20201114 秋季東京都大会準決勝 東海大菅生×関東一

晩秋の青空が美しい朝。都大会もいよいよ大詰め、準決勝です。関東一としては優勝した5年前、2015年秋以来の秋の神宮、ということになる。ここまでの4試合はすべて市川君が先発完投で失点4、完封が2試合。上々の成績ですが、菅生打線はブロックから本大会まで、5試合すべて2桁得点、準々決勝の日大二高戦(この試合は観戦してました)だけは終盤までソロHRの1点のみと攻め倦んでいたものの、8回裏に一挙4点を挙げて試合を決めている……ということからすると、市川君もある程度打たれるだろうし、打線の援護が不可欠。なのですが…

 

今日のオーダーは

 

1セカンド立花

2ライト三浦→サード

3ショート初谷

4ピッチャー市川→R高田

5レフト津原→センター鎌倉

6サード秋葉→サード染谷→H井坪→レフト

7ファースト岩見→H田中→ファースト富澤

8キャッチャー楠原

9センター五十嵐→ライト

 

ずっと1番だった鎌倉君と前の試合では4番だった井坪君がスタメンから外れ、岩見君が戻り、5番に入った津原君は今大会初出場のはず。鎌倉君が抜けた1番には2番だった立花君が、2番には三浦君が。そしてついに(というか)市川君が4番に…今大会ずっと好調と言える人は正直少なく、今この試合ではこれがベストということなのでしょうが、やはり落ち着かない感じは否めない。なんか打順さがしの旅みたいになってる…

 

順番は前後しますが先攻の菅生は

1センター千田→ピッチャー

2キャッチャー福原

3ライト小山

4レフト堀町

5サード小池

6ファースト岩井→H山田

7セカンド橋本

8ショート岩田

9ピッチャー本田→H沼澤→ピッチャー鈴木→H藤井→センター

こちらは小山君と橋本君の打順が入れ替わった以外は二高戦と同じスタメンです。

 

1回表。

先頭の千田君にいきなり初球デッドボール(汗)続く福原君にもボール3まで行ってヒヤヒヤしますが4球目を打ちに来てくれてレフトフライ。3番4番も外野フライに打ち取り無失点。でも菅生のバッター飛ばすなあ…

1回裏。菅生のマウンドにはエース左腕の本田君。スピードガン表示を見ると、ストレートは130キロ代後半くらいのようです。

1死から2番三浦君が四球で出ると、3番初谷君のファーストゴロの間に2塁へ。そして今日は4番の市川君のレフト前ヒットで先制!更にバッターランナーのオーバーランを狙った1塁送球が乱れる間に市川君は2塁へ。2死ながら2塁となりますが続く津原君の打球はショートの好守に阻まれ1点どまり。

打つ方はもしかして何とかなるのかも…と思いつつ迎えた2回表でしたが…

1死から6番岩井君が三遊間のサード寄りを抜くヒットを皮切りに、シングルヒット5本が切れ目なく続き、1-3と逆転を許し、なおも死1・2塁。どれも捉えた打球でやばい感じ…ここでバッターボックスには2番の福原君。これまで何度か見たことあるけど、よく打つしよく見るし、脚速いし、キャッチャーだし、何とも嫌なバッターです。ここでも2ストライクから変化球を三球続けて見られてフルカウントに持ち込まれますが最後は何とか見逃し三振にとり、2アウト。しかし3番小山君は三遊間を抜くヒット……ですがかなり無理めのタイミングでホームを狙った2塁ランナーを返球もよく余裕のホームタッチアウト!

この時点では考える余裕がなかったけど、後からスコアブック見直してみると、これだけ打たれてるのに、ボール球は極端に少なかったように思いました。コントロールがよくてストライク先行なのが市川君の持ち味だし四球でランナー溜めてもいかんのだけど、若いカウントから、あるいは2ストライクと追い込んでから打たれるケースばかりだったのは、ちょっと勝負を急いでしまったところがあるのかもしれない。

2回裏は2三振含む三者凡退であっさり終わり、どうなってしまうんだと思いながら迎えた3回表ですが市川君も立ち直り、こちらも2三振含む三者凡退で切り返す。変化球でストライクが取れる割合が増えたみたいで少しほっとする。

そして3回裏。

1死から1番立花君が死球、2番三浦君のセーフティ気味のバントはアウトになりましたがランナーは2塁。ここで3番初谷君はライトオーバーの大きな当たり!立花君が還り2-3、初谷君は3塁まで行きます。続く市川君も2-2から甘く入った球をセンター前に弾き返し、同点に追いつく。

同点に追いついて以降も市川君は安定したピッチングで1人のランナーも許さず7回まで来ます。

一方攻撃の方は、4回裏には死球と送りバントエラー(岩見君のナイスバントでした)でノーアウト1・2塁としながら、1死2・3塁にする送りバントに失敗するなどで無得点、5回も先頭の2番三浦君がセンター前ヒット、初谷君の送りバントで2塁まで進めるも、4番の市川君が無理に勝負しないような感じの四球で1・2塁となると後続はショートゴロ併殺…とここもノーアウトのランナーを活かせない。

