最適解、この美しきもの

迷いましたが今日は、来たるべき東東京大会の山場に備えて自宅でTV観戦。

南埼玉の決勝が終わって(浦和学院おめでとうございます)、チャンネル回すとたまたまTVKでやっていた南神奈川準々決勝の鎌倉学園×藤沢翔陵を途中から見ていたのですが…凄い試合になりました。

前半こそ点の取り合いでしたが、中盤辺りから双方の投手陣の好投とバックの好守でスコアボードにゼロが並び、ついに延長12回裏、タイブレーク寸前のところで、初回に3点取って以来、ずっと無得点だった鎌倉学園にようやくタイムリーが出て、サヨナラ勝ちを決めました(おめでとうございます)。

痺れる試合でしたが、私が一番印象に残ったのは、9回裏2死満塁フルカウントからレフト前に抜けていくかという当たりを藤沢翔陵のショートが後ろから追いかけるようにして何とか捕球、反転して深いところからファーストに投げるのか?と思いきや、3塁ベース付近にいたサードに投げ、サードが3塁ベースを踏んで2塁ランナー封殺した場面でした。

位置も深いところで態勢も後ろ向きなので反転しなくてはならず、ファーストに投げても間に合わないかもしれない、焦って悪送球になるかもしれないところ、慌てず近いところでアウトを取りにいったところ、サードもしっかり反応してきちっと送球を受け止めてベース踏みに行ったところが、本当に凄い…鋭い打球への神がかり的な反応とか、レーザービームとか、派手なプレーではないけれど、サヨナラ負けの瀬戸際に追いつめられたあの瞬間での的確な判断とそれをミスなく実行する冷静さは、やはり素晴らしい、美しいものだと思ったのでした。試合そのものの結果とは、かかわりなく。