100720 東東京大会5回戦 東京実業×関東一

ぎゅう詰めの埼京戦…じゃなかった埼京線から新宿乗り換えで信濃町へ。すみませんお仕事中の皆様、夏季休暇中です…というわけで、東東京大会もいよいよ後半戦の神宮球場へ。

本球場に向かう途中、国士舘のジャンパーの女の子たちとすれ違う。ブラバンかな?第2の国士×帝京はおそらく今日最大の注目カードですが、関東一の試合と被るので見られません(泣)。このときはそう思ってかなり残念だったけど、修徳×成城学園の試合も凄く良い試合だったので、今は朝から神宮に行って良かったと思っています(成城の皆さんお疲れ様でした!)

さて修徳が追いすがる成城学園を何とか振り切り、第2試合の両チームがグラウンドに出てくる。

今日も関東一は先攻(汗)本間主将は広瀬主将よりもジャンケン弱いらしい…かな?

東京実業との対戦を見るのはこれが4度目でしょうか。秋はいずれもコールド勝ちでしたが、夏はあの04年の初戦敗退の時以来。あの日のことを思い出すと、東実には絶対に負けて欲しくないと思う(いや、チームとしての東実にはむしろ好感を持っているけど)。しかし関東一のシートノックを見ると、ちらほらミスがあるようなのが気になる。硬くなってるわけではないと思うけど…

スタメンは、

先攻:関東一

1セカンド山下

2ライト渋澤(→レフト)

3レフト斉藤(→ライト小野寺)

4サード宮下(→加藤)

5キャッチャー本間

6センター羽毛田

7ファースト小山

8ショート伊藤

9ピッチャー井手(→H柏原→R岸村→ピッチャー白井→蔵野)

後攻:東京実業

1ライト岡田

2センター福田

3ピッチャー梶山(→セカンド)

4セカンド伊計(→ショート)

5キャッチャー山北

6レフト草場

7サード田邊

8ファースト石井

9ショート権藤(→H斉藤)

東実はこれまで、エースの山下君と背番号6の梶山君がだいたい交互に投げているようです。右腕の梶山君は小柄ですがスリークォーターぐらいかなあ?コントロールが良さそう。背番号6で打順は3番ということは、いわゆるひとりの、野球センス抜群、というタイプなんだろうな…そういうピッチャーって、ちょっと苦手なのでは…と思う傍から、1回の表は内野ゴロ連発。2番渋澤君はサードのエラーで2塁まで行きますが、後続はいずれもセカンドゴロで無得点。

対する井手君は今大会初登板。立ち上がりは三者凡退に抑えますが、かなりいい当たりされてる(汗)

2回表、1死から6番羽毛田君が死球で出ますが、ショートゴロダブルプレーで無得点。みんな引っかけたような内野ゴロになってるのが気になる…

2回裏は4番の伊計君から。伊計君にはレフト前にライナーで運ばれ、続く山北君は見逃し三振にとりますが、四球で1死1・2塁、7番田邊君にはレフトフェンス直撃の2塁打で今大会初めて先制され、尚も1死2・3塁。

更にスクイズを決められ0-2となりますが後続は何とか抑える。まだ回は浅いし、梶山君も捉えられないことはないと思うけど、こっちはいい当たりは殆どなくて、向こうにはアウトになる打球もかなり合わせられているのがちょっと心配。何とかしてくれ!…という願いが通じたのか、1死から井手君がサードゴロエラーで出塁、続く山下君がゲッツー崩れで2死ながら1塁に残ると盗塁、渋澤君のセンター前タイムリーで1点を返す!後続は倒れましたが、これなら何とか打撃戦に持ち込めるはず!

3回表、先頭の岡田君にレフト前を打たれますが、四球を出したりしながらも井手君も何とか踏ん張り、ここは無失点。本来のピッチングではないと思うけど、1点返した直後のイニングをとにかく0で切り抜けられたのは大きい。

さあ追いつき逆転したい4回表、4番の宮下君から。宮下君の打球はサードを強襲しレフト前に抜ける痛烈な当たり。続く本間君もあっさりと(?)三遊間を抜く当たりでノーアウト1・2塁。送りバントと四球で1死満塁となった後、8番伊藤君のショートゴロの間に1点を返し同点、2死ながら2・3塁。ここで先発の井手君に代えて、柏原君がバッターボックスへ!ここは是非とも逆転したいところでしたが、柏原君は見事に期待に応え、レフト線の深いところに入る2点タイムリー2ベース!4-2と逆転します。

4回裏からは前の2試合を完投している白井君がマウンドへ。バックもレフトの斉藤君に代えて小野寺君がライトに入り、渋澤君がレフトに回ります。白井君は1死から四球とヒット、送りバント処理の際のファーストのエラーで満塁のピンチを招きますが、、続く1番2番を連続三振!エラーや四球から崩れかけることの多かった白井君ですが、ここは見事に切り抜ける。やったー。

