20170523 春季関東大会準決勝 浦和学院×日大三高、作新学院×東海大相模

体調とか用事とかいろいろあって今年は行けないかな…と思っていたけど、やっぱり1日ぐらいは。今週末に見に行く予定の贔屓チームと見比べてみたくもあるし…というわけで、早起きして水戸市民球場へ行ってきました(南関東各県に行くのと違って、都心を通らないルートなので座っていけるのが有難い)。

第1試合 浦和学院(埼玉1位)×日大三高(東京2位)

先攻は浦学。打順も含めてこの前見た埼玉県大会準決勝の市立川越戦と基本的に同じオーダーですが、先発ピッチャーだけは背番号17の長身右腕・渡邉君になっている。

対する後攻の三高の先発はエースの櫻井君。連戦だし、浦学が相手だし、当然継投もあるのでしょうが…あ、あれ?選手名簿を見ると東京大会で背番号10だった岡部君がベンチ入ってない…

1回表、浦学は先頭の矢野君のライト前ヒットを皮切りに、レフトの落球、四球に暴投で1点を先制、更に6番秋山君のレフト前ヒットでランナー2人が還り(2人目はホームで落球がなければアウトだったかも)計3点。櫻井君のピッチングを見るのは東京大会の菅生戦以来だけど、あの時に比べるとちょっと思い通りに変化球がコントロールできてないような感じがしてしまう。守備のミスが重なったのもそうだけど、いきなり先頭に打たれた動揺とかもあるのでしょうか。

一方、1回裏の三高の攻撃では、同じく先頭の井上君がレフト前ヒットで出ますが、浦学の先発渡邉君は後続を断って無失点に抑える。

2回は双方ランナーを出しながら無得点。それにしても三高はエラーと連続四死球で満塁にされたり、初回から引き続いてリズムがあまり良くない感じ。

しかし初めて三者凡退に抑えたその裏、三高も先頭の井上君の振り逃げから2番長谷川君の2ベースと3番櫻井君の犠牲フライで1点を返します。

ところが4回表の浦学は、2死2塁から連続バッテリーエラーでまず1点、更に四球と連打でもう1点を追加し逆に点差を拡げ、5回表から代わった2番手の柿澤君からも1点を挙げ、6-1と突き放す。

三高も5回裏に1点、7回裏には8番キャッチャー津原君の2ランで2点を返して6-4と2点差まで詰め寄りますが8回裏にはノーアウトのランナーを出しながらダブルプレーでチャンスを逃し、9回裏に登場したリリーフの佐野君の前に三者凡退に終わり6-4のまま試合終了、浦和学院が決勝進出を決めました。

三高はエラーやらバッテリーエラーやら四死球やらが絡んだ失点が多かったのと、7回の2ランの後の1死満塁のチャンスが活かせず、8回もダブルプレーで無得点だったのが勿体なかった…それにしても佐野君は2点差あって9回の1イニングのみだから全力で行けたっていうのもあるのでしょうが、やっぱり凄いなー。とにかくバットに当てるのも難しいような感じなんだもの。

第2試合 作新学院(栃木2位)×東海大相模(神奈川1位)

第1試合の途中から陽射しが強くなり、暑さでぼーっとすることもあったけど、1時過ぎに始まった第2試合では慣れてきたのか、時折り吹きぬける風が心地よく感じられる。

先攻は作新。相模の先発は右腕・齋藤君。まだ2年生で身体つきも細く見える。作新の先発は左腕エースの大関君。

1回表は双方三者凡退。しかし2回表に作新が4番中島君のレフト前で出ると初球盗塁(エンドラン空振りだったのかも)、セカンドゴロで3塁に進んで6番石戸君のタイムリーという超効率的な攻めで1点を先制します。

