20220424春季東京都大会決勝 関東一×二松学舎大附

ぽつぽつ雨粒が落ちてくる中での春決勝。MATADESUKA…やっぱ大事な試合に雨が多いと感じてしまう。認知バイアスがかかっているだけかもしれないから、暇なときに統計取ってみたい。

昨日の準決勝で、関一は終始リードを保ちながら追いすがる帝京を振り切り、二松は終盤までリードされながら逆転サヨナラで日大三高を降して、決勝にコマを進めてきた。

そして二松の先発は昨日温存のエース布施君、関一は同じくエース左腕の桝川君。しかしこちらは昨日の帝京戦で先発し6イニング投げている。

 

先攻:関東一

1ライト柳瀬→セカンド

2レフト三浦

3センター井坪→ピッチャー→センター

4キャッチャー富岡

5セカンド須藤→ファースト

6ショート秋葉

7サード増尾

8ファースト衛藤→小堀→H白井→R福田→ライト

9ピッチャー桝川→H高橋→ライト→ピッチャー成井

 

野手は、2年の衛藤君がファーストでスタメンに入った以外は打順含め昨日と同じ。しかし継投や代打の関係で途中でかなり入れ替わりがありました。

 

後攻:二松

1ショート藤岡

2サード柴田壮

3センター瀬谷

4ファースト岩崎

5レフト大矢

6セカンド親富祖

7ライト柴田怜

8キャッチャー押切

9ピッチャー布施

こちらも、野手は昨日途中出場の柴田怜君がスタメンに入った以外は、昨日の三高戦と同じ。

 

初回表、1番柳瀬君がボテボテの内野安打で出塁、送りバント失敗しながらも盗塁で2塁へ。しかし3番井坪君の打席で2塁ランナーの離塁が大きくキャッチャーからの牽制でタッチアウト。井坪君も三振で、結局3人で終わる。でも布施君はホームベースの凄い手前でワンバンするようなボールがあったり、立ち上がりはあまり調子は良くなさそう…

1回裏。枡川君はややボール先行な感じで、2死から3番瀬谷君を歩かせたりしますが後続は抑え、無失点。

2回表。サードゴロエラーと送りバントの野選でノーアウト1・2塁、秋葉君が送りバントをきちっと決めて2・3塁、増尾君のレフト線へのタイムリー2ベースで2点を先制!

3回表には1死から2番三浦君が左中間への外野の間を抜けはしませんでしたが、ややもたつく間に一気に2塁へ!更に3番井坪君のサードゴロ、もちろん三浦君は2塁に戻りかけますがサードがファーストに送球する間に3塁へ!ビックリするわこんなないすらん…

そして4番富岡君がレフトスタンドへの2ランを放ち、4-0と差を拡げる。

直後の3回裏にはファーストゴロエラーで出たランナーが、2死から3番瀬谷君のタイムリーで還り、1点返される。

しかし4回表に先頭の秋葉君のセーフティバントが成すると、3本の長短打で3点を追加、7-1と大きく突き放す。点取られた直後にどんと突き放せたのは大きい。

大量リードをもらった先発の桝川君は4回5回も危なげなく抑える。

しかし布施君も、こちらのミスもあって徐々に調子を取り戻してしまう。5回6回は四死球でノーアウトのランナーを出しながら、送りバントの失敗(小フライゲッツー、バント空振り&ランナー飛び出し牽制アウト)で一気に2アウトランナーなしというのはちょっと…相手も必死なので失敗することもあるのは当然なんだけど、こういうところで1点でも追加点取れるかどうかが勝敗を分けることもあるので、やっぱり何度も続くと心配してしまう(汗)

6回裏。表の攻撃で代打を送られた桝川君に代えて井坪君がマウンドへ。

井坪君はボール先行ながら威力のあるピッチングで、2死から4番岩崎君に左中間へのヒットを打たれますが、長打コースなのをシングルで止め、後続もショートゴロに討ち取り、無失点でしのぐ。

7回裏からは成井君が登板。7回8回を好守備にも助けられながら三者凡退に抑える。

しかし攻撃の方は、再び布施君を捉え始めたものの、またもや送りバント失敗ゲッツーがあったりして追加点を取れず、6点差のまま迎えた9回裏。

二松は(よりによって)3番の瀬谷君から。果たして瀬谷君は綺麗なセンター前ヒット、更に1死から5番大矢君6番親富祖君の連打で2点を返される。7-3。やっぱ凄いなーこの3人は特に…

こういう感じで終盤とめどなくなる傾向のある二松打線ですが、それを生み出しているのは一部はもちろん二松の力だけど、一部はそれを恐れて焦る守備側の気持ちだと思う……ので強い気持ちでガンバレ!まだ4点あるし!という祈りが通じたのか、後続は打ち取り、7-3で関東一が勝利、昨春に続き優勝を果たし、同時に夏の東東京大会での第1シードが確定しました。おめでとう!

 

対二松戦の連敗を4で(ようやく!)止め、昨秋の雪辱を果たした形になった関一ですが、勝利を手にしても冷静な感じに見えたのが印象に残りました。そうだよね…夏の甲子園への道は始まったばかり。夏を勝ち抜くにはまだまだ足りないものもあると思うけど、関東大会やこれからの練習で、掴んで行って欲しいと思います。そして今夏こそ甲子園へ!ガンバレ関一!

 

【試合スコア】

関東一  022 300 000 7 H12 E1

二 松  001 000 002 3 H5 E1

【バッテリー】

関東一:桝川(5)、井坪(1)、成井(3)ー富岡

二 松:布施ー押切