みどりの日に相応しい青空の下、夏のＡシード＆春関出場がかかる準決勝２試合。
第１試合：〇花咲徳栄８－４山村学園
山村学園はエース西川君、花咲徳栄は背番号11の右腕・岡山君が先発。１回表に花咲徳栄が３番生田目君のライトスタンドへのソロで先制すると、山村学園も２回裏には４番田中君のライト深いところへの３ベースと６番藤原君のタイムリーで同点、３回にも死球で出たランナーを田中君の今度はレフトオーバーの２ベースで還し、２－１と逆転。しかし５回表、今度は１番斉藤君がライトスタンドにソロＨＲを放ち２－２の同点。
６回表には石塚君の左中間への３ベースと続く田島君の打席でのバッテリーエラーで石塚君が還り３－２と徳栄が再逆転。西川君は前半はなかったワンバンのボールが増え、コントロールに苦しんでいるのが窺える。
７回裏からはエースの上原君が登場。今となってはちょっと珍しいワインドアップ。フォームに違わず球も速く、この回は三者凡退。
８回表には徳栄の先頭・２番目黒君がレフト線への２ベースでノーアウト２塁のピンチを迎えながら、３番生田目君をサードファウルフライに討ち取ると４番石塚君を申告敬遠、後続は抑えて無失点で凌ぐ。しかし既に球数120球を超えている。
８回裏。１死から３番鈴木君が内野安打で出ると、今日は長打２本の田中君が送って２死２塁。ここから四球と代打の吉田君、７番宮本君の連打で２点を挙げ、山村学園が４－３と逆転。
しかし９回表の徳栄は１死から四球のランナーが出ると、４本の長短打と四死球３つで一挙５点を挙げ８－４と逆転、９回裏は背番号15の左腕今井君がマウンドに上がりヒット１本の無失点に抑え、８－４のまま勝利、決勝進出を決めました。おめでとう！
逆転逆転のシーソーゲームでしたが総合力で勝る徳栄が粘る山村学園を最後の最後で突き崩し、山村学園（西川君）が力尽きたという感じの試合でした。
５イニングとはいえ一昨日完投してるし、夏を見据えて西川君以外の投手陣で臨んで欲しいなと試合前は思っていましたが、今振り返ってみると西川君先発完投でこの結果は、夏に向けて凄く意味のある負けだった。できることとできないこと、足りてることと不足してることがハッキリしたと思う。夏期待してます。
余談ですが８回に生田目君のファウルフライで１死２塁となったとき、山村学園が守りのタイムをとり、タイムが解けた後、徳栄が攻撃のタイムで次のバッターの石塚君に何やら声をかける場面があった。申告敬遠濃厚だし相手の出方がわかってからにした方がいいんじゃ…と思いながら見てたら案の定申告敬遠だった…という場面があってちょっと面白かった。どういう声掛けをしてたんだろうか？とちょっと気になる。ちなみにこの試合、表の攻防では守りのタイムが２回６回８回、攻撃のタイムが６回８回９回で、双方が使い切っていたのも珍しい。
余談その２。準々決勝でもスタンドの声援がやけに具体的だなと思った山村学園ですが、今日は「ライナーバックを 忘れるなー！」でした笑。
第２試合：春日部共栄２－４昌平〇
共栄の先発は今日もエースナンバーの保坂君。なのですが…共栄の投手起用も細かく刻んだ継投が多く、まだ模索中というか自分探しの途上みたいな感があるのは否めない。
２回表。１死から５番園田君がライトオーバーの２ベース、６番渡辺君はピッチャーゴロで飛び出していた３塁ランナーを挟んで楽々アウト、と思いきや、挟殺プレーの追い込みに手間取り最後はホーム送球エラーで昌平が１点を先制。ちょっと時間をかけすぎ、余裕を持ち過ぎた感じ。
３回表にもヒットとエラーで２点を追加され、４回から樋本君がマウンドに上がってから少し落ち着きますが５回には５番園田君のレフトスタンドへのソロHRで０－４。共栄の攻撃は５回まで２番三田村君のライト前ヒット１本のみ。捉えた当たりも少ないし、昌平の守りも堅く、なかなか突破口が見いだせない。
それでも６回から登板した背番号10の松村君が６回７回は三者凡退、８回９回はピンチを迎えながらも無失点に抑える。
すると共栄打線もようやく昌平の先発・左腕の古賀君を捉え、交代したピッチャー陣からも着実にヒットを奪い７回８回に１点ずつをあげ、２点差に追い上げますが追いつくことはかなわず、２－４のまま試合終了、昌平が決勝進出を決めました。おめでとう！
序盤のエラー連発のときはコールド負けも覚悟しましたが、よく立ち直って食らいついてくれたなたと思います。危なっかしいけど粘りもある、今年のチームがどんな本多監督最後の夏を見せてくれるのか、楽しみです。
