20240405春季東京都大会2回戦 関東一×駒大高

とにかく寒い。桜満開、花冷えのJPアセットスタジアム江戸川。JPアセット証券がネーミングライツを獲得したため、この4月から5年間はこの名称になります。沿革を見ると、平成20年設立なのでわりと新しい会社と言えますが、硬式野球部も持ってるんですね。

 

センバツ初戦敗退から半月が過ぎ、今日が春季大会初戦となる関東一。選手名簿を見ると、ベンチ入りメンバーがセンバツのときから4人入れ替わっている。そして更に驚いたのはスタメン。

 

先攻(今日は先攻…)

1センター飛田

2ファースト堀江→ショート市川

3レフト坂本

4サード高橋

5ショート越後→ファースト

6ライト半沢→阿部→セカンド小島

7セカンド成井→ライト

8キャッチャー熊谷

9ピッチャー畠中→H石田→ピッチャー大後

 

先発は今大会背番号10の畠中君。となると背番号1はもちろん坂井君なわけですが、光星戦の顛末を鑑みるに、そしてこれまでの背番号の変遷を思うにつけ、二人に対する期待の大きさが窺える。

そして野手陣は…センバツで見えた課題を踏まえてどういう起用になるのかな~と思ってたら思った以上に大きく変えてきた。たぶん初スタメンの堀江君がファースト、新しくベンチ入りした半沢君がライトに入り、越後君がショート、成井君がセカンドに回り、小島・市川の二遊間はベンチスタート。内野手で元のままなのはサード高橋君のみ。守りの面でちょっと不安はあるけど、その分攻撃重視の陣容だということなのでしょう。

 

後攻:駒大高

1ショート小田

2セカンド山口

3サード出口

4ライト森

5ファースト廣瀬→ピッチャー

6キャッチャー復本

7センター大城

8ピッチャー白木→ファースト二階堂→H大橋→R松原→ファースト金野→R大沼

9レフト小島

 

実は駒大高とは、昨秋の都大会でも初戦で対戦している。その時は12-0の5回コールド勝ちだったけど、それだけに駒大高としては期するものがあるはず。一冬を越え、更にこの春は初戦の高輪台戦を3点差を跳ね返してタイブレークに持ち込んでサヨナラ勝ちという勝ち方でこの試合に臨んでいる。秋のようには行かないだろう。

 

1回表。駒大高の先発・背番号10の白木君は小柄な右腕ですがちょっとトルネード気味な感じのフォーム。

その白木君に対し、関一打線は四球で出たランナーを2塁に置いて、2死から4番高橋君のレフトスタンドへの2ランHRで幸先よく先制。さすが!

早くも2点リードをもらったその裏の畠中君の立ち上がり。2死から2番出口君にレフト前ヒットを打たれただけで無失点に抑えますが、球が高い……秋の試合も畠中君先発だったけど、あのときと違って思い通りのピッチングじゃない感じ。

2回裏になっても畠中君の投球は落ち着かない。なかなかストライクが入らず、四球2つ。やっぱり球が高い、高いよ~

それでも3回表は四球で出たランナーをまたもや高橋君が今度はセンターへの2ベースで還すと、シングルヒットにエラーも絡んで打者一巡、この回一挙4点を挙げ、6-0と大きく突き放す。

これで少し余裕ができたのか、畠中君も3回4回は打たれながらも要所を締め、無失点で切り抜ける。駒大打線も鋭い当たり多いケド。

しかし4回表から、それまでファーストに入っていた駒大高のエース・右腕の廣田がマウンドに上がってクリーンアップを三者凡退に切って取ると、その後も関一打線は湿りがち。ヒットも出ないわけではないし、チャンスも作るんだけど、ここぞというところで打ち上げてしまうシーンが目立つ。

そして5回裏。8番の代打・大橋君のショートゴロ悪送球と四球でノーアウト1・2塁のピンチを迎えると、1番小田君は三振に取るものの、今日当たっている2番山口君・3番出口君の連打で1点を返されなおも満塁。続く4番森君はファーストゴロに討ち取りホーム送球!のはずが大きく逸れ、2塁ランナーまで生還。更に5番廣瀬君の打球も(止めて欲しかったけど)サード脇を抜け、レフト前ヒット、この回4点を返され、2点差に迫られる。

こうなるとなんとしても追加点が欲しい6回表。打順よく1番飛田君から。しかし飛田君の打球はファウルかフェアか微妙なキャッチャーフライで1アウト。それは仕方ないけど、この打球はちゃんと1塁に走るべき打球だったんじゃないかなあ…福本君が無事?キャッチしたから何事もなくアウトで終わったけど。焦りや落胆はあったのかもしれないけど、ちょっと気になった場面でした。

続く堀江君も三振に倒れますが3番坂本君は引っ張らずセンター前に抜けるヒット、4番高橋君は避けられた感じの四球で1・2塁としますが後続は倒れ無得点。

6回裏。続投の畠中君がこの回もヒット2本を浴びながらなんとか無失点でしのぐ。

7回以降、関東一は毎回ランナー3塁まで進めながらあと一本が出ない。ついにロングリリーフの廣瀬君から1点も奪えず終わってしまいました(ナイスピッチング!)。次の1点をもぎ取るために必要なのは、飛距離なのかバットコントロールなのか工夫(戦術)なのか読みなのか。私ごときにはわかんないけど、運以外の何かが必要なのは間違いない。

しかし7回裏からリリーフした大後君もナイスピッチング!3イニングを投げてヒットはシングルヒット1本のみ、四死球ゼロで危なげなく締め、6-4のまま試合終了、関東一が初戦突破、3回戦進出を決めました。おめでとう!

 

とにかく、勝ててよかった…昨夏昨秋からずっと抱えててセンバツで露呈した課題の復習みたいな感じになっちゃって、このままではいけないという思いを新たにする試合だったのではないでしょうか。今日は必ずしも満足のいく試合ではなかったかもしれないけど、収穫も少なくなかったと思うし、反省点は次に活かして、ガンバレ関東一!

 

関東一 204 000 000 6  H15 E2

駒大高 000 040 000 4  H9 E4

関東一:畠中(6)、大後(3)ー熊谷

駒大高:白木(2 1/3)、塚本(0 2/3)、廣瀬(6)ー福本