20230520春季関東大会2回戦 常総学院×関東一

久々の横須賀球場。春季関東大会の初戦です。

 

選手名簿を見ると、都大会でエースナンバーだった坂井君やサードの佐々木君ら4名が登録から外れ、3年生の鈴木君、杉村君。笛木君、そして1年の越後君が新たにベンチ入りしている。

ちなみにベンチ入り人数はこれまでの18名から20名に増えている。今夏から甲子園のベンチメンバーが20名に増枠されることが決まっているのでその流れなのでしょう。選手の滞在費等の負担増もあるでしょうに、有難いことだと思います。

 

先攻:常総学院

1セカンド山崎

2ショート若林

3ライト川上

4ファースト武田

5レフト秋山

6サード石井

7キャッチャー片岡

8ピッチャー飯塚→H柴田→ピッチャー諸星

9センター吉田→島田

背番号10の飯塚君が先発。スラっとした長身左腕でスリークォーター気味…かな?

 

後攻:関東一

1セカンド西川

2サード成井

3キャッチャー衛藤

4ファースト高橋→R笛木→ファースト熊谷

5センター土田→レフト

6レフト坂本→ピッチャー

7ライト松山

8ショート小島→H大村→ショート市川→H越後

9ピッチャー畠中→H倉品→センター

都大会での活躍を受け、今大会では背番号1の畠中君が先発。サードには背番号5をつけた成井君が入っているのには驚き。都大会でブルペンで投げてるのを見たときは「ピッチャーもやるのか!」って思ったけど、内野もこなすとは…佐々木君が出られないチーム事情によるものでしょうが、夏、そして新チームではどう成長していくのでしょううか。

 

1回表。畠中君は1番2番を難なく打ち取りますが、3番川上君にはややボール先行、3-1からライトスタンドに運ばれ1点を先制される。ちょっと高かったかも。

4番武田君にも左中間へのヒットを浴びますが5番秋山君の打席でリードが大きいのを見逃さずキャッチャーからの牽制で刺し、3アウト。

1回裏。先発の飯塚君はストレートは130キロちょっとくらいですがコントロールが乱れることがなく、テンポのよいピッチング。

先頭の西川君がセンター前ヒットで出ると、2番成井君のバントは後方へのファウルフライとなり、これを常総のキャッチャー片岡君がダイビングキャッチ!場内がどよめく。送りバント失敗…かと思いきや、西川君はすかさず2塁へ。やったー!ナイスキャッチ&ナイスランでした ♪ 

好走塁で勢いに乗りたいところでしたが3番衛藤君はサードゴロで2死3塁、高橋君はまあ塁空いてるしな…て感じのストレートの四球、後続は倒れ、無得点。 

2回表。1死からセカンドゴロエラーでランナーが出ると、7番片岡君の打球は左中間へ。完全にヒット性の当たりでしたがレフトの坂本君が好捕、惜しくもセーフになりましたがファーストへの返球も凄かった…ナイスプレーでした。これで2死1塁。

ところが次の飯塚君の打席でバッテリーエラーがあり2死2塁となったところで右中間へのタイムリーを打たれ2点目を奪われる。

攻めも守りも好プレーが得点し、失点を防ぐという結果にはつながらないもどかしさ。

2回裏、1死から7番松山君が死球で出ますが牽制で挟まれタッチアウト。

その後6回まで関一打線は1人のランナーも出せずに終わります。特に前半はフライアウトが多かったかな…何か意図があってのことだとは思いますが、6回までで飯塚君の球数は60球にもならない。

守っては、3回4回はピンチを迎えながらもなんとかしのぎ、5回表は初めての三者凡退でホッとしたのも束の間、6回表には4番武田君の2ベース→内野ゴロで進塁→センターへの犠牲フライ  という絵に描いたような攻撃で3点目。

7回表にはリリーフの坂本君が登板。

1死から四球でランナーを出し、2死まで漕ぎつけますが2番若林君の打席で初球スチール。これがきわどいタイミングでしたがセーフとなり、直後の1球が3塁線を抜く2ベースとなり、4-0とされる。この盗塁セーフはみんなガッカリしたんだと思うんですよね。それ故、バッテリーは一呼吸おいてほしかったかな…

終盤にきて4点差、しかもこちらのヒットは初回の1本のみ、先発の飯塚君の球数はまだ全然少ない上にエースの諸星君も控えている…というきびしい状況でしたが7回裏、先頭の衛藤君がレフトスタンドへのホームランを放ち、ようやく1点を返す。得点にはつながりませんでしたが2死から坂本君・松山君の連打も出て、8回9回へと希望をつなぐ。

8回表にはやはりコントロールの定まらない坂本君が押し出しで1点を失い、再び4点差に。

それでも8回裏にはリリーフ登板した同じく左腕のエース諸星君を攻めて西川君の右中間への3ベースを皮切りに、2番成井君4番高橋君のタイムリーで2点を返す。高橋君の代走、公式戦初出場の笛木君が2盗を決め2死2塁と再びチャンスを作りますが、後続はなく3-5の2点差で最終回へ。

しかし9回表には4番武田君の2ランで再び4点差と突き放される。

9回裏には1死から7番松山君がショートへの内野安打で出ると、1年生の越後君が代打に送られる。越後君もファウルで食い下がりますが最後はショートフライで2アウト。それでも9番倉品君の右中間へのヒットで1・3塁とこの回も2死ながらチャンスを作る。しかし西川君はセカンドゴロに倒れ、3-7のまま試合終了。関東一は初戦で姿を消すことになりました。

 

常総は攻守に隙がない好チームで、完敗でした。そして奇しくも帝京戦と同じ3-7というスコア。

スコア自体に絶対的な意味があるわけではないけれど、都大会で好投を続けながら帝京戦では登板のなかった畠中君坂本君でこのスコア、そして終始相手に主導権を握られ、追いすがるんだけど相手を瀬戸際まで追い詰めることはできず(比較的)ラクにプレーさせてしまい、終盤ひじょーに効果的に追加点を奪われ勝負を決められる、という展開を見ても、これが都県大会で優勝したチームとの力の差で、現時点では攻めも守りもまだ力が足りない、ということなんだろうなと思います。特に守りは…歴代の関一は守備の力で投手を強力援護してきたチームですが、今年ほどそれが必要な年もないんじゃないか…という気がする。

チームとしても、守備の要のショートも固定されていないなどまだ骨格が固まり切ってはいないように見え、それはいわゆる「完成度が低い」てことに繋がってるのかもしれないけど、だからこそこれからの2カ月弱で大きく成長していけると信じています。怪我や不調で出られなかったメンバーも焦らず調子戻して、皆で競い合い、支え合って夏を迎えてください。楽しみにしてます。ガンバレ関一!

 

【試合スコア】

常 総 110 001 112 7 H10 E0

関東一    000 000 120 3 H9  E1

常 総:飯塚(7)、諸星(2)ー片岡

関東一:畠中(6)、坂本(3)ー衛藤