以後は両投手の好投でスコアボードに0が並び、5回終わって作新は3安打、相模は2安打。大関君は勿論ですが、相模の齋藤君も初めて見たけどナイスピッチング♪

しかし6回表に1死から振り逃げのランナーを出すと、四球と内野安打で満塁になったところで齋藤君は降板、背番号11の右サイドの大和田君がマウンドへ。大和田君は6番の石戸君を2ストライクと追い込みますが、3球めが死球となって押出し。手痛い2点目を与えてしまう。ここで相模は早くも3番手、背番号18の左腕安里君をマウンドに送りますが、作新は7番大関君のレフトオーバータイムリー2ベースで更に2点を加え、4-0。しかしこの後の1死2・3塁の場面、で8番池澤君の内野ゴロでランナーは進めず、逆に離塁の大きかった2塁ランナーが挟まれ、その間にホームを狙った3塁ランナーの挟殺を狙ったボールが転送され、その間にまた2塁を離れたバッターランナーの方に転送…という行ったり来たりの挙句、タッチアウト。

この回一気に3点を加えての4点差、大関君はここまで被安打2の無失点ということであまり意識はしませんでしたが、後から振り返ってみると、ここで作新が5点目を取れなかったことが、勝敗に大きく影響したことになる。

7回表はヒットと四球でランナーを出しながらも何とか無失点で切り抜けた相模は、8回表を初回以来の三者凡退に抑え、その裏には代打後藤君のレフトオーバーの2ベースと1番小松君のセンター前タイムリーでようやく1点を返す。

そして9回裏には1死から4番森下君の2ベース、5番門馬君の死球で1死1・2塁としたところで6番喜友名君のライトオーバーで2点を返し1点差、作新も2死3塁までは漕ぎつけますが、代打本間君のセカンドへの内野安打の間に3塁ランナーが還りついに同点。試合は延長タイブレークに入ります。

10回表、先攻の作新は1・2番を塁上に置き、3番鈴木君から。前の試合までの成績はわからないけど、今日に限って言えば作新6安打の内訳は、3~7番と9番が各1安打だし、クリーンアップからということで、オーソドックスな打順。守る相模はピッチャーは8回9回を三者凡退で抑えている安里君の続投ですが、キャッチャーは終盤の代打攻勢で変わりまくり、タイブレークでマスクを被るのは3人目の小関君。選手名簿を見ると、登録変更で入った1年生(!)。

さて、ようやく準備が整い、延長タイブレークの開始。

作新の先頭、鈴木君は2ボールからの3球目を振り抜き、鋭いライナーが3塁線へ!!しかしこれを相模のサード門馬君がナイスキャッチ!抜けていれば悪くても1点入ってノーアウト2・3塁という打球だったと思いますし、作新としては不運でした。それでもまだ1死1・2塁とチャンスではありましたが、4番の中島君はショートゴロダブルプレーに倒れ、無得点に終わってしまいます。

こうなるとノーアウト1・2塁から1点だけ取ればよい相模は俄然有利になるわけですが…

10回裏、作新は先発の大関君がそのまま続投です。相模は2番3番をランナーに置き、4番の森下君から。相模も今日は2番3番はノーヒット、7本のうち4本は4番~6番が打っているのでこれも納得の打順。

大関君は森下君に対し2-1とボール先行になりますが、その後はファウル…そしてまたファウルの連続。息詰まる緊張のなか、大関君の8球目を捉えた森下君の打球はレフト前に抜け、サヨナラのランナーが生還、終盤に追いついた東海大相模タイブレークでも1点をもぎ取り、決勝進出を決めました。

いやーナイスゲームでした!作新の大関君も素晴らしいピッチングながら、相模の先発齋藤君、、(大和田君はちょっと可哀想だったけど)、安里君もナイスピッチングだし、双方の打線もそれだけにバンバン打ちまくれるわけもないのですが、捉えたときの打ち方とかは素人目にも本当に上手いな~と感じる。守備も堅くて両チームノーエラー。

なにより、4点差に離されて終盤を迎え、私も含め多くの人が勝負あったかなと感じる展開からの相模の反撃は見事でした。作新も中盤までは盤石の試合運びだし、最後は相模の粘りにやられたけど、安定した強さ。昨夏は全国制覇、春センバツにも出て、春関でもここまで来るんだもんな~(汗)

さて、今日の決勝は浦和学院が2年ぶりの優勝を飾ったそうで、おめでとうございます。準決勝の1日しか行けなかったけど、高校野球っていいな、生観戦っていいなと改めて思えた1日でした。ありがとうございました!これで関東の春は終わり。夏も楽しみです。