090718 東東京大会3回戦 関東一×順天

三連休初日の今日は、初めての大田スタジアム。アクセス悪いと評判を聞いてましたが、大森駅からはスタジアム行きの路線バスがあって、殆ど歩かずに到着(でも帰りの時間帯は全然バスがありません……要注意!)。

スタンドに入ると、すごい真緑色の、いかにも人工です!!という感じの芝が目に痛い。客席は思ったより小ぢんまりしてますが新しく綺麗。時折、スコアボードの向こうを飛行機がゆるやかに降下していくのも独特の風情を感じさせます。湾岸情緒とでも言うのか。

売店も開いていて、ノボリが立ったりしてるのも賑やか♪もう少し暑かったら、かき氷買ったのにな~今日は時折雨粒もパラつき、蒸してはいますが気温はさほどでもなく、比較的楽な環境でしょうか。

今年もノーシードの関東一は、14日の初戦で京華を5回コールドで破り、2戦目。順天の方は1回戦からの登場だったので2つ勝って今日の試合に臨んでいます。3塁側は赤のシャツとメガホンの応援、ブラバン、チアガール、フェンスに鈴なりになった女子高生たちの姿。関東一側は部員と父兄中心の応援です。

試合前の様子を見ると、関東一は後攻、先発は初戦で登板のなかった大木君の模様。春の東農大一戦では先発を任されながら思うような投球ができなかった大木君ですが、今日はどんなピッチングを見せてくれるでしょうか。

シートノックも終わり、両チームのスタメン発表。正面の立派なスコアボードには、例によってポジション表示のみ(勿体ない!)。選手名簿ひっくり返して、メモ取る準備します。

先攻:順天

1キャッチャー島村

2セカンド芦野

3ショート土屋

4ピッチャー佐藤

5センター生貝

6ライト外囿(→PH鳥本→ライト畑山)

7サード内野(→PH横山→サード増田)

8ファースト井上

9レフト佐野

後攻:関東一

1セカンド山下

2ファースト松田

3ショート伊藤

4ライト宮下

5サード斉藤豊

6キャッチャー本間

7センター野村

8レフト片岡(→ピッチャー白井)

9ピッチャー大木(→レフト香月)

スタメンのうち3年は4人と下級生主体の布陣。それもあってか、春の農大一戦からは大幅にポジションが入れ替わり、変わってないのはバッテリーとファーストの松田君とぐらい。サードの斉藤君は1年生です。1年夏でレギュラーは05年の長谷川浩司君以来かなあ。

さて1回表、関一のマウンドにはやはり大木君。

順天の先頭・島村君がサード寄りにいやらしいバウンドのゴロを放ち、ひやっとしますが、伊藤君が上手く捌いて1アウト。

続く2番芦野君のライト前への強い当たりは前進してきた宮下君が捕って、あわやライトゴロ!?でしたが力が入りすぎたか送球が高い!!しかし、バックアップのキャッチャー本間君が抑える。この光景、昨夏の甲子園で広瀬君もやってたなあ。ファーストへの送球が悪送球になってしまうのは、外野からファーストに送球するケースが普段はあまりなくいのと、アウトにしたい焦りから力が入ってしまうのでしょうか。惜しかった!けどそれ以上に、キッチリバックアップ出来てホッとする。これも昨夏と同じ(笑)

送りバントで2死ながら2塁となり、バッターはエースで4番の佐藤君。2-1と追い込みますが、その後が3球続けて外低めに外れて2死1・2塁。5番生貝君もライトへの良い当たりのライナーを放ちますが宮下君がナイスキャッチ!無失点で凌ぎます。

1回裏、トップバッターの山下君はファウルの連続、最後は惜しいピッチャーライナーでしたが、10球近く投げさせる粘りといい、ピッチャー返しといい、これまでとは違う(山下君個人が、ということではなく、打線全体の印象として)感じ。2番松田君は空振り三振に倒れますが3番伊藤君のセンター前、宮下君のサードゴロエラーで2死ながら1・2塁のチャンス。ここでバッターボックスには期待の1年・斉藤君。しかし斉藤君はフルカウントからのサードフライで無得点。

しかし、初回でヒット出たし、それ以上に山下君の粘りとピッチャー返しが希望を持たせる滑り出しです。

2回表、順天は6番外囿君…は1-0からの2球目を3塁側へのセーフティバント!!大木君がマウンドを駆け下りて処理しますが左投手なだけに1塁はセーフ!これは順天のナイスアイディア、ナイスバントだったと思います。やられた~!という感じでした。

続く送りバントはやはり3塁寄り、これも際どいタイミングでしたが何とかファーストでアウトをとり1死2塁、その後は大木君も制球に苦しみながらも後続を断ち、この回も無失点で凌ぐ。

