20170430 春季埼玉県大会3回戦@上尾市民球場

26日開幕の県大会はGW前の3日間で1・2回戦が終了、夏のシード権を獲得した16校によって今日3回戦が行われてベスト8が出揃い、3日に準々決勝、5日に準決勝、6日に決勝というスケジュール。

■第1試合 春日部共栄×山村学園

昨年の春、1-6と完敗している山村学園との対戦。共栄は、東部地区予選の代表決定戦で好投を見せながら県大会初戦では登板のなかったエース・内藤君が先発。内藤君は四死球5とやや多めながら被安打は単打のみ5本、毎回のようにランナーを背負いながらもノーエラーのバックにも助けれながら無失点に抑える。地区予選でリリーフ登板したときほど調子良くはなかったように見えましたが、5回6回の1死1・3塁、1死2・3塁という立て続けのピンチを切り抜ける粘り強いピッチング♪

攻撃では、山村学園のエース・右腕の矢口君の威力のある球の前にヒット5本、しかもうち2本ずつは1番の川畑君(2安打2四球の全打席出塁♪)と4番の山本君(両チーム通じて唯一の長打が5回裏の山本君のライト線への2点タイムリー2ベースでした)、残り1本は伊藤君の送りバントが内野安打になったもの(絶妙な転がり方ではありましたが)で、打線として攻略できたとは言えないと思いますが、相手エラーや四死球も絡んで5回までに6点をあげて6-0で勝利!

1年前の試合とは両先発はもちろん、野手も殆どが入れ替わっていたのですが、両チームあまり打てず(ヒット6本ずつ)、エラーや四死球が絡んでの失点が重なって点差が開く、というところは似た展開でした。そういう意味でも雪辱を果たしたと言える試合だったけど、やっぱり不安もある。相手のミスがなければもっと接戦になっていただろうし、この先勝ち進んでいくためには、粘り強さも、相手を打ち崩す力強さや巧さも両方必要なのだろうなと思いました。

■第2試合 東農大三×ふじみ野

これまでの2試合を2ケタ得点のコールドで勝ち上がっているふじみ野がこの試合でも怒濤の攻撃を見せ、初回に3点を先取すると2回以外は毎回得点をあげ6回までに11点。東農大三も5番遠山君の右中間へのタイムリー3ベースで2点を返しただけで(ダイコン踊りは見ることができましたが)、7回表が終わって11-2のコールドゲームとなりました。

今チームのふじみ野は初めて見ましたが、今回がたまたまなのかそれとも前の2試合の2ケタ得点もこんな感じだったのか。ヒットも14安打と多いのですが、機動力を使い、四死球や相手エラーも利用して上手く繋げてどんどん点を取っていく。攻撃のミスもある、チャンスで凡退もあるんだけど、そこで終わらず何とか点をもぎ取ってしまう。もちろん相手に助けられたとも言えるわけですが、好きだなあ、こういうの(そこはかとなく、ちょっと前の某チームを思わせる…チームカラーも紫だし)。ただ準々決勝の相手は徳栄なので、こういう展開に持ち込むのは難しいかもしれません。できれば観てみたかった…

■第3試合 武南×叡明

先攻の武南が1番松岡君の初回先頭打者ホームランで先制。動揺したのか制球を乱した叡明の先発・熊谷君から更に3点を挙げ、この回4点。

ところが叡明も今大会初先発の背番号10の新田君を攻めて小刻みに追い上げ、5回までに4-3と1点差に迫る。一方の武南は2回以降もランナーは出すものも得点はあげられず、1点差に追い上げられた直後の6回表も三者凡退。

ここで武南はエースの本格派右腕・布川君をマウンドに送ります。叡明の先頭、5番の坂本君はいきなりレフト前ヒットを放ちますが2盗を武南のキャッチャー荒本君が見事阻止、後続も良い当たりをされたりもしますが打ち取って、叡明に傾きかけた流れを引き戻す。

そして7回表の武南は、ノーアウト満塁の大チャンスでクリーンナップに打順が回りますが、ここを叡明がよく凌いで無失点に抑え(何度もマウンドに励ましにいくセカンドの山崎君が印象的でした)、8回裏にはクリーンナップの3連打などで3点を挙げ、そのまま9回表を抑えて逆転勝利!初回はまさかこんな展開になるとは思いませんでしたが、こういうこともあるんだなあ…最後まで手に汗握る試合でした。

明日はもう、準々決勝。どんな試合になるのでしょうか。