20161023 秋季東京都大会3回戦 東海大菅生×関東一

都大会も中盤、昨日今日は3回戦8試合が、神宮第二、八王子、立川の3球場に分かれて行われる。神二は2試合だけど八王子と立川は午前中の1試合のみ。混雑対策なのかもしれませんが、観客としては1試合のために立川とか八王子とかまで行かされるのは(そち方面在住の方は別として)ちょっと辛いかな。

関一は今日の神二の第1試合。3球場に分散する上、八王子では早実の試合もあるから、そこまでの混雑にはなるまいと思っていたのですが、9時前に到着したときには既に結構な行列ができていた(これでは準々決勝はどうなることやら…)。それでも待つこと20~30分で入場でき、席を探す苦労もなくバックネット裏に陣取る。

グラウンドを見渡すと、前方には荒涼たる毒の沼地(汗)どうにもならなくて張り替えたらしいショッキンググリーンな部分もあるのが余計に痛々しい。オリンピックや再開発計画もあるし、今張り替えてもいつまで使えるかってのもあるんだろうけど、プレーに支障が出たり、怪我につながったりしないかと思うとすごく心配。

今日の関一は先攻。ふと見ると、シートノックの先頭に立っているのは背番号5。ということは溝淵君が副将なのか?そして今日のノックは、ポジション毎の配置がこれまでと若干入れ替わっている。この2試合、ピッチャー以外のスタメンは同じだったけど、今日はどうでしょうか。

シートノックも終わり、スタメンのアナウンス。そしてスコアボードにもアナウンスに乗って、手書きの選手名が表示されていく。

先攻:関東一

1ライト斎藤

2セカンド早坂

3サード溝淵

4レフト立崎

5キャッチャー石𣘺

6ショート宮田

7センター増田

8ファースト小林→石田

9ピッチャー高橋

ということで、2回戦の武蔵丘戦に引き続き、エース高橋君が先発。背番号18の小林君が初スタメン。

後攻:東海大菅生

1セカンド小玉→ピッチャー

2ショート田中→H中尾

3センター松井→セカンド

4ファースト成田

5サード奥村

6ライト猪俣

7レフト佐藤

8キャッチャー鹿倉

9ピッチャー戸田→山内→H西川→センター小山

菅生の先発は背番号8の右腕・戸田君が先発。小柄だけど、球は速そう…先攻だし、早いうちに捉まえられるといいのですが。

試合開始。関一のエールにスタンダードなメガホン拍手でなく、深々とした一礼のみで応える菅生応援団が新鮮でカッコ良い♪今回は両チームともブラバンの出動はなく、部員のアカペラ応援ですが、ゴルフ場は両チームのエールも応援も近くに聞こえていいなあホント。…ん?何やら三塁側から聞こえてくるあれは…まさかの浦学サンバ??どうしたんだいきなり(笑)!浦学とは練習試合もしてるみたいだからその繋がりでかな?(しかし新機軸がこの頃流行りの「WE ARE ~」じゃなくて本当に良かった…今夏のことを思うと、個人的にはちょっと引いてしまうのだ)

試合の方は、立ち上がり斎藤君が四球で出ると、続く早坂君も揺さぶりをかけてフルカウントから四球を選び、ノーアウト1・2塁。送りバントを挟んで4番立崎君も四球で1死満塁の大チャンス!ここでバッターボックスには石𣘺君。

1回戦2回戦と先制されてばかりだし、立ち上がりで戸田君の制球が定まらないうちに、何としても先制しておきたいところ。石𣘺君の打球は鋭い当たりのセンターへの飛球、タッチアップでまずはきっちりと1点を先制します。なおも2アウトながらランナー1・2塁のチャンスが続きますが、6番宮田君はレフトフライで1点止まり。欲を言えばもう少し…ヒットでの点も欲しかったかなあ…でも3試合目にしてようやく先制できたわけだし、1点と0点じゃ全然違う。まずは先制できてよかった。

1回裏、早くも1点を貰った高橋君の立ち上がりは、1番2番は右方向へのフライで危なげなく2アウト。3番松井君は打った瞬間は少し球に押されたような感じに見えたのですが、打球が伸びてレフトオーバーの2ベースに。続く4番の成田君は四球で2死ながら1・2塁とされますが、後続は打ち取り無失点。

2回表、先頭の増田君はサード正面の強いゴロ、これを菅生のサード奥村君が弾いてノーアウト1塁。ここはやはり送りバントの場面。ところが、8番小林君はバントの構えで揺さぶりをかけているうちにすぐに1-2と追い込まれ、最後は見逃しの三振。戸田君も立ち上がり荒れていたから少し見過ぎてしまったかな…それでも続く高橋君はレフト前ヒット、1番斎藤君は三振で2死となるものの、2番立崎君は死球で満塁としますが、3番溝淵君はサードゴロに倒れ、無得点。うーんあのときちゃんと送れていればと悔やまれる、ちょっとチグハグな攻撃。

守りの方は、高橋君のまったく危なげないピッチングで2回3回を三者凡退に抑える。

しかし菅生の先発戸田君も調子を取り戻して来て3回は4番5番を連続三振、6番宮田君はストレートの四球で歩かせるものの、2盗を試みた宮田君をキャッチャー鹿倉君のナイス送球で刺して3アウト。4回は2死から9番高橋君が左中間への2ベース、続く斎藤君もセンター前ヒットで1・3塁のチャンスを作りますが、後続はなく無得点。

