080502春季埼玉県大会準々決勝 春日部共栄×聖望学園

鷲宮を破って初戦突破を果たした共栄はその後2勝して、準々決勝の相手に(なんと!)選抜準優勝の聖望学園を迎えます。GW中とはいえ今日は平日とはいえ全国準優勝チームとの公式戦とはいえ仕事がてんこ盛り…という葛藤を何度かぐるぐるした挙句、やっぱりいったん朝出勤して大宮に舞い戻って試合が終わったらまた東京に舞い戻る、ことにしました。

第1試合がコールドになったこともあり(ていうか市立川越の試合はいつもサクサク進む印象…)、予定より30分近く開始時間が早まったせいで、余裕を持って出たはずなのに、着いたのは試合開始ギリギリ。

今日はいつも通り(?)共栄が先攻、スタメンは

1 ライト戸田

2 セカンド海谷

3 ショート加崎

4 ファースト柳川

5 センター山本

6 レフト渡辺

7 キャッチャー尾形(→西村)

8 サード原

9 ピッチャー鎌田(→PH老川→P下大澤)

後攻の聖望。

1 センター江藤

2 ショート小名木

3 ライト関口

4 ファースト大塚(→ピッチャー)

5 レフト山崎

6 キャッチャー原茂

7 セカンド高山

8 サード篠崎

9 ピッチャー石田(→佐藤)

鷲宮戦からは、セカンドに海谷君、サードに原君が入ったのが変更点(直近2試合でのオーダーはわかりませんが)。対する聖望の先発は背番号10の右腕・石田君が先発。エース大塚君はファーストに入っています。今大会、ほとんど登板していないのじゃないかな?(いわゆる「すぐにエースを引きずり出してやるぜ!」というシチュエーションなのですが、序盤はヒットや四球でランナーを出しながらも、最後は抑えられて無得点。

共栄の先発・鎌田君も1回2回は聖望打線をノーヒットに抑えますが3回裏、先頭の8番篠崎君がレフト前ヒットで出ると、9番石田君の一塁側への送りバントを(やや中途半端に短かったせいもあるけど)処理しようと駆け寄ったピッチャーとキャッチャーがもつれて転びかけるという珍しいエラー(汗)ノーアウト1・2塁。送りバントで1死2・3塁とされた後、2番の小名木君にきっちりレフト前タイムリーを打たれ、1点先制されます。さすが、こういうとこは逃さず点に結びつけてきます。

しかし共栄も負けてはいない、4回表、6番渡辺君がライト前に抜けるタイムリーで出ると、送りバント後、8番原君のショートの頭上をライナーで抜くタイムリーで同点に追いつき、5回にも。4回途中から石田君と交代した左腕の佐藤君から3番加崎君が内野安打、これに送球エラーが絡んで1死3塁としたところで4番柳川君がマウンドに当たってそのままセンターに抜けていくセンター返し!で逆転に成功、2-1とします。

しかし共栄、牛島球場とはいえ、1試合で5本もHR打ったりしていた旧チームからすれば様変わりで、長打はまったくありませんが、かなり打ってくれてます。パワー不足ではあるのでしょうが、大きいのを狙わず、確実に当てていこうという意識もあるのではないかと思いました。

しかし6回表、1死から連続四死球にエラーで1死2・3塁のチャンスを三振とサードライナーで逃してしまうと、流れは聖望に傾きます。

元々今日はコントロールが今一つだった鎌田君、5回は聖望打線が早打ちしてくれたこともあって難なくしのぎましたが6回は1死から6番原茂君のサードゴロを篠崎君がトンネル、四球とタイムリーで同点にされ、9番佐藤君の内野ゴロの間に1点が入り逆転、更に1番江藤君の送りバントが内野安打に、2番小名木君のショートへの打球も(これは難しい当たりでしたが)内野安打…とかなり重苦しい雰囲気に。ここで3番関口君はセカンドゴロ…だったのですがこれを海谷君が後ろに弾く痛恨のエラー(ひょっとするとバウンドが変わったのかもしれませんが)、この回一挙4点、5-2と逆転されます。しかしこちらも佐藤君を打ててはいるし、後まだ3回ある!

