100717 埼玉県大会3回戦 春日部共栄×川越西@市営大宮

今日は梅雨明け。第1試合は上尾で栄北×武蔵越生を見ていたので、球場に着いたのは昼過ぎでした。結局試合は6-2で岩槻の勝利。この時間になるとネット裏は日陰になるので割と凌ぎやすいけど、やはり暑さでぼーっとして、おまけに上尾市民球場から北上尾まで歩いて&大宮公園からここまで歩いてきたし…バテたなあ…というわけで、水分補給しながらシートノックから見学。共栄は珍しく(?)後攻で少しホッとする。ボール回しから気合入ってる…とは思うけど、ちょっと荒いような硬いような?何しろ相手は春に負けている川越西。いわゆるひとつの絶対に負けられない戦いだし、緊張があるのも仕方ないかも。

ブルペンを見ると大柄な長身右腕の姿が。どうやら、この夏エースナンバーになった、主将の鎌田君が先発の模様。一方、三塁側を見ると、ううっ…右のアンダースロー…これはちょっとヤバいかも…背番号は見えないけど、この投手が、春に打てなかったエースの野田君なんだろう。一度対戦しているので、対策はもちろんしているだろうけど、それでも打ち崩すのは難しいかも…いや、対戦の可能性は組合せのときから意識してたはずだし、今日こそは!

両チームのスタメンは、

先攻:川越西

1セカンド中村

2レフト木下(→市村)

3キャッチャー小林

4ファースト小松

ショート小杉山

6ライト大豊

7センター阿部

8サード高木

9ピッチャー野田

後攻:春日部共栄

1ライト中川(→平塚→H今津)

2セカンド薮内

3レフト小泉

4ファースト池内(→サード)

5センター大久保

6ショート竹澤

7サード若山(→ピッチャー寺田)

8キャッチャー原

9ピッチャー鎌田(→ファースト)

「真夏の球宴」によれば、共栄の1番中川君と川越西の高木君は1年生。

さて水まきも終わり、試合開始。

投球練習を見るかぎり、調子は悪くなさそうに見えた鎌田君ですが、先頭打者の中村君にいきなり初球をレフトオーバーの2ベース!さらに続く木下君の1塁側への初球送りバントを、猛ダッシュしてきた池内君が3塁へ!タイミング的にはアウトかもという感じでしたが、サードとの連携が乱れボールはファウルグラウンドを転々…それを見たランナーはホームへ走り出し、たった2球で先制されます(泣)池内君のバント処理自体は良かったと思うのですが…更に4番小杉山君のセカンドゴロ…がイレギュラーしてセカンドの中村君のグラブを飛び越えてライト前へ!更に1点追加され、最初から2点のビハインド。

でもとにかくまだ初回、焦らず相手の野田君を攻略したいところ。

野田君は小柄な右のアンダースローで、もう、見るからに待ち切れなそうな超緩いボールを多投してくる。

その野田君に対して、1死から2番薮内君がライト前ヒットで出ますが、次の小泉君はいい当たりでしたがピッチャー正面、野田君がよく止めて2塁送球!ダブルプレーで無得点に終わります。流れが…

2回表、先頭の高木君がセカンドへの内野安打で出ると、送りバント後、またもや1番中村君の左中間への2塁打で3点目を入れられる。うーん…川越西も積極的に振ってくるよなあ…しかし後続は打ち取り何とか1点でしのぐ。

2回裏、1死から5番大久保君がセンター前にライナー性のヒットを放ち出塁しますが、6番竹澤君の、ショートの頭上を越えるか!?というライナーをショートが好捕、エンドランがかかっていたためファーストに送られダブルプレー、この回も無得点に終わります。な、流れが…(汗)

で、でも、ヒットは出てるし、結果ゲッツーになった打球も当たりは良い。終盤でこれだと困るけどまだ序盤、このまま攻め続けていれば3点くらい、必ず返せるはず!

3回表は初めての三者凡退。これで攻撃にも弾みがついたのか、3回裏、7番若山君の打球がショート後方、野手の間に落ちると、送りバントと内野ゴロので2死3塁、打順はトップに還り中川君。2死からでしたが中川君はうまくレフト前に運ぶタイムリーを放ち、ようやく1点をあげます。

更に連続四死球で満塁となった後、4番池内君の放った飛球ががショート後方に落ち、2者が生還、同点!!

