も実際のプレーにしても、ちょっと硬さを感じたというか、余裕のなさを醸し出してる印象は否めない。

逆に日野からすれば行けるぞという気持ちになるわけで(よく言われる「ピンチの後のチャンスあり」というのは、その双方の微妙な心理から生まれるのではないかと思う)。

直後の5回表。難なく2アウトをとりながら、1番の樋口君にレフト前ヒットを打たれ出塁されると、2番三浦君のショートゴロ内野安打。ここでややファーストへの送球が逸れて少しバッターランナーと交錯しかかるスキを見逃さず1塁ランナーの樋口君が3塁まで陥れ、1・3塁。樋口君は前の打席でもセンター前ヒットで出塁→バッテリーが読んで完全に外して、楠原君の送球もよかったと思うのに盗塁成功させてて速いな~と思ってましたがここでもナイスランを見せてくる。うぬぅ…

そして四球で満塁となったところで4番島君のライト前タイムリーで日野が1点を先制。2死からの連打と好走塁、4番のタイムリー、すごく良い(嫌な)点の取り方です。しかし市川君もここで5番の鈴木君を3球三振!最後はストレートを空振り、イイ球でした。最少失点でしのぐ。

6回表も2死から8番9番の連打で1・2塁とピンチを迎えますが、1番の樋口君を今度はセカンドゴロに打ち取り無失点。

そして6回裏。簡単に2死を取られますが4番の石見君が四球で吠えながら1塁へ。代走に三浦君が送られ、続く井坪君がライトオーバーの大きな打球!ナイスバッティング!ランナーが還り同点!!………かと思いきや、ランナーが3塁に戻される。

 

エンタイトルツーベース……またかよ!!

 

今大会は神宮第二が昨秋で使用終了となったこともあり、去年新しくなった駒沢の使用頻度が増えていて、私も3回くらい来てますが、なんか来る度にエンタイトルが出てる感じ…他球場では神宮第二でたまに見かけたくらいで、後はぜんぜん記憶にないのに。両翼91mとやや狭い上に外野フェンスが低いせいなのでしょうが、これ、何とかなりませんかね、今からフェンス嵩上げするとかなんとか…無理か。

フェンスが高ければワンバンでフェンスに当たっているわけで、本来は3塁打になったり、そこまでいかなくても1塁ランナーがホームに還って来られるケースも少なくないはず。特に2アウトだった場合は1塁ランナーがスタート切っているので生還できる可能性が高く、逆にエンタイトルで3塁どまりとなれば、2アウトなだけにランナーが生還できる可能性は低くなってしまう。今がまさにそのケース(しかも、せっかく代走で1塁ランナー三浦君にしてたのに…)。

しかしチャンスはまだ続いてる。バッターボックスの市川君は1ストライクから1球も見送らず3連続ファウル。辛うじて当てた打球もあり、何としてもここで打つんだという気迫が伝わってきます。そして5球めは見事!レフト前に抜け、同点!

その後は市川君のピッチングも見違えるように安定して共に三者凡退が続き、同点で迎えた8回裏。

先頭の2番立花君がライトオーバーの2ベースで出ると、3番初谷君には申告敬遠でノーアウト1・2塁。次は代走から入った三浦君なのでここは当然バント…なのですが、狙い過ぎたか2球連続ファウルで追い込まれ、最後は空振りの三振!しかも2塁ランナーが飛び出していて慌てて戻りかけるところにキャッチャーが送球、しかしこれが悪送球となってランナーがそれぞれ進塁、2・3塁。た、助かった…キャッチャーの送球が良ければ2死1塁、投げなかったとしても1死1・2塁。敢えて申告敬遠した日野ベンチの(たぶん)狙い通りになってしまっていたかもしれません。

ここでバッターボックスには今日は5番の井坪君。前の打席でもエンタイトルツーベースの井坪君はここでも見事、ライト前に抜けるヒット!!ランナー2人が生還、ついに2点を勝ち越し、ライトがやや処理にもたつく間にバッターランナーは2塁へ。続く市川君もレフト前ヒットで1点を加え、4-1。

9回表も無失点に抑え、そのまま関東一が勝利、準々決勝進出を決めました。おめでとう!

 

 中盤までは木下君の好投にこちらの拙攻もあって得点できず、守っては市川君もランナーためるイニングが多く苦しい展開でしたが、そこで崩れず1点で踏ん張ったのが後半の同点逆転に繋がったと思います。6回は2死ランナーなしから、更にはエンタイトルでランナーが戻されるという残念な流れに負けず1点もぎ取れたのも嬉しかった。

6回8回の4点は、石見君の四球と立花君のツーベースを起点に、井坪君と市川君が2打点ずつ。終わってみれば打線の組替えが功を奏したということになるわけですが、やっぱりまだ力を十分には発揮はできてないような感じがしてしまう。これから少しずつ、だとは思いますが、次の 八王子のエース羽田君は今大会でも評判の長身本格派左腕。容易ではないだろうけど、何とか攻略してくれ!

秋の準々決勝は4年ぶり、東京で負けなしだった2016村瀬君たちの代から代替りした新チームが、清宮主将率いる早実に完敗を喫した、あの秋以来ということになる。あれから暫く、特に秋は噛み合わないまま早めに敗退してしまうことが続いていたけど、こうして終盤にさしかかるまで勝ち進んでくれて、チームがどう変わっていくのか、見続けることができるのは嬉しいです。

11月に入り気温も下がってきて、新型コロナへの心配も続きますが、体調やケガには十分気を付けて、次も頑張ってください。やっぱり、次があるっていうのはいいもんだ!

 

 試合経過やスコアなど詳細は、「一球速報」様へどうぞ。

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※記事は自分のメモを基にしているので、上記サイトの記録とは食い違いがあるかもしれません。ご容赦ください。