20230430 春季東京都大会決勝 関東一×帝京

雨予報を受けて、試合開始を13時にずらしての開催となった決勝戦。諸々の要因により、昨日より客席はだいぶ空いている。

東東京同士の対戦である上に昨日からの連戦、関東大会出場も既に決まっているのでどういう投手起用になるのか注目されましたが、共に昨日投げた投手やエースの先発は回避、帝京は背番号17の小野君、関東一は背番号11の栗原君の先発となりました。

 

先攻:帝京

1レフト野村

2セカンド奥山

3ショート西崎

4センター稲垣

5サード奈良

6ライト大石

7キャッチャー生井澤

8ピッチャー小野

9ファースト川本

 

後攻:関東一

1セカンド西川

2ライト成井→ピッチャー

3キャッチャー衛藤

4ファースト高橋

5サード佐々木

6レフト坂本

7ショート大村→小島→H熊谷

8センター倉品

9ピッチャー栗原→菊地→坂井→H徳山→ライト松山

 

成井君が2番ライト、坂本君が6番レフトという新機軸を中心に昨日から結構打順が入れ替わっています。

 

1回表。栗原君は初球をいきなり左中間に運ばれ2ベース。しかし2番奥山君の送りバントがピッチャー正面に転がると2塁ランナーは自重、1塁アウトに!おおっ!と思ったのもつかの間。3番西崎君の打席でバッテリーエラーがあり、ランナーは3塁へ。西崎君の当たりはセンターへの犠牲フライとなり、帝京が1点を先制。理由はわからないけどこの試合、バッテリーエラーが多くて、好守備で進塁させず→バッテリーエラーで進塁 というのがすごく目についたのがちょっと残念。

続く稲垣君にはライトフェンス直撃の3ベースを打たれ、5番奈良君には四球で1・3塁とされますが後続は打ち取り、1点でしのぐ。いや、よく1点で済んだ…

1回裏。マウンドに上がった小野君は中肉中背、ワインドアップから投げ込んでくる本格派右腕という感じ。その小野君に対して1~3番は皆外野フライに打ち取られる。

2回表。栗原君はフルカウントフルカウントでハラハラしますが何とか三者凡退に抑える。

そして2回裏、先頭の高橋君がレフトスタンドに弾丸ライナーでホームランを放ち、同点に追いつく。すかさず5番佐々木君が初球をたたいてレフト前へ。続く坂本君の3塁線ギリギリのバントはファウルとなりますが(でも上手くてビックリ)、レフト前ヒットでノーアウト1・2塁とチャンスを作る。

しかし7番大村君の送りバントが3塁フォースアウトでランナーを進められず、後続は打ち取られて同点止まり。ここで逆転できなかったのが後々響いた感じはするなあ…

チャンスの後にピンチあり、先頭の野村君をストレートの四球で歩かせ、送りバント後の3番西崎君も四球で溜めたランナーを4番稲垣君の左中間への2ベースで還され、1-3と再びリードを奪われる。

4回からは長身左腕の菊地君がマウンドへ。菊地君は4回表を三者凡退、その裏には先頭の高橋君のセンターオーバーの3ベース(また入るんじゃないかと思ったしまた3塁アウトになるんじゃないかと焦りましたが)、佐々木君の犠牲フライで1点を返し、2-3と1点差に迫る。

菊地君は5回表も野手のエラーもありながら無失点に抑え、いい感じだったのですが、インターバルを挟んだ6回からコントロールが定まらなくなり3ボールフォアボールが目立つようになる。それでも6回は何とかしのぎましたが7回には1死から内野安打と連続四球で1死満塁。

ここで関一はエース坂井君を投入。しかしバッテリーエラーと4番稲垣君のライト前タイムリーで2点を追加され、2-5と突き放される。

8回表からは坂井君に代えて成井君が登板。関一としては坂井君はできれば投げさせたくなかったのでしょうが、成井君はライトで出ていましたからそのままピンチのマウンドに上げるわけにもいかず、坂井君を挟んだということなのでしょう。

成井君は内野安打→送りバント阻止→バッテリーエラーというデジャビュ感のある展開ながらもなんとか後続を抑え、無失点でしのぐ。

8回裏。西川君、成井君の連打でノーアウト1・3塁としたところでバッターボックスには3番衛藤君。衛藤君のセンターへの大きな当たりは犠牲フライには十分でしたが頭を越すことはできず、1点を返し1死1塁。後続は倒れ3-5の2点差で最終回へ。

しかし9回表には更に2点を追加され、9回裏は三者凡退に抑えられ、3-7で試合終了、関東一の春季都大会三連覇はならず、帝京に敗れ準優勝に終わりました。帝京の先発小野君は3失点、球数は100球に満たない完投。ナイスピッチングでした。優勝おめでとうございます。

 

ある程度覚悟していた結果ではありましたが、やっぱ現実になってみると悔しい…勝ち負けはもとより、帝京に思い通りの試合をされてしまったことが特に。それは、今の力にそれだけ差があるが故の、必然的な結果でもあるわけですが。四死球の数、守りも(ナイスプレーもいくつもありましたが)ミスには明確な差があったし、それを攻撃でカバーすることもできなかった。

でも、初戦を見たときはここまで来れるとも、こんな戦いができるとも全く思えなかったかわけで、この大会で得たものもすごく大きいと思う。足りないところもまだまだ多いと思うし、今日は悔しい内容だったけど、この試合、そして関東大会で得られるものがさらに大きく、夏へとつながるものであって欲しいと思います。

夏の東東京大会決勝はちょうど3か月後。神宮では最後まで勝って、甲子園行こうぜ!ガンバレ関一!!

 

【試合スコア】

帝 京 102 000 302 7 H9 E0

関東一 010 100 001 3 H8 E1

帝 京:小野ー生井澤

関東一:栗原(3)、菊地(3 1/3)、坂井(0 2/3)、成井(2)ー衛藤