2回裏は3者凡退で抑えられ、3回表。未だ不安定な大木君は先頭の2番芦野君を歩かせノーアウト1塁で3番・土屋君。土屋君に対してもボール先行の投球ながら、フルカウントからセカンドゴロダブルプレーに討ち取ってピンチを切り抜け、後続も断ってこの回も無失点。

3回裏、1死から1番山下君が死球で出塁すると、牽制悪送球の間に一気に3塁まで到達!2番松田君がライトへの犠牲フライを放ち、待望の先制点が入ります。

これに勇気づけられたか大木君、4回表は初めての三者凡退。ここからリズムに乗ってくれればいいのですが…

4回裏は4番の宮下君から。宮下君はサードゴロでしたがエラーで出塁、5番斉藤君もフルカウントまで粘り死球で(側頭部に当たったらしく臨時代走が出ていました)ノーアウト1・2塁。更に6番本間君の送りバントが1塁線近い絶妙な位置に転がり内野安打に!満塁となったところで打順は7番キャプテンの野村君。

野村君は2-2からライト線に走者一掃の2ベースを放ち、3点追加しなおもノーアウト2塁。更に送りバントで1死3塁とした後、大木君の内野ゴロの間に野村君も還って5-0と大きく突き放します。

これで少し安心して見られるかな、と思った5回表。

8番井上君を2-0と簡単に追い込みますが、アウトコースの球をうまくライト前に運ばれノーアウトのランナーが。2-0だったし外に外そうとした球が、ストライクゾーン寄りに来てしまったようにも見えました。送りバントで1死2塁とされますが、続く1番島村君の一塁側への小フライを前進してきた松田君がナイスキャッチ!2アウト。

しかし、第1打席でライト前、第2打席で四球を選んでいる2番の芦野君にまたも粘られ、フルカウントから死球。うう、ヤなバッター…いやいや、良いバッターだなー(結局、今日は2打数2安打、四死球2でしたもん)。

そして3番土屋君の打席で、パスボールで1・3塁とされた後、レフト前に抜けるタイムリーで1点返されます。

うーんまだ点差あるとはいえ、まだ中盤だし不安だなあ…でも更に追加点取ってくれれば、と期待して臨んだ5回裏ですが、すべて外野への飛球で三者凡退。相手の佐藤君もコントロール良く、カウント悪くすることが殆どないので早いカウントから打っていく方がいいのかもしれませんが、少し淡白になってしまったような感じも受けました。しかも、アウトの度に3塁側(女子高生中心)のすごい歓声に圧倒される(汗)

6回表、先頭の5番生貝君に対しても大木君はボール先行。1-3からライト線を抜ける3ベースを打たれ、ノーアウト3塁。1塁ベンチ脇では白井君が投球練習を始めています。元々継投の予定もあっただろうし、ここまでで大木君の球数は90を超えている。でもここは1点は仕方ないけど、何とかこの回は大木君が切り抜けて欲しい…切り抜けてくれ!春の東農大一戦での降板を見ているだけにそう思います。

続く外囿君はスクイズバント、しかし打球はピッチャー正面に転がり、大木君がグラブトス、本塁タッチアウトで見事スクイズを阻止!その後も四球を出したりしながらも何とか後続を断ち、無失点に抑えます。

6回の裏、2死から野村君が四球を選びますが、後続はなく無得点。本間君のセンターへのフェンス間際の当りとか、5回の三者凡退にしても、痛烈とは言えないまでも、悪い当たりばかりじゃないとは思うのですが…結局この後もこの流れは変わらず、追加点をあげることはできませんでした。

守りの方は、7回から今大会背番号1の白井君がマウンドへ。

白井君はヒットを打たれたり四球を出したりしながらも落ち着いた投球でランナーを2塁に進ませることなく5-1のまま関東一が勝利、4回戦進出を決めました。おめでとう!

打ってはヒット3本死四球4、守っては被安打6死四球6と、逆の結果でもおかしくない数字ですが、何とか勝てたのは、相手のミスから生まれたチャンスを活かせたこと、不安定ながら何とか持ちこたえてくれた先発の大木君、それを支えた守備のおかげだったと思います。

この試合、なかなかリズムに乗れない大木君の姿に、春の東農大一戦がどうしてもダブって見えました。でもあのときはエラーも絡んで簡単に失点、3回ももたずに途中降板していたのが、今日は6回1失点と踏ん張り、エラー続出だった守備もノーエラー、ピンチを断ち切る好守もありました。バッティングも(相手投手が違うわけだから、一概に比べられませんが)、満塁のチャンスでキャプテン野村君の走者一掃の一打もあったし、ヒットにはならなかったけど当たり自体は春よりは良くなっているように感じました。爽快な試合内容とは言えないけど、春からの成長が感じられたことが嬉しかったです。

次もガンバレ!関東一!