20220406春季東京都大会2回戦@駒沢球場 堀越×岩倉、新宿×東海大高輪台

今日は関東一の試合が中止(不戦勝)になってしまったので、急遽予定を変更して駒沢に行ってきました。

 

第1試合 堀越7ー3岩倉

4試合日で8時半からだったので試合開始には間に合わず、2回途中に到着したときにはまだ0-0。堀越は長身右腕の加藤宇君、岩倉は小柄なサウスポーの徳元君、両エースが先発。

4回表、4番5番を連続四死球で歩かせた加藤君から、前の打席でも3ベースを打っている6番余越君がレフトスタンドへ3ランを放ち、3点を先制。エース徳元君も5回まではヒットやエラーでランナーを出しながらも無失点に抑える好投。

しかし後半になると岩倉は、尻上がりに調子を上げてきた加藤君からランナーを出すことも難しくなり、逆に堀越打線は徳元君を捉え始める。6回裏にヒット2本で堀越が1点返して2点差に詰め寄り、更に7回裏には難なく2死をとりながら、連続四球で1・2塁となったところで岩倉はピッチャー交代(球数もたぶん100球は超えていたはずなので致し方ないところ)。しかしリリーフ陣も堀越打線を止められず、7回には同点、8回には4点を奪い7-3と堀越が逆転。

シードの堀越が後半、攻守に底力を見せた試合。加藤君は3ラン打たれた後は見違えるような力強いピッチングでした。

岩倉 000 300 000 3 H4 E1

堀越   000  001 24x 7 H10 E0

 

第2試合 新宿10-9東海大高輪台

新宿はエースの右腕・青柳君、高輪台は背番号11の右腕・鈴木君が先発。

高輪台が初回に先制、4回にも2点を追加し前半を優位に進めますが、先発の青柳君も守備陣も、ヒットを打たれ、エラーしながらも粘り、大量点は許さない。

すると中盤、高輪台の先発・鈴木君の球威に押されて打ちあぐねていた新宿打線が繋がり始め、5回には連打からの初球スクイズで1点、6回にもヒットと四球で2点をあげて同点に追いつく。

7回表からは高輪台のエース宮路君が登板、打たれながらも無失点で凌ぐと、その裏には1死から4番鯨井君のライト前、5番望月君のバントヒット、6番山岸君のレフト前で満塁として、3連続四死球で3点。その後も内野ゴロやヒットで3点をあげ9-3、あと1点でコールドというところまで迫る。しかし9点目が入ったセンター前ヒットの際、ホームを狙った2塁ランナーがタッチアウトとなり、コールドはならず。ちょっと無理めなタイミングには見えましたが、2アウトだったし、セーフならコールド、アウトでも6点差だし、判断としてはおかしくはなかったと思います。

先発の青柳君はこの回の途中で100球を超え、ちょっと足がつったっぽいような仕草も見せていたので、疲れもあったのでしょうか。

終盤に来てこの点差。勝負あったかと思われた8回表でしたが新宿は、先頭の6番・青柳君がセンター前ヒットで出ると、連続四球で、ノーアウト満塁。9番平林君はセカンドフライに倒れますが1番一村君のライト前ヒットで1点返し、その後はエラーと四球、バッテリーエラー、フィルダースチョイスと続き、9-9の同点。ここで高輪台は背番号10の右腕・粕谷君を投入、なんとか後続を断つ。

あれよあれよという間に…という感じではありましたが、高輪台がタイムとったのは(たぶん)同点にされてからだったと思うので、もう少し早く落ち着く時間あっても良かったかな…エラーは足を滑らせたみたいで、不運もあったと思います。青柳君のヒットのときも、センターが滑っていたみたいだったし、雨続きでまだ人工芝が濡れていたのか?でももう1日経ってるし…とちょっと気になりました。

8回裏。同点に追いついた新宿は、先発のエース青柳君に代えてレフトの岩佐君をマウンドに送ります。空いたレフトにはファーストの高橋君、ファーストには青柳君というポジションチェンジ。しかし岩佐君は緊張もあるのかコントロールが定まらず、打者の背中を通る球もある。これはちょっと厳しいかも…と思っていると、最初のバッターを四球で歩かせたところでレフトの高橋君にピッチャー交代。岩佐君は再びレフトへ。

左スリークォーターの高橋君は5番望月君のセーフティ気味のバントを落ち着いて処理し1死2塁。続く山岸君も良い当たりでしたが飛んだところが良くショートライナーゲッツー、同点のまま最終回へ。

9回表はその高橋君から。高橋君はレフト前に抜けるヒット、送りバントで1死2塁とすると、スクイズバントとアウトにはなりましたが3塁側への綺麗なセーフティバントを見せていた9番平林君がセーフティバントを決め、1・3塁。

続く1番一村君は緩いセカンドゴロ、前進守備でもなかったし、ホームは無理な打球だったのでゲッツーを狙いますが1塁はセーフ、10ー9と新宿が初めてリードを奪う。しかし高輪台も後続は抑え、1点差で裏の攻撃に望みを繋ぎます。

9回裏。高橋君の続投かと思いきや、ファーストに回っていた青柳君が再びマウンドへ。1イニング守備についただけで休めただろうかと心配になりますが青柳君は危なげないピッチングで難なく2アウト。2死から9番粕谷君が野手の間に落ちるテキサスヒットで出塁しますが後続は倒れ、10ー9のままゲームセット、新宿が3回戦進出を決めました。

 

新宿の登録メンバーは12名。戦力的にはかなり差があると思っていた両チームでしたが、始まってみると目の離せない試合になりました。代える・代えない・戻す、といった継投の難しさ、どこで相手を食い止められるか、どこで自滅から踏みとどまれるのか。技術や作戦だけでもない、あきらめない気持ちとか精神力とかだけでもない、運不運だけでもない。すべてが複雑に絡み合った結果がこれで…うーん高校野球ってやっぱり面白いな!

あともうひとつ、あれっと思ったのが、攻撃のタイムを両チームが取っていたこと(新宿が2回、高輪台が1回)。どういう指示が出ていたのか、わかるようになればもっと面白いんでしょうが、サッパリでした…

 

新    宿 000 012 061 10 H13 E3

東海大高輪台 100 200 600 9   H12 E1