4回にも、6番竹澤君のライト線2ベースから、バント処理のミス、更に四死球で押し出し逆転、2番・薮内君のセンターへの犠打で5-3とします。

しかし中盤は野田君もよく立ち直り、双方無失点で終盤へ。

7回表、まず川越西の先頭・高木君が2ナッシングからセンター前ヒットで出ると、送りバント後の四球で1死1・2塁、続く2番木下君はセカンドゴロですがゲッツーは取れず2死3塁から3番小林君にセンター前タイムリーを浴び、1点差に追い上げられる。

しかしその裏、先頭の3番小泉君のボテボテのゴロが内野安打になり、すかさず初球盗塁、1人倒れた後の連打でまず1点、更に9番鎌田君のライト前タイムリーで7-4と再び点差を広げる。

さあしっかり守りたい8回表ですが、この回からライトに入った鳥越君がフライを落球、2死まではこぎつけますが8番高木君にセンター前に落ちるタイムリーを打たれ、また追い上げられる。1年生ながらここまで3打数3安打です。凄いなあ…

と感心している場合ではない8回裏、2番薮内君がレフトオーバーの2ベース、3番小泉君のライトライナー(いい当たりでしたが)の間に3進、4番池内君のライトへの犠牲フライで1点追加、再び3点差として、9回表へ。ああやれやれ何とか今度は勝てそうだと共栄ファンの多くは思ったことでしょうが…

9回表の打順は1番セカンドの中村君から。今日は2ベース2本、四球2つと相性最悪の相手。ここも見事にレフト前を打たれ、バッターボックスには代打の市村君。共栄バッテリーは市村君を2-0と簡単に追い込みますが、3球目は右中間へのライナー性のヒット…ちょっと勝負を急ぎすぎちゃったかな…結果論だけど。

そして3番小林君もレフト前で1点返され、ノーアウト1・2塁。4番小松君は見逃し三振にとりますがまだ1死。5番小杉山君にはライト前を打たれて1死満塁、6番大豊君は四球で押し出し、1点差で尚も一打逆転の大ピンチ…となったところで、ようやく背番号20の右のサイドスロー寺田君がマウンドへ。こ、ここで交代ですか…3年生の寺田君、これがもしかしたら最後のマウンドに……いや、耐えてくれ!

続く7番阿部君はスクイズ!打球を処理した寺田君は1塁へ送球!同点にされますが、とにかく2アウト!

2死2・3塁です(ここ大事)ここで迎えるのはヤなバッター、8番高木君。寺田君は高木君に対してはストライクがなかなか入らず四球…ああああまた満塁に…と泣きそうになりながらスコアを付け、再びグラウンドに目を戻すと何か、キャッチャーの原君と川越西の誰かがくっついてます?アウト?チェンジ???

どうやら、3塁ランナーが押し出しと勘違いして、ホームに歩いて生還(!)しようとしたらしい…原君も驚いたでしょうが、とにかくタッチアウト!川越西としては悔やみきれないボーンヘッドだったと思いますが、あまりにも川越西が押せ押せのペースで進んでいたからかもしれません。

しかし川越西の野田君も気落ちせずに踏ん張り、9回裏は2死から原君がレフト前ヒットで出塁しますが後続はなく、延長戦へ。

続投の寺田君は10回表、1死から1番中村君に四球、2番の市村君に三遊間を抜かれ1・3塁となりなすが3番小林君のスクイズを見事ホームタッチアウト!後続も抑え、延長戦最大のピンチを無失点でしのぐ。

10回・11回の攻撃は野田君に三者凡退に抑えられますが、12回表を寺田君が三者凡退で凌ぐと、その裏、先頭の竹澤君がストレートの四球を選び、延長戦で初めてのランナーが!送りバント後、9番鎌田君はライトライナーで2死となりますが、続く平塚君に代わった今津君が、センター前にバウンドしていく打球を放ち、当たりが余り鋭くなかったのが幸い、抑えようとしたセカンドのグラブに当たって三遊間方向にボールが転がる間に竹澤君が生還し、サヨナラ勝ち!

何度ももうダメかと思う、苦しい試合でしたが、リリーフした寺田君の頑張りもあって、春の雪辱を果たすことができたのはホントにうれしかった♪内容的には反省すべきところはたくさんあるのでしょうが、次に活かして欲しいです。

勝利を決めた瞬間、ここまで嬉しそうな共栄は、久しぶりに見た気がしました。

私にとっては、勝ったこと以上に、それが一番嬉しかったことでした。次もガンバレ共栄!