20210404春季東京都大会1回戦 文京×関東一

都大会2日目の江戸川区球場。今日は関東一の初戦、対文京戦です。紫ユニ対決!

朝家を出るときは重苦しい鈍色だった雲も少し切れて晴れ間も覗く、半年ぶりの江戸球のスタンド。間隔は例年と変わらないはずだけど、なんだかものすごく時間が経ってしまった気がする。バックネット裏は密というほどじゃないけどそこそこ埋まっていて、ソーシャルディスタンス1mを確保できているか微妙なところもあるかもしれない。知らない人の横に座る人はいないけど、前後の間隔はみんなあまり気にしないようだし。おっと座席番号をメモしとかなくては。

 

それはともかく、まずは選手名簿、ベンチ入りメンバーの確認から。

秋ベンチ入りしていた下級生6人のうち5人がベンチ外となり、新2年は背番号10のピッチャー成井君のみという、3年中心の構成。秋レギュラー格だった井坪君や三浦君が外れたのは予想外でしたが、その意味はこの春から夏、明らかになるのだと思っています。秋ベンチ入りしていた新3年は殆どが春もベンチ入りしているけれど、背番号はだいぶ入れ替わりがある。

石見君が背番号2に、そして秋はキャッチャーやってた楠原主将がショートに戻り(1年秋はショートだった)、初谷君は背番号5。でもたぶん、秋よりはこの方が、当初想定していたチーム構成に近いんじゃないかという気もする。もちろんこの大会を通じて、あるいは夏までに、変わっていく部分もあるかもしれませんが。

 

 

両チームのオーダーは、

 

先攻:文京

1ショート馬場→H板倉→ショート

2セカンド田所→H斉藤→セカンド

3ファースト林→ピッチャー

4ライト岩田

5キャッチャー吉平

6サード小松崎

7センター内堀

8レフト鍛冶

9ピッチャー恒川→ファースト藤田

先発は背番号10の恒川君。右サイドスロー…というかややアンダー気味にも見える小柄なピッチャーです。

 

後攻:関東一

1センター鎌倉

2ライト五十嵐

3サード初谷

4ショート楠原

5ピッチャー市川→ファースト冨沢

6レフト滝川→H染谷→レフト→高田

7ファースト津原→ピッチャー成井→鈴木

8キャッチャー岩見

9セカンド立花

 

先発はもちろんエースの市川君ですが、昨秋までは他のピッチャーはブロック予選含めてもほとんど登板機会がなく、今大会では市川君以外のピッチャーに経験を積ませることが命題のひとつ。なので今日の試合も展開が許せばどこかで継投してくるはず。それを許してくれる試合展開になればいいのですが…

野手はおおむね背番号どおりの起用。秋は打順どころかスタメンも毎回のように入れ替わっていましたがこの春はどうでしょうか。

それはそれとして、この打順だと1~4番が左バッター続くのね。それとこの春ベンチ入りして今日6番の滝川君も左。

 

 

江戸球名物、戦時を思わせる(知らないけど)鋭いサイレンが耳をつんざく中、プレイボール。

市川君は立ち上がりをテンポよく三者凡退で抑え、その裏。1死から内野安打で出塁した2番五十嵐君がけん制悪送球で進塁、3番初谷君は厳しいコースを見逃し三振に倒れるものの、4番楠原君のライト前タイムリーで1点を先制。

2回表は4・5・6番を三者三振!

2回裏、四球で先頭の津原君が出ると、文京は早くもエースのサウスポー林君にピッチャー交代。先発の恒川君が167㎝と小柄なのに対して林君は178㎝、今日は3番ファーストで出場していて、何となく本格派をイメージしていたのですが、投球フォームは左サイドスロー。しかも手首の返し方とかが独特な変則的なフォームです。打ちづらそう…

その林君は8番岩見君に死球、9番立花君の送りバント悪送球でノーアウト満塁、大チャンスとなりますが1番鎌倉君はショートフライで1アウト。しかし続く五十嵐君のセカンドゴロの間に3塁ランナーが生還し2点目、2死2・3塁。ここで3番初谷君の1・2塁間へのゴロが(あまり強い打球ではないように思いましたが)ライト前に抜け、更に2点。4-0とします。まだ会心の当たりというのはないけれど、相手に助けられつつも着実に加点できているので(昨秋のあれやこれやを思えば)かなり安心できる立ち上がりです。