4回裏は前の打席で2ベースを打っている3番松井君に対し、1-2と追い込みながら死球を与えて初めてノーアウトのランナーを出してしまいます。ここで菅生は、4番松井君の打席で初球送りバントがファウルとなった後の2球目で2盗を仕掛けてきますが石𣘺君も見事な2塁送球でタッチアウト、松井君もセカンドゴロに打ち取り2アウト。5番奥村君には左中間への2ベースを打たれますが、後続は打ち取り無失点で凌ぐ。送りバントが成功していたら同点は固いところだった。危なかった…

故に、そろそろ追加点が欲しい5回表。

先頭の溝淵君がサードゴロエラーで出ますが、続く立崎君の送りバントはピッチャーへの小フライ…送れません。5番石𣘺君は大きな当たりではありましたがセンターフライ。2死となったところで1塁ランナーの溝淵君が盗塁を仕掛けますがここでも鹿倉君の送球に刺されて3人で攻撃が終わる。もらったチャンスを活かせません。それにしても鹿倉君、やるなあ…良い送球。(2でも12でもなく)背番号13ということで、スタメン発表のときはあれっと思ったのですが、帰宅してから調べてみると、少なくとも本大会に入ってからはずっとスタメンマスクで来ているんですね。

6回も1死から7番増田君がライト前ヒットで出ますが8番小林君はライナーゲッツー。何ともイヤな流れですが、高橋君も危なげない投球を続け、5回6回は三者凡退。もうこのままいけるんじゃないかと思ってしまいそうになりますが、いかんいかん終盤に入れば疲れも出てくるだろうし表の攻撃だし1点差だし何があるかわからないし、何とか追加点取って高橋君をもっと楽にしてあげねば。

という7回表、先頭は今日2安打の高橋君自身でしたが、3打席目連続安打はさすがにならず、レフトフライ。そして打順はトップに還り、1番斎藤君。斎藤君はセンターのやや右よりへの打球を放ち、センター松井君も追いつきはしましたが捕球はできず、ボールがこぼれる間に斎藤君は2塁をつき、1死2塁。更に2番早坂君もレフト前タイムリー!

粘り強い投球を続けていた戸田君から、ついに連打で追加点をもぎとる。ここで戸田君は降板、代わって背番号11の山内君がマウンドに上がります。山内君はスリークォーター気味の右腕。ようやく待望の追加点を得たとはいえ、まだ2-0。1死1塁で打順は中軸、何とかもう1点!ここで1塁ランナーの早坂君が(チームとしては)3度目の正直で2盗に初めて成功♪1死2塁。溝淵君はセカンドゴロでしたが早坂君は3塁へ。更に4番立崎君は死球で2死ながら1・3塁のチャンスで石𣘺君。しかし石𣘺君の打球はセカンドゴロ…2点止まりかと思いましたがイレギュラーしたのかバウンドが合わなかったのかセカンドが捕り損ね、1点を加えて3-0とします。強い当たりには見えなかったけど、こういうこともあるんだなあ…

7回裏も三者凡退。待望の追加点が入った直後だけに、反撃を許さなかったのは大きい。

8回表。2死から高橋君が死球を受けて出塁、続く斎藤君のセーフティバントが見事決まりますが、絶妙過ぎたのか1塁ランナーの高橋君が2塁を大きくオーバーラン、2・3塁間に挟まれ、あえなくタッチアウト。ここは欲張らなくてもセーフティ成功で2死1・2塁で十分だったと思うけど…うーん…リメンバー甲子園リメンバー東海大相模

8回裏。死球(と言っても腿かお尻の辺りでしたが)に走塁ミスがあったばかりの高橋君ですが、ここは切り替えてキッチリ抑えたいところ。

先頭の7番佐藤君は3塁線ギリギリのちょっとひやっとする当たりでしたが溝淵君が綺麗に捌いて1アウト。しかし8番鹿倉君にはレフト前ヒットを打たれ1死1塁。次の9番山内君に背番号2の西川君が代打に送られる。西川君の打球もセンターへの良い当たりでしたが増田君が好捕、1番の小玉君もサードゴロに打ち取り、ここも無失点に抑える。

最終回。8回裏に代打を送られた山内君に代わってマウンドに上がったのはセカンドを守っていた小玉君。旧チームでも投手兼任の中心選手で新チームの主将でもある。

小玉君に対しては、2死から4番の立崎君がセンター前ヒットを放ちますが、後続は倒れて無得点。3点差のまま9回裏へ。

9回裏、菅生の先頭・代打の中尾君は三振で1アウト。次の3番松井君もセカンドゴロに打ち取った…と思いきや、バウンドが変わったのか足がもつれたのか?内野安打に(汗)それでも4番成田君はショートゴロダブルプレーに打ち取り、ゲームセット。

3-0の完封勝利で関東一が準々決勝進出を決めました。おめでとう!

覚悟はしていましたが、大差がついていたこれまでの試合とは打って変わった投手戦。緊迫した展開が最後まで続きました。幸先よくノーヒットで先制しながら、その後は毎回ランナーを出しながらもバント失敗や盗塁死などもあって追加点を奪えなくて中盤はイヤな感じが漂いましたが、そこを我慢で高橋君のナイスピッチングとバックの支えで菅生に流れを渡すことなく、7回に追加点を奪えたのも良かった♪こういう試合で勝てたのは新チームにとって得難い経験になったのではないかと思います。もちろんまだ足りないものは沢山あるんだろうけど…

準々決勝の相手は早実。清宮君・野村君を中心に打線も強力のようで、これまた強敵だし、注目度も秋季大会の準々決勝としては異例というか異様というか。当日の球場の雰囲気を想像するのも恐ろしいくらいですが、恐れず惑わされず、試合に集中してプレーすれば勝機は必ずあると信じてます。ガンバレ関一!私も頑張って早起きせねば(笑)