7回表は、先頭の3番加崎君、4番柳川君の連打で1点を返し、5番山本君、7番尾形君もヒットを放ちますがいずれも単打、最後は8番原君がショートゴロダブルプレーに打ち取られて1点どまり。4安打で1点というのはちょっと勿体なかったなあ…

7回裏は先頭の5番山崎君にライト前、送りバント後、7番高山君のセーフティ気味のバントが見事に内野安打となり、またもや1死1・3塁のピンチを迎えますが、ここは鎌田君が踏ん張り8番篠崎君をショートゴロダブルプレーのお返し!無失点でしのぎます。

さて8回、いよいよ大塚君がマウンドへ。やっぱり投球練習からして音が違う(汗)でも、共栄打戦が大塚君を相手にどこまでやれるか、どきどきわくわくもします。この回は9番の鎌田君からですが老川君が代打に送られます…が空振りの三振。1番の戸田君もあっという間に2ストライクに追い込まれます。そのときの私のメモを見返すと…「うてるのかよこんなん」などと書いてある(笑)しかし戸田君は詰まりながらもセンター前に落ちるヒット!まったく打てないということはなさそうでホッとしますが後続は倒れ無得点。やっぱり、みんな詰まってる(汗)

8回裏、こちらもピッチャーは下大澤君に交代、合わせてキャッチャーも西村君に交代です(どういうわけか……)。下大澤君は三者凡退の危なげないピッチングで切り抜け、最後の攻撃!

先頭は4番の柳川君から。やはり詰まった当たりながらレフト前に運び、ノーアウトのランナーが!

しかし大塚君も貫禄を見せ、連続三振でたちまち2アウト。共栄も意地を見せ、西村君がライト前に抜けるヒット、更にライトのエラーも絡んで2死ながら2・3塁としますが、最後は8番原君がぴピッチャーゴロに打ち取られ、ゲームセット、センバツ準優勝の聖望学園の前に、準々決勝敗退となりました。

大塚君の登板が8回からだったことを考えると、総合力では聖望が優っていたとは思いますが、守備の乱れでリズムを崩しながらも互角に戦えたのは嬉しかった!秋からしたら凄く成長したなと思うし、13安打は選手たちも自信になったのではないでしょうか。でも同時に、チャンスの場面で封じ込められ、守備の乱れに付け込まれたのはやはり悔しい負け方で、この悔しさを糧にもう一度、夏に向けて頑張ってくれればと思います。今年の共栄は、現時点では、投手力・攻撃力・守備力共に、他に抜きんでたところはないように見えるのですが、その代り、ある種の粘り強さなのか開き直りなのか勝つことの新鮮さなのか、何かここ最近のチームと違うものを持っているようにも思えます。昨夏の初戦敗退から、新人戦・県大会と初戦負け続きの秋、そしてこの春。ここまで見てきても、私にとっては今年のチームはまだわかったような気になれない、未知の部分が多いチーム。投手陣のコントロールとか肝心なところでの守備の乱れとか貰ったチャンスを確実に点にする試合運びとか(聖望はさすがにこれが上手かった)、いろいろ課題もあるとは思いますが、夏まであと2か月、次に会うとき、またどんな姿を見せてくれるのか、凄く楽しみです。ガンバレ共栄!(…それにしても、北埼玉のチームはすべてベスト4まで残れなかったということは、夏はAシードということになるのであろうか。徳栄鷲宮昌平滑川総合etcと、ノーシードの有力校が多すぎて収拾つかない状態の北埼玉ではありますが。あと会場も気になる…北だからといって熊谷とかはやっぱり困るし…Aシードはならそれはないかな?)