6回裏にはこの回限りだという意識もあったのか、本田君も立ち直り三者凡退、7回裏は二番手の長身右腕・鈴木君の前に三者凡退。

そして8回表。菅生は打順良く1番の千田君から。

ここまで100球を超えてる市川君は、鋭いファウルを打たれたりいながらも千田君をレフトフライに打ち取りますが、続く福原君はストレートの四球。バッテリーが警戒してるのもあるけど、ホントよく見るな~

ここで初めて伝令が走ります。直後の3番小山君はセンターフライで2死1塁。しかし4番5番には連続でレフト前ヒットを打たれて1点を失い、なおもランナー1・2塁。更に6番の代打山田君にはレフトオーバーの走者一掃3ベースを打たれ、3-6と、この終盤に来て3点のビハインドを負う。

8回裏は打順良く3番初谷君から。鈴木君は前の回は三者凡退ではあったものの、フルカウントになることが多かったし、じっくりと見極めていきたいところ。

初谷君はフルカウントからレフトフライに倒れますが続く市川君、途中交代で5番センターに入った鎌倉君が四球を選ぶと、ここで代打に井坪君。井坪君は初球をライト前へ運び、2塁ランナーが生還、4-6と2点差に追い上げる。かなり難しい球だったと思うんだけど…あれ打つとは思わなかった…ナイスバッティング………

なおも1死1・3塁のチャンスで富澤君が代打に送られますが当たり損ねた感じのピッチャーゴロに打ち取られ、飛び出していた3塁ランナーは戻りきれずタッチアウト。ホームに行けるような打球ではなかったけど…でもよくよく考えると、ピッチャーが躊躇わず2塁に投げてたらダブルプレーで終わってた可能性もあったのかな?それならこの方がよかったということになるけど…映像ないから確認できないけど、どうだったんだろう。

2死1・2塁となりましたが鈴木君の制球はやはり定まらず、楠原君はストレートの四球で満塁。9番五十嵐君もフルカウントからライト線に抜ける惜しいファウルを放ったりしますが結局四球で押し出し、1点差に迫り、打順はトップの立花君へ。しかし立花君はサードゴロに倒れ、1点差で最終回へ。

9回表。

疲れもあるのか、先頭の8番岩田君に対し市川君はなかなかストライクが取れず、四球でノーアウト1塁。ここで菅生はリリーフの鈴木君に代えて藤井君を代打に送ります。そしてその初球で岩田君が盗塁を決め、ノーアウト2塁。いや脚速いですね…ってのもあるけど、牽制も入れてなかったし、ちょっとヤラレた感はある…藤井君はバントファウルの後はライトへ大きな飛球を放ち、2塁ランナーは3塁へ。そして1番の千田君もセンターへの大きな犠牲フライを放ち、5-7と再び点差を拡げられる。

2点差で迎えた9回裏、菅生のマウンドにはセンターの千田君が上がり、空いたセンターには代打の藤井君が回ります。関一は2番の三浦君から。

三浦君に対し千田君は制球が定まらずストレートの四球。2点差なので送るわけにもいかないし3番4番だし三浦君の脚を使いながらも強攻なんでしょうが…と思っていたら、カウント2-2からこの試合初めて2盗を仕掛け、2塁タッチアウト。投球はボールになりましたが初谷君は次の6球目を空振りの三振、2アウトランナーなし。うーん…

続く市川君の打球もサード正面で万事休すかと思いましたが打球が強かったのかサードが後ろにそらし内野安打の判定。続く鎌倉君もサードゴロエラーで2死ながら1・2塁とし、バッターボックスには代打からレフトに回った井坪君。一打に期待がかかりましたが井坪君もサードゴロに倒れ、5-7のまま試合終了、菅生が決勝進出を決め、関東一は準決勝敗退に終わりました。

 

 

6安打とはいえ四死球9、エラー3貰っていて、こちらは被安打9四死球3、1エラー。長打も菅生が2ベース1、関一が3ベース1。数字的にも実際に試合を見ていても、勝つチャンスは十分あった試合だったと思いますが、チャンスを確実に点にする攻撃力、そして逆にランナー背負ったピンチを傷口浅く切り抜ける上手さは菅生の方が上で、それは個々もそうなんだろうけどチームとしての実力の違いというものだったのかなと思います。

試合後みんな悔しそうにしてたし、自分の不甲斐なさとか思うところはいろいろあると思いますが、でも打順も定まらず拙攻も目立った中で何とかここまで辿り着けたのは攻守ともに耐えて頑張ったからだと思うし、それによってここで課題が明確に突き付けられたのも、今後に向けてよかった(と後からきっと言えるようになると思います)。

 

冬乗り越えて力をつけて、春以降はまた見違えるようなチームになってくれてると信じてます。菅生だけじゃなく、いろいろリベンジしなきゃならない先もあるしね。ガンバレ関一!

 

試合詳細についてはこちらをどうぞ。上記記事は私のスコアブックや記憶をもとにしているので、内容は一致しないかもしれませんがご容赦を。

baseball.omyutech.com