100704神宮ジグザグ

昨日の開幕戦は西東京だったので、東東京は実質今日が開幕です。いろいろ迷いましたが、青山学院×駒大高の試合がやはり一番になるなあ…カード的にもそうだし、櫓上も関東一と近いというのもあるし。というわけで外苑前へ。青学×駒大は第二球場で10時からなので、まずは神宮の第1試合東京実業×小岩をちょっと観戦。東実はもちろん関東一との対戦を何度か見ているし、小岩も去年の秋が関東一ブロック(ABの組み分けは違ったけど)で観戦したことがあって、この試合も見てみたかったのです。

両チームともブラバンが出動していて、朝から盛り上がってる。やっぱり、夏はいいなあ。

先攻の小岩は、東実の先発・エースの山下君の前に3回までノーヒット。一方、小岩のエース余君はちょっと球が高かったかな…初回に2塁打2本を含む3安打で2失点、2回には連続四球から更に連打を浴びて3失点で左腕の北島君に交代。北島君は後続を断ち、3回もヒットを打たれたり死球を出したりしながらもダブルプレーで初めて無失点に抑える。ここまで見たところで第2球場へ移動。

出がけに、「再入場できますか?」と聞いたら、OKの返事。しかし…いいんですか半券にチェックも入れないで出しちゃったら、第2と第1がフリーパスになっちゃうのでは…?いや、ちゃんと第2のチケットも買いますけど。

というわけで、4月以来の神宮第二。

1塁側の青山学院は濃青、3塁側の駒大高は紺色に近い感じのシャツですが大きめなメガホンはやっぱり真青。それにしても両チーム気合い入りまくり。

試合の方は、駒大高死球とヒット、エラーも絡んで初回に2点を先取。青学も序盤はノーヒットながら4回、1番河野君のレフトオーバーの2ベース、更に2番片岡君の2ランで同点に追いつきますが、5回・6回・7回と駒大高が毎回のホームラン6点をあげ8-2と突き放し、守っても4回以外はノーヒットに抑え、快勝!

青山学院も中盤追いつく粘りを見せましたが、5回・6回はいずれも2死ランナーなしでの四球からの失点だったし、初回も死球やらエラーやらも絡んでの失点だったのが勿体なかったように思います。中盤以降は晴れ間も覗き暑くなってきていたし、先発の阿部君も疲れがあったのだと思いますが…

それにしても駒大高の安打数8のうち3がホームランとは!4番・原君は2打席連続HR。そういえば、今年の選手名簿には前回大会の記録が掲載されているのですが(去年までの素っ気なさに比べ、随分詳しい記録が載ってるし、冒頭にも和泉・小倉・前田の3氏の講演の記録が掲載されていたりとかなり改善されている)、去年の駒大高のホームランは6本で帝京と並び最多(優勝した帝京に比べれば試合数は少ないはずですが…)。これも伝統ということなのでしょうか。エースの岩田君も2ランを打たれた4回以外は危なげないピッチング、守りも良く(ファーストの三浦君とかいいなーと思って見てたら、主将でもあるんですね)、力のあるチームなのだと思いました。次は12日・広尾との対戦となりました(これも好カードですが月曜日か)。

さて、次はどうしようかと都高野連の速報を見ると、神宮の第2試合の帝京×攻玉社はまだ中盤。うーんこの試合を逃すと大会終盤まで見る機会がなくなるんだよな…やっぱりちょっと偵察(笑)しとくか!というわけで再び神宮へ。

久しぶりに見る帝京はやっぱり…ガタイが違う(汗)しかし攻撃は、序盤にビッグイニングを作って一気に決めるというより、1,2点ずつ着実に加点している感じ。初戦ということもあるだろうし、攻玉社の羽尾君が軟投派ということもあるのでしょうか。何かちょっとイメージと違うかな。それでも7回には4点をあげ10-0、守ってはエースナンバーの山崎君、長身の萩谷君、あと1アウトというところで1年の渡邉君という余裕の完封リレーというところはさすが。みんな速いし。ただ、(途中から見ただけだけど)ちょっと投打共にまだエンジンがかかっていない感じで、今後、更に力のあるチームと対戦したときにどう戦うのか、見てみたい気もします。

攻玉社は、戦力的には圧倒的な差がある相手だったと思いますが、何というか、勇気を持って戦っていたように感じました。

第3試合の科学技術×足立学園も序盤をちょっとだけ見て(「かぎこう」、「あだがく」というのが略称なんですね。スタンドのコールを聴いて、ちょっと目から鱗)、再び神宮第二に戻ると東×順天の試合は5回表、1-1の同点。その後東が2-1と逆転しますが順天がすぐに3点を入れて4-2、ところが8回裏に東も3点を取り返して5-4、ところがまたまた順天が9回表に追いつきなおもノーアウト2・3塁。この大ピンチを満塁策で凌いだ東が9回裏、死球で出た先頭打者を還してサヨナラ勝ち!という逆転また逆転の凄い試合。

順天は、序盤リードしていながら追いつかれ、再逆転を果たしながらも8回裏に3失点。エラーやら普通のファーストゴロに見えましたが、インターフェアかな?アウトが認められなかったりと不運なところもあったし、9回も同点においつきノーアウト2・3塁と絶好のチャンスを得たのに活かせず、何度も勝利を掴みかけながら、あと少しのところで逃してしまったという展開。泣きながら肩を抱き合う姿にちょっと胸が詰まる。部員数は多くなく、下級生のベンチ入りも多いのですが、まとまりがあり、溌剌としたチームでした。惜しかったなあ…また見たいチームです。でも、東高の勝利も、何度もリードされながらもあきらめない粘りが呼び込んだものだったと思います。スタンドもノリノリ部員中心の東高と、私服の若者(制服はあるみたいだし、OBOGの方かな?)が多かった順天と、対照的でしたがどちらも雰囲気良くて、良い試合でした!

今日はいろんな試合、いろんなチームを見ることができて楽しかった!でも、やっぱり、個人やチームの事情や戦力は様々だけど、戦えば勝ち負けがあり、負ければ3年生の高校野球も終わってしまうことは、そこだけは皆同じなのだな…と今更ながら寂しさも感じます。お疲れさまでしたとしか私には言えないけど、3年生の皆さんは次の目標へ、下級生の皆さんは秋、そして来年の夏を目指して、頑張ってください。