5回表は2番の渋澤君から。渋澤君は3塁側への絶妙なセーフティバント、ピッチャーの梶山君が処理しようとして駆け寄りますが足がもつれて転倒、起き上がれません。スタンドでは、つったのかな…?という心配そうな声もちらほら。ここまでの球数はまだ50球余りですが、この暑さですし、これまでの試合でも登板してきているので疲れもあるのでしょう。

しかし梶山君は間もなく無事な様子で立ち上がり、ほっとする。3塁側からも拍手が。続く小野寺君の送りバントで2塁に進め、打順は4番の宮下君。宮下君は初球をライト方向へ、ライトフライかと思われる当たりでしたが上手いこと落ちて3ベースに!1点を追加しなおも1死3塁。続く本間君のサードゴロの際には三本間に挟まれ結局タッチアウトとなりますが、逃げてる間にバッターランナーの本間君は2塁へ。後続は連続四死球で2死満塁としますが後続は倒れ、1点止まり。されど1点。続けて得点できたのは凄く大きい。

5回裏は6球であっさり三者凡退とし、6回表、9番白井君、1番山下君が凡退で早くも2死となり、うーんこの回はお休みかしらと思った矢先、2番渋澤君がファウルでフルカウントまで粘った末にレフトオーバーの2…いや3塁打!ナイスラン♪う、嬉しい…

続く小野寺君もライトオーバーの2塁打で続き、1点を追加。宮下君は四球で2死1・2塁となったところでピッチャー交代、小柄な左腕の八重澤君がマウンドへ。しかし制球が定まらず本間君に四球を与え、満塁となり更にエースナンバーの山下君に交代。しかしやはり制球が定まらず、羽毛田君には死球、次の小山君にも四球で押し出しで2点、続く伊藤君のタイムリーで更に1点を追加し10-2と大量リード。6回裏も2三振を含む三者凡退。ここまでの登板ではなかなか空振りの取れなかった白井君ですが、調子が出てきたのかな?(たまたまなのかもしれませんが)

7回表は1番山下君から。山下君の当たりは右翼スタンドへのホームラン!!ここまで4打席凡退だった山下君ですが、初安打がホームランとか(汗)

続く渋澤君はフルカウントから見逃しの三振となりますが次の小野寺君は四球、宮下君のセカンドフライで2死となりますが本間君の左中間への3ベースで小野寺君が還り、羽毛田君のサードゴロエラーで更に1点、13-2。

コールド目前となった7回裏、関東一は白井君を下げ、今大会初登板となる2年生の左サイドスローの蔵野君をマウンドに送ります。き、緊張する…更に宮下君も下がり、伝令でいつも出てくる背番号13の加藤君がサードに入っています。

東京実業も9番の権藤君に代え、斉藤君を代打に送ります。やや緊張した感じの蔵野君を相手に、権藤君はファウルで粘り最後はセカンドの脇を抜くセンター前ヒット!粘りを見せます。

続く1番岡田君にはボール先行で0-2となりますが、その後は2-2に戻し最後は空振り三振!2番の福田君はフルカウントから四球で歩かせ、1死1・2塁となりますが、制球が定まらないとかいうんじゃないから、大丈夫!のはず!そしてバッターボックスには今はセカンドに入っている梶山君。梶山君は初球を三塁側フェンス近くに打ち上げ、変わったばかりの加藤君が追いかけ見事キャッチ!ネット裏からは見えないくらいのフェンス際の打球でしたが、よく取ってくれました!勝敗を左右するものではないかもしれないけど、苦しいピッチングの蔵野君を助けた、凄く嬉しいプレーでした(一昨年の日大一との対戦で、7回裏に夏は初登板の押久保君を助けた守備を思い出しました)。そして最後のバッターは4番の伊計君。伊計君に対しても、ボール先行ながら、最後は見逃し三振にとり、ゲームセット!!関東一が準々決勝進出を決めました。おめでとう!

2点を先行され、攻撃では引っかけた感じの内野ゴロばかりという序盤はどうなることかと思いましたが、中盤以降は打力で圧倒し相手投手陣の自滅を誘う、関東一らしい展開になりました。春はスタメン落ちしてた渋澤君のタイムリーや5回のバント安打、大量点の発火点になった6回2死からの3ベースの大活躍は素晴らしかったし、代打で逆転タイムリーを放った柏原君をはじめ、これまで出番のなかった選手が出場して活躍してくれたことは嬉しかったし、今後にも繋がることだと思います。白井君も素晴らしいピッチングだったし蔵野君も無事神宮でびゅーを果たしたし♪井手君も2失点はしましたが、四死球で崩れたという感じではなかったし、これからだと思います。

東実はやはり、先発・梶山君の力投が心に残りました。疲れていたのだと思いますが、これが初戦とかだと、もっと厳しい展開になっていたかもしれません。

とにかく、今日は、嬉しいことも不安なことも、すべてまとめて関一らしい試合でした。次もガンバレ!関東一!