今日は浦和球場で南部地区予選代表決定戦。既に南部地区12枠のうち10は代表が決定済み、最後の2枠が今日の2試合で決まることになります。
◆第1試合:〇大宮東1-0浦和実業
8月の新人戦でも対戦のあった、実力校同士の好カード。新人戦のときは、4-3で大宮東が逃げ切り、地区予選のシード権を手にした…のにまた地区予選で当たってしまうという…お互い「よりによって…」という気持ちはあるかもしれないけど、どちらも甲子園を目指すチームである以上、越えなければならない幾つものハードルのうちのひとつ、という捉え方になるのかもしれない。
試合は、新人戦のときと同じく大宮東の長身左腕の冨士君、浦実の右腕西久保君、両エースが先発完投。でも同じく接戦ではありますが、被安打や四死球が多かった新人戦(特に冨士君は5回までに5死球とかだった)に比べ、両投手共に安定していて守備もノーエラー、非常に締まった良い試合になりました。
決勝点は4回裏、先頭の3番白井君がレフト線に落ちる2ベースで出塁、2死を取られながら6番斉藤優君の右中間へのタイムリー2ベースで還した1点。
ここから試合が動いていくのかもと思いましたが、
5回表には浦実も初めてチャンスを作り、2死1・2塁から9番深谷君のセンター前ヒットで同点に追いつくか!?と思われましたが大宮東のバックホームが良く、ホームタッチアウト。
逆に5回裏は大宮東が連打で1死1・3塁のチャンスを作りますがスクイズ失敗で3塁ランナーがホームタッチアウト。
双方が5回の大ピンチを守り切ると、6回以降もランナーは出しても無失点で凌ぎ、1-0のまま大宮東が逃げ切り、県大会出場を決めました。おめでとうございます。冨士君もナイスピッチングだったし守りも良かった。打線が強いチームとの対戦も見てみたいな。
浦実は新人戦に引き続き1点差で敗退となり、残念でしたがとても良いチームだと思います。籤がにくい…
【試合スコア】
浦和実業 000 000 000 0 H5E0
大宮東 000 100 000 1 H6E0
浦和実業:西久保ー堀越
大宮東 :冨士ー渋谷
◆第2試合:〇武南12-7大宮
第2試合も両エースが先発。武南のエース右腕の吉田平君はいい球投げてると思うのですが3回には大宮のエース・7番の三屋君の内野安打に四球やバッテリーエラーが絡み、スクイズと犠牲フライで2失点、4回には四球とヒットで溜めたランナーを三屋君が今度はライトオーバーの2ベースを放って更に2点。
武南も4回裏5回裏にはここまでノーヒットながら四死球とエラーに盗塁と、ランナーを溜めて進めて犠牲フライで1点ずつ返す。ノーヒットでも得点して差を詰められるのは凄いけど、武南としてはもどかしい展開。
そして大宮は下位打線の連打で終盤の7回表に1点、8回表に2点を追加、7-2と5点差と引き離します。三屋君は大活躍でここまで打っては4打席4打数4安打、7回まで2失点とはいえノーヒットピッチング。
この追加点で正直勝負あったかと思いましたが8回裏。武南の先頭3番本田君がレフト線への2ベース、4番吉田英君の(フェンス直撃だと思いますが)3ベースで7-3と1点を返す。たぶんまだ三屋君の球数は80球行ってなかったと思いますがこれまでにない当たりが続いたのもあってか、大宮はここでセカンドを守っていた渡辺君にピッチャー交代。三屋君とポジションを入れ替わる形になります。しかし武南打線の猛攻は続いて逆転、それでも止まらず10-7となったところで再び三屋君をマウンドに戻すも、これまでノーヒットだった5番のエース吉田平君に2ランを浴びて12-7と逆に5点差。
まさかの大逆転で武南が県大会進出を決めました。大宮としては7回8回の攻めでもう一押し出来ていればとか8回裏の守りでどこかで落ち着くことができていれば…とか、悔いの残る終盤だったと思いますが、5点差しかもノーヒットで迎えた8回であきらめなかった武南が凄かったのだと思います。おめでとうございます。大宮もこの夏~秋は何度か見て、なんか気になるチーム。県大会で観たかった。
【試合スコア】
大宮 0 0 2 2 0 0 1 2 0 7 H7E2
武南 0 0 0 1 1 0 0 10 x 12 H8E1
三屋(7 0/3)、渡辺(0 2/3)、三屋(0 1/3)ー星
吉田平ー工藤
というわけでどちらも面白い試合でした。大宮東と武南は県大会頑張ってください。浦実と大宮も春以降また見たいチームです。