20251012 秋季東京都大会1回戦 関東一×東京

雨に祟られた昨日とは打って変わって、絶好の野球日和となった連休中日。甲子園での準々決勝敗退から2カ月弱、ようやく迎えた新チームの初戦です。

新チームに切り替わる秋大のレギュレーションは、ここのところ右往左往気味。数年前に導入された「東西ベスト8が(一次予選を勝ち上がった場合は)夏の大会の成績順に本大会のシードを得る。」という制度が、昨秋に早くも変更になり、「夏の成績に基づくシードは廃止、ただし夏の東西東京の代表校は一次予選免除で本大会に出場」となった。正直、シード制よりは理にかなってるとは思うものの、予選免除は無条件で本戦に出られるというメリットと引き換えに公式戦経験が減り、一次予選を勝ち抜いてきたチームを相手どっての本大会がいきなり始まる、という諸刃の剣。観客としては、9月の江戸球のブロック予選の独特の雰囲気の中で関一の新チームを見るという楽しみがなくなってしまう…という繰り言はさておいて。

連休中だし、地元・関一がようやく登場ということもあってか、江戸球ことオーエンススタジアム江戸川*1はかなりの賑わい。ああやっぱ、江戸球はいいなあ…

 

グラウンドもスタンドもかなり気合入ったシートノックが終わり、スタメンの発表。

 

先攻は関東一

1センター佐宗

2レフト金子→成合

3セカンド田澤

4サード井口

5キャッチャー柴崎

6ファースト鈴木→ライト赤津

7ライト村上→H栗林→ファースト→ピッチャー高橋

8ショート濱田→H清水→ショート柴山

9ピッチャー石井→ファースト大根原

 

まず、昨秋1年生ながらスタメンで活躍していながら春夏と音沙汰なかった田澤君が3番セカンドに名を連ねていてホッとする。新主将・井口君が4番サード。4番サード、キャプテン、良い響きだ。頑張ってくれ!先発はもちろん旧チームで甲子園でも登板経験のあるエース・左スリークォーターの石井君。

1年生中心だと噂を聞いていたわりにはベンチ入りは4人でそこまで多くないな…と思っていたのですが、1番センター佐宗君、5番キャッチャー柴崎君、7番ライト村上君、そしてスタメンではありませんが背番号10の高橋君がいて、確かに重要な役割を期待されていることは間違いない。

 

後攻:東京

1ライト脇坂

2セカンド平地

3ショート平林

4キャッチャー板垣

5センター田中

6ファースト上田→H長沼

7レフト東

8サード山根

9ピッチャー佐藤→伊藤→佐久間

東京の先発はエース右腕の佐藤君。

 

1回表。先頭の佐宗君が四球を選んで1塁へ。佐藤君のコントロールが悪かったわけではなく、佐宗君がファウルで粘りまくってもぎ取ったもので、振り返ってみるとこの四球に非常に大きな意味があったように思います。続く金子君の3塁側へのナイスバントがヒット&送球エラーとなり1・3塁、このチャンスから3番4番の連打に盗塁やバッテリーエラーも絡んで3点を先制。いつになく(ゴメン)幸先の良いスタート。

1回裏、3点リードをもらった石井君は2死から3番平林君にレフト前ヒットを打たれますが後続は断ち、テンポよく無失点で終える。

3回にも先頭の3番田澤君が四球で出塁、4番井口君の送りバントファウルの後の盗塁失敗でちょっと嫌な流れ。しかしここから井口君はライト前ヒット、続く柴崎君がレフト線への2ベースで井口君を還し、1点追加!ミスでチャンスが萎みかけてただけに大きな1点でした。その後もピッチャーゴロで飛び出して挟殺とかもありましたが、粘ってバッターランナーを2塁まで進めたりとかはできていたし、ミスがありながらもできるだけカバーしようとする攻撃が出来てる…と思う。

4回5回は打線も繋がり長打も多く出るようになって5点ずつを追加。みんなよく打ちましたが、特に8回先頭のピッチャー石井君のがライト線を抜く打球で一気に3塁まで行った走り、5回の佐宗君の左中間をやぶる3ベースの打球の鋭さが特に印象に残りました。

そして、これは珍事の類ですが、5回2死満塁から6番鈴木君のセンター前ヒット!!のはずの打球が2塁塁審に当たって大きく跳ね、ライト前に流れちゃった!という事件も…2死でしたし、審判に当たらなくても2塁ランナーまで生還できたかもしれませんが、ここは1つずつしか進塁が認められず、1点追加の2死満塁から再開。しかし7番途中出場の栗林君のセンターの頭上を越える2ベースで走者一掃、事なきを得ました。集中力切らさずよく打ってくれました!

それにしても、足元にちょっと当たったとかは見たことあったような気がするけど、これほど大々的に当たってボールが遠くに跳ねたのは初めて見た…大丈夫だったでしょうか。

14-0と大きく点差が開いた5回裏には、背番号10の長身右腕・高橋君がマウンドへ。高橋君は先頭の5番田中君にいきなりレフト前へのクリーンヒットを打たれますがやはり球に力はある感じで、後続は抑え無失点、14-0のまま5回コールドで関東一が勝利、2回戦進出を決めました。おめでとう!

 

こんなに(ほぼ)ずっと安心して見ていられる試合はいつぶりでしょうか。今日はいろんなことが上手く行きすぎた感もあるけど、決してラッキーだけでもなくて、勝つために、次の1点を取るためにこうするんだ、という意識をプレーの端々に感じもしました。今日の試合で見えた課題や反省点もあるでしょうが、今後に活かしてください。次もガンバレ、関東一!

 

【試合スコア】

関東一 301 55 14 H14 E0

東 京 000 00   0 H3  E1

*1:2025年8月より、㈱オーエンスがネーミングライツを獲得しました。

www.edogawa-3field.jp

オーエンスはビル管理事業が本業ですが、スポーツ振興支援にも力を入れて下さっているようです。