3回表は1死から8番鍛冶君をストレートの四球で歩かせますが後続は連続三振でここも抑える。

3回裏。先頭の5番市川君はライト線に惜しいファウルを放ったりしますが最後は三振、続く滝川君も打ち取られた当たりでしたが野手の間にポトリと落ちるヒット。7番津原君がライトフライに倒れて2死となると、続く岩見君の打席で1塁ランナーが釣り出されて1・2塁間に挟まれタッチアウト。

こういう攻撃の後ではきっちり抑えたい4回表。2番3番を難なく抑え、2アウトとしますが4番岩田君はセンターへ痛烈なライナーを放ち、2死1塁。文京はこれが初ヒット。そして続く吉平君の打席で牽制悪送球でランナー2塁、バッターは2ストライクと追い込みますが、ワイルドピッチでランナーは3塁へ……(汗)ランナー出したときのこの不穏な感じが…もう少しラクな気持ちで投げられるといいと思うんだけどな…しかし最後はストレートで空振りの三振!ナイスボールでした。

4回裏。1死から9番立花君が左中間への大きな当たり!一気に3塁まで行きます!ようやく外野を超える打球が出た…ここは1点欲しいところ。しかし続く鎌倉君はショートゴロでランナーは三本間に挟まれタッチアウト、その間にバッターランナーは2塁までいきますが後続は倒れ、ここも無得点。

5回表。先頭の6番小松崎君は高ーく上がったサードファウルフライ。7番内堀君も同じようにたかーく上がった内野フライですが今度はサードショート方向。こういう打球、しかも連続とは珍しいなーと思いながら見ていると、まぶしくて見失ったのか譲り合いだったのか微妙ですがショート落球で1死1塁。3回に続いてミスが出て、微妙な雰囲気が漂いますが、後続は抑えてここも無失点で終える。

5回裏。先頭の初谷君はレフトライナーで1アウト。ただ、林君に代わってからアウトコース低めに流れてくる球を引っ張って凡打というケースがちらほらあったのが、無理に引っ張らず逆方向へという意識し始めたのか、レフト方向への惜しいファウルも。続く楠原君もそんな感じでしたが、最後に中に入ってきた球は引っ張ってライト前へ!ナイスバッティング!!続く市川君は四球で1・2塁とすると、代打染谷君のセカンド方向へのゴロを2塁送球するもセーフ、更にその隙をついて2塁ランナーが3塁を回ってホームに生還、待望の1点を追加し、なおも1死1・2塁。ここで7番津原君が左中間を越すタイムリー3ベースを放ち、7-0、続く石見君もセンターへの犠牲フライを放ち、この回4点。点には繋がらなかったけど、その後の立花君の右中間への2ベースもよかった 。ナイス送りバントの送球エラー、3ベース2ベースと今日は全打席出塁です ♪

なんかこういう攻撃は久しぶりにみる感じがして感慨深いなあ…秋はなかなか畳みかける攻撃というのができなくて、大量点取れなかったし。何より今日は途中苦しんでから修正できたのが良かった。

8点差がついた6回表。関一のマウンドには春のベンチ入りメンバーの中で唯一の2年生、背番号10の成井君が上がります。市川君はベンチへ。そういや、今日のような展開ならいいけど、市川君なしでもある程度までは何とかできる打線の力も必要なんだろうな…

成井君は172㎝とやや小柄な右上手のピッチャー。文京は代打攻勢を仕掛けてきますが危なげなく三者凡退に打ち取る。

6回裏は無得点に終わって7回表には3人目、右サイドスローの鈴木君がマウンドに上がり、1死からセンター前ヒットを浴びるものの後続は抑えて無失点、8-0の7回コールドで関東一が初戦突破、2回戦進出を決めました。おめでとう!

 

課題はまだまだいろいろあるし試練はこれからなのでしょうが、関一らしさが出てきつつあるような気がして嬉しかった試合でした。成井君鈴木君が無事登板できたのもホッとした。次の共栄学園戦も楽しみにしてます。

 

【試合スコア】

文 京 000 000 0 0 H2 E2

関東一 130 004 0 8 H9 E2

文 京:恒川(1 0/3)、林(5)ー吉平

関東一:市川(5)、成井(1)、鈴木(1)ー石見