20190914 秋季東京都大会一次予選代表決定戦 関東一×拓大一

西葛西の駅に降り立ったときには雨こそ止んでいたけれど、日差しはなく冷たい風が吹きつける、肌寒い朝。観戦する方としては、まだちょっと残暑厳しいなー、くらいの方がブロック予選には似つかわしいと思うのですが、プレーする方としてはこれくらいの方がいいのだろうか?

今日の江戸川区球場は、秋季都大会1次予選の代表決定戦。勝てば10月の都大会本大会への出場が決まる。関一の1回戦は淑徳に13-2の5回コールドと大勝だったものの、相手守備に助けられた部分もあったし、5イニングで被安打8は少し多いかな?(汗)相手の拓大一は1回戦で小松川に7-1と快勝。特にエースの高橋君はそんなに簡単に打てなそうな感じだったけど…今日はどんな試合になるのでしょうか。毎度のことながらの期待と不安。

 

両チームのスタメン(予選では選手名簿もないし、スコアボードに表示されることもないので、場内アナウンスでの聞き取りを、夏の選手名簿や「目指せ!甲子園ブック」の部員名簿で補足して記載しています。誤りがありましたらご指摘ください)

先攻:拓大一

1サード笠倉

2セカンド佐藤

3レフト神谷

4キャッチャー鈴木(椋)

5ファースト深澤

6ショート原

7ライト武藤

8ピッチャー西田→高橋

9センター大高

背番号11の右腕・西田君が先発。先週土曜日の1回戦では長身右腕のエース高橋君が8イニング、背番号10の選手(名前がわからないですスミマセン)1イニングの継投だったので今日が初先発ということになります。先週の2人はどちらもナイスピッチングだったので、今日も継投になるのでしょうが…

 

後攻:関東一

1サード初谷

2セカンド渡邊

3センター重政

4ライト岡澤

5ファースト東

6レフト藤田→H町田→レフト鎌倉

7ショート楠原

8キャッチャー石見

9ピッチャー今村

こちらは1回戦と同じく左腕の今村君が先発。野手のスタメンも東君と藤田君の打順が入れ替わっているだけであとは同じ。そして試合前挨拶の先頭に立ったキャプテンは渡邊君。

 

1回表。今村君はバックの好守備もあってテンポよく2アウトを取りますが、3番神谷君、4番鈴木君の連打を浴びて2死ながら1・2塁とされます。ちょっと甘かったかもしれないけど、神谷君には上手く打たれた感じだし、鈴木君のはつーれつ!な当たり。しかし後続は抑えて無失点で切り抜ける。

1回裏。先頭の初谷君がライトフェンス直撃かの大きな当たりの2ベースで出ると、1死から3番重政君が3塁線を抜く2ベースで1点を先制、続く岡澤君の打席でバッテリーエラーで3塁に進んだ後、レフト前ヒットで更に1点、幸先よく2点を先制。

2回表はまたしても2アウトから8番西田君のライト前ヒットで出塁を許しますが、9番大高君はピッチャー足元への低いライナーを今村君がナイスキャッチでチェンジ ♪ 

3回表。先頭の1番笠倉君にセンター前ヒットを打たれますが、後続はセカンドフライとセカンドゴロゲッツー、この回は3人で終わる。初戦ではヒットを繋げられて3イニングで被安打6失点2だった今村君ですが、今日は打たせて取れてる…!

そして3回裏。前の打席で先制タイムリー2ベースを打っている重政君から。重政君は初球を打ってショートへの強いゴロ、バウンドもちょっと変な跳ね方でしたがショートの原君が上手く捌いて1アウト。原君、前の回にもナイスプレーがあったけど、上手いなー。続く岡澤君もセンターフライに倒れ、2アウト。しかし5番東君がレフト前ヒット、6番藤田君が死球で2死ながら1・2塁のチャンスを作ると、7番楠原君が右中間への2ベース!ライト・センターも抜かれることはなく、1塁ランナーは3塁まで、1点止まりか…と目を切った次の瞬間、3塁で止まったはずの藤田君がホームイン!ボールが内野に戻される、その隙をついての好走塁だったようですが(ううっ見逃してしまった…残念)、大きな4点目が入ります。点差という意味でもそうだけど、2アウトからだったし、拓大一が堅守だっただけに、隙をつけたのは大きい。

4回表は4番の鈴木君からでしたが、サードへの強いゴロを初谷君が上手く捌いて1アウト。後続も抑えて初めての三者凡退。以後、今村君はバックの好守にも助けられ、8回までノーヒットが続く。

4回裏から拓大一はエース高橋君にピッチャー交代。長身から力強く投げ下ろしてきて、球威はあるけどコントロールはばらつきがある感じ。実際1死から1番初谷君にストレートの四球、2番渡邊君にもボール先行、3-1となりますがセンターフライに終わり、続く重政君の打席で盗塁失敗で3アウト。無得点でしのがれてしまいます。

5回裏には先頭の重政君が2ボールから、打った瞬間わかるホームラン(凄い当たりでした…さすが)!1点を追加。1回戦も2ラン打ってたから、2試合連続です ♪

しかしその後は高橋君も調子を上げてきて、厳しいコースにビシビシとストライクが決まるようになり、関一打線は捉えることができません。インコースのストレートで見逃し三振、というケースもしばしば。惜しい当たりもあるのですが、ファウルになったり好守に阻まれたり。ランナーを出せたのも8回の重政君・岡澤君の連続四球のみで、5-0のまま9回表を迎えます。

9回表。中盤以降ずっとランナー1人も出さず、8回は三者三振と好投してきた今村君。8回にかなりファウルで粘られたりもして球数は110球を超えていたので交代かもと思ったのですが、完投するようです。ガンバレ~

拓大一の攻撃は打順よく1番から。1死から2番の佐藤君がレフト前に落ちるヒットで久々のランナーが出ると、3塁側スタンドは凄い盛り上がりを見せる。続く3番神谷君もストレートの四球で1死1・2塁のピンチを迎えると、この試合初めてベンチから伝令が走ります。これで落ち着いたのか、4番の鈴木君はセンターフライ、5番の深澤君は三球三振(!)に抑えて5-0のまま試合終了、関東一が都大会本大会出場を決めました。おめでとう!

 

先週の1回戦を見たときから危惧していたとおり、拓大一のエース高橋君のピッチングが素晴らしく、またバックの守りも堅く(特にショートの原君やセカンドの佐藤君には何度もうぬぬぬ…となりました)、攻撃では後半苦しみましたが、その分こちらも今村君のナイスピッチングを守りで支えて(特にサードの初谷君がこれまでになく素晴らしい動きを連発していたのが嬉しかった ♪ )の完封勝利となりました。課題はもちろんいろいろあるのでしょうが、初戦とは違う勝ち方ができたのは今後に向けて良かったと思います。4週間後の本大会で、また成長した姿を見られるのを楽しみに待っています。

 

【試合スコア】

拓大一 000 000 000 0  H5 E0

関東一 202 010 00x 5  H7 E0

拓大一:西田(3)、高橋(5)-鈴木(椋)

関東一:今村ー石見