ここまで2試合をいずれも5回完封コールドと危なげなく勝ち進んでいる関東一。しかし今日5回戦の相手は好左腕2枚を擁する共栄学園。これまでのようにはいかないかもしれないな…という一抹の不安を抱えつつ、今日も朝から神宮へ。
先攻:共栄学園
1サード早川
2センター後藤
3レフト上村→H高萩→菊池
4ファースト横田
5ピッチャー池田→茂呂
6セカンド梅田
7ライト中島
8ショート関口
9キャッチャー嶋村
後攻:関東一
1レフト三浦
2セカンド須藤
3センター井坪
4サード増尾
5ファースト衛藤
6ショート秋葉
7ライト柳瀬
8キャッチャー富岡
9ピッチャー桝川→H高橋徹→成井
関一は左腕の桝川君が今大会初先発。野手は4回戦と同じスタメン、同じ打順です。対する共栄学園は、エース左腕の池田君が先発。
灰色がかった雲が多いながらも日差しもある中でプレーボール。
桝川君の立ち上がりは、2死からストレートの四球を与えるものの、その後は抑えて危なげない立ち上がり。
その裏、関東一は2死から井坪君が四球、続く増尾君のレフト前ヒットに5番衛藤君のサードゴロエラーで1点を先制。
2回3回は双方ランナーを出しながらも無失点でしのぎ…
と、ここで、雨のため試合中断というアナウンス。中断が始まった時点では大粒の雨がぽつぽつとという感じしたがやがてざあざあ降りに。それでも1時間かそこらで雨雲が抜けるという予報だったのでおそらく中止にはならないでしょうが…関一は再開後、4回表の守りからなのでちょっと心配。
やがて予報どおり雨が小やみになり、試合再開されますが不安は的中、先頭の4番横田君に左中間に運ばれると、送りバントと四球で1死1・2塁とされ、7番中島君に初球レフト前タイムリーを浴び、同点に追いつかれる。
その後も危ない当たりやエラーも絡んで2死1・3塁のピンチが続きますが後続は何とか打ち取り、同点でしのぐ。
しかし4回裏、先頭の柳瀬君がセンター前ヒットで出ると、2死を取られながらも1番三浦君が右中間へのタイムリー3ベース!すぐにまたリードを奪う。これは大きい…それに怪我でなかなか調子出なかった三浦君の長打というのも嬉しい。
5回表からは、前の攻撃で代打を送られた桝川君に代えて、成井君がリリーフ。
共栄学園は1番からの好打順でしたがなんと、三者三振に打ち取る。絶対に流れを渡すまいという気迫のピッチングでした。
更に5回裏には2死から5番衛藤君の左中間フェンス直撃の2ベースと秋葉君のタイムリデー更に1点、3-1とします。
しかしここでリリーフした共栄学園の背番号10の左腕・茂呂君が2死満塁のピンチを凌ぎ、1点止まり。
6回は双方無得点に終わり、試合は終盤7回へ。
共栄学園・先頭の7番中島君の打球はライト方向へ。柳瀬君なら問題ないフライだったと思いますが雨で足を滑らせボールを取り損ねて後逸、ランナーは一気に3塁へ!
さすがにこれは1点はやむを得ないか…という場面でしたが、8番関口君は浅めのセンターフライでタッチアップはさせず。続く嶋村君はショート正面のライナーゲッツーで、なんと無失点でしのぎます。やったーすごいよナイス守りだった…
7回には四死球やバッテリーエラーでもらったチャンスに内野ゴロで1点、8回には2死からここまでノーヒットだった井坪君がレフトスタンドへのソロHRを放ち、更に1点。
守っては8回表には危ない当たりもありましたが内野の好守で見事に防ぎ、5-1で試合終了、関東一が準々決勝進出を決めました。おめでとう!
これまでの2試合とは打って変わって打ちあぐねる展開、更に悪天候による中断で桝川君がちょっとリズムを崩して追いつかれるなど、スコア以上に苦しい試合だったと思いますが、追いつかれた直後に再びリードを奪い、その後を成井君がキッチリ抑え、相手エースの池田君・リリーフの茂呂君と2人の好左腕を打ち崩すまではいかなくても、こつこつと点を積み重ねられたのは凄く良かったし、今後に繋がる試合だったと思います。そりゃあ、見ている間はもう1、2点取って欲しいなーとか、ここで一気に打ち崩して欲しいーとか思ってしまうわけですが、相手も打ち取ってやろう失点を防ごうと必死な中で、何度もチャンスを作り、得点に結びつけられたのはやっぱり良かった。いろんな起点から点が取れるという証でもあるし。ビッグイニングもいいけど、よほど力の差がない限り、相手に助けられない自力のビッグイニングはなかなか期待できないと思うので…
準々決勝は城東と。厳しい戦いが続きますが、今日の経験を活かして、甲子園目指してガンバレ関一!
【試合スコア】
共栄学園 000 100 000 1 H6E1
関東一 100 110 11x 5 H8E1
【バッテリー】
共栄学園:池田(4 2/3)、茂呂(3 1/3)ー嶋村
関東一 :桝川(4)、成井(5)ー富岡