第1試合の途中から予報通り降り始めた雨は、第2試合開始前にかなり強くなり、グラウンドを覆うシートを眺めながら待つことしばし。ようやく雨脚が弱まり、シートがどけられ内野に砂が投入され始める。中止にならずホッとする反面、もっと良いコンディションでやらせてあげたい(&観戦したい)という気持ちもあり複雑…でも来週末は準決勝決勝の連戦だし、この1試合だけ明日以降にずれ込むのもそれはそれでイヤだし。とにかく雨が弱まり、できれば上がってくれるのを祈るのみ。
先攻:修徳
1ショート八木
2レフト森田
3センター佐藤
4ファースト牧野
5サード大越
6ライト鈴木
7キャッチャー若松
8ピッチャー篠崎→竹澤
9セカンド萩原→H竹村→鶴岡
修徳はエースの竹澤君、10番の篠崎君の1年生の二枚看板。今日の先発は身長191㎝の長身右腕・篠崎君が先発。
後攻:関東一
1センター井坪
2ライト柳瀬
3キャッチャー富岡
4サード増尾
5ショート秋葉
6ファースト田野→小堀
7レフト三浦
8セカンド須藤
9ピッチャー桝川
関一の先発は背番号10のサウスポー桝川君。初戦の東京成徳大戦も3回戦の城東戦も試合終盤に登場して素晴らしいリリーフを見せている桝川君ですが、本大会では長いイニングを投げたことはない。先発となるとどうか。前回不調だった成井君や井坪君への継投はあるのでしょうか。
1回表。枡川君はテンポよく3人をすべてサードゴロに打ち取る上々の立ち上がり。それにしても3番の佐藤君、夏も思ったけど凄いフルスイングだなあ…怖いけど気持ちいいくらい。
1回裏。修徳の先発・篠崎君は長身から角度のあり過ぎなボールを投げ込んで来る。打ちづらそう…と心配になりますが先頭の井坪君は痛烈なセンター返し!さすが!
送りバントで2塁に進めますが、後続は倒れ無得点。でもまったく打てないという感じではなさそう。
ところで、準々決勝ではスコアボードに球速表示が出るのですが、桝川君のストレートが130キロ前後、篠崎君はそれより若干早い130前半くらいの感じでしょうか。井坪君のセンター前のとき161とか出てた気がするけど見間違い?打球速度の誤計測にしても速すぎる気が…
2回表を三者凡退に抑えたその裏。
先頭の秋葉君がサードゴロエラーで出塁すると、6番田野君が右中間へのヒット、これをライトが処理をもたつく間に秋葉君が生還し先制!なおもノーアウト2塁。やった~先制できたのも勿論ですが、田野君は2回戦の早実戦の代打で2ベースを打つ活躍で3回戦の城東戦ではスタメン出場を果たしたものの、3回途中で投手交代があったために1打席で終わってしまった…という経緯があっただけに、なおのこと嬉しい ♪
しかしまだノーアウト2塁、もう1,2点欲しいところ。ここで7番三浦君のセーフティが決まりノーアウト1・3塁、盗塁で2・3塁。
そして今日は8番に下がった須藤君のセンター前ヒットで1点を追加し1・3塁、バッターボックスには9番の桝川君。枡川君はスクイズバントをきっちり決めますが、打球を処理した篠崎君がちょっとボールが手につかなかったのか、1塁ベースカバーとの間のタイミングが合わなかったのか、送球がやや緩くなり1塁セーフに。
更に1番井坪君がストレートの四球でノーアウト満塁となると、2番柳瀬君が三遊間を抜くレフト前ヒット、これをレフトが悪送球する間に1塁ランナーの井坪君まで生還、6-0。
ここで修徳はエースの竹澤君にピッチャー交代。
しかし3番富岡君は3塁線をライナーで抜く2ベースを放ち、更に1点。後続は抑えられますが7-0と大きくリードする。
3回表。1死から、前の回からリリーフした8番竹澤にセンター前ヒットを打たれますが1塁牽制でアウトに取り、9番萩原君も三振にとってこの回も3人で終える。
3回裏。1死から7番三浦君が死球で出ると、盗塁で1死2塁の形を作り、またも!須藤君のセンター前で三浦君が生還、1点を追加し8-0。続く桝川君はピッチャーゴロダブルプレーでとなりますが、1点でも竹澤君からも奪えたのは大きい。
しかし4回表はこちらも1死から死球のランナーを許し、3番佐藤君のレフト前ヒットで1・2塁、4番牧野君の右中間へのフライで2塁ランナーは3塁へ。
5番の大越君はショートゴロ…でしたがショート秋葉君が打球を弾くエラーで3塁ランナーが生還、1点返される。雨でグラウンド状態も良くないし、ちょっと厭らしいあたりだったとは思いますが、ちょっと焦りもあったかな。
続く6番鈴木君もショートゴロでしたがこれは慎重に捌いて1点で止める。
その後は4回裏にも2点を追加、10-1で迎えた5回裏にはノーアウト満塁から井坪君のセンターライナーで3塁ランナーの三浦君が生還、11-1の5回コールドで関東一が勝利、準決勝進出を決めました。おめでとう!
城東戦での井坪君や成井君の不調もあり、不安の中で迎えた準々決勝でしたが、桝川君のナイスピッチングと打線の頑張りで思わぬ大差の試合になりました。悪コンディションで相手守備の乱れなどに助けられた部分もあったし運もありましたが、貰ったチャンスを走って打って得点に繋いでいけたのはこれぞ関一!という展開。それと大差がついたあとも、竹澤君に代わった直後、1点返されたその裏、コールドを決めるべき5回裏と、追加点を取って欲しいところでもぎ取ることができたのもよかった。相手投手・守備との力関係や試合展開の差もあり一単純比較はできませんが、打線が上向きになり、城東戦での危機を乗り越えて集中力が増したのも一因だと思いたい。
準決勝は今夏決勝で敗れた二松との対戦。二松の試合も幾つか見た限りでは、まだ力を発揮しきれてないけど、スコア以上の力を秘めていると感じる。厳しい戦いになると思いますが、この3カ月ずっと、この時を待っていたはず。今の力を出し切って思い切り戦ってください。ガンバレ関一!!
【試合スコア】
修 徳 000 10 1
関東一 071 21x 11
修 徳:篠崎(1 0/3)、竹澤(3 1/3)ー若松
関東一:桝川ー富岡