090722 東東京大会5回戦 小山台×関東一

今日は久々の神宮球場。第1試合・第2試合では帝京と国士舘がそれぞれコールド勝ちで準々決勝進出を決めています。第3試合に登場する関東一の5回戦の相手は、春季大会ベスト4で第2シードの小山台。

午前中の雨も第2試合の頃には上がり、今は薄曇り程度になっています。関東一は後攻(少しホッとする)、練習の様子を見ると、今日の先発は白井君の模様。今大会は初戦に続き2度目ですが、3回戦4回戦共にも途中リリーフしているので、結局毎試合登板ということになります。疲れがないかちょっと心配。さて両チームのスタメンは…

先攻:小山台

1ライト山岸

2キャッチャー山本

3ショート小保方

4ファースト馬庭

5ピッチャー小林

6セカンド高辻

7レフト石井

8サード丸澤

9センター恩田

背番号とポジションはだいぶ違っていて、先発の小林君は背番号9、エースナンバーの高辻君がセカンド、サードの丸澤君も背番号10の投手兼任。

後攻:関東一

1セカンド山下

2ファースト松田

3ショート伊藤

4ライト宮下

5サード斉藤豊

6キャッチャー本間

7センター野村

8レフト小野寺

9ピッチャー白井(→PH斉藤誠→大木→PH香月)

先発が白井君に代わった以外は、打順も4回戦と同じです。

初回、白井君は三者凡退の上々の立ち上がり。

1回裏、小山台の先発・右腕の小林君に対して、2死から3番伊藤君が3塁ベース脇をすり抜けるレフト線への2ベース、続く宮下君も四球を選びますが後続なく無得点。

2回表、先頭の4番・馬庭君にセンター前ヒットを浴び、送りバントで1死2塁とされ、続く6番高辻君。快音が響きますがショート正面のゴロ、飛び出してしまった2塁ランナーを挟んでタッチアウト。後続も断ってこの回も無失点。

2回裏、1死から7番野村君がセンター前、盗塁で2塁に進んだ後、8番小野寺君は四球で1死1・2塁とし打席にはラストバッターの白井君。白井君は0-1から一度送りバントを試みますがファウル、その後はヒッティングに切り替えましたが空振りの三振、更にこのとき野村君が三盗失敗で3アウト。打順は1番に還るところだったし、ちょっと勿体なかったかな…しかしとりあえず打ててはいるので今後に期待です。

3回表、先頭の8番丸澤君は三振にとりますが続く恩田君を四球で歩かせ、1番の山岸君もノースリーまで行きますがセンターライナー。2番山本君の右中間へのヒットで2死ながら1・2塁とされますが3番小保方君は三振にとり無失点でしのぐ。ちょっとボール先行になってきたのが心配…何とか先制してくれ!!

3回裏は2巡め、1番の山下君から。山下君は1・2塁間を抜けるライト前ヒット!松田君の送りバントも綺麗に決まり、3番伊藤君がサードの頭上を越えてレフト前に抜けるタイムリー!!待望の先制点が入ります。しかし続く宮下君はセンターライナー、5番斉藤君の打席で伊藤君が盗塁成功、2死2塁としますが斉藤君は空振りの三振に倒れ、1点止まり。もう1点くらい欲しかったけど、この攻撃ができれば追加点も取れるはず!

4回表、先頭の4番馬庭君は四球、送りバントで2塁まで行かれますが後続は討ち取りこの回も無失点。でも、最後までこの調子で凌ぎきるのは難しいかも…ブルペンでは大木君が投球練習をしてるようです。

追加点の欲しい4回裏、先頭の本間君が死球送りバントで2塁まで進めますが小野寺君はフルカウントから見逃し三振、白井君もキャッチャーへのファウルフライに倒れ、ノーアウトのランナーを活かせません。

5回表は8番丸澤君から。丸澤君の打球はサードゴロ、イージーな当たりではなかったと思いますがそのせいか1塁送球が逸れ、ファーストの松田君もよく捕りましたがベースから足が離れたらしく、セーフに。

次の恩田君に対する投球もボール先行でノースリー。うう、ここはバントしてもらった方がいいような……その後はフルカウントまで戻しますが最後は外れてノーアウト1・2塁。続いて山岸君には送りバントを決められ2・3塁。2番山本君は三振にとり2アウトまで漕ぎ着けます。

何とか抑えてくれ!!しかし3番小保方君の打球は白井君の脇をバウンドしてセンターへ…そんなに良い当たりではなかったけど、変なバウンドだったなあ…これでランナー2人が還り、1-2と逆転されます。更に4番馬庭君にもレフト前を打たれ1・2塁とされますが後続は三振に取り、何とか2失点に止める。

1点差の5回裏、関東一はトップの山下君から。ここで小山台の先発・小林君がライトに回りマウンドにはエースの高辻君。

しかし上位打線3人は凡打に討ち取られ、9球で終了。うーん…結果論だけど、もう少しじっくり行っても良かったのでは…

6回表、先頭の高辻君は三振、続く石井君も三振…ですが空振ったボールが後ろに逸れて振り逃げ。続く丸澤君にはライト前に打たれて1・2塁。何とも重苦しい雰囲気が漂いますが、9番恩田君への初球、離塁の大きかった2塁ランナーを本間君の牽制で見事に刺し、2死1塁に!!恩田君も見逃しの三振にとり、ピンチを切り抜ける。ただ、中盤に入ってから打たせてとるということができず三振かヒットか四球か、みたいになってきたのがスコア以上に苦しさを感じさせる。球数もここまでで110球を超えています。

6回裏、先頭の宮下君がセンター前に抜けるヒット!やった!更に送りバントで1死2塁とします。続く本間君は見逃し三振(ボールだと判断したような見逃し方に見えました)で2アウト。次の野村君はファウルで粘ってフルカウントまで行き、最後は死球、次の小野寺君に対してはも高辻君のコントロールが定まらず四球、2死ながら満塁。

そしてここで白井君に代えて斉藤誠君が代打に送られます。しかし斉藤君はサードへのファウルフライに倒れ、満塁のチャンスを活かせません。

7回表、マウンドには大木君。3回戦の順天戦では6回を投げて白井君の救援を受けた大木君ですが、今回は逆の継投です。

小山台は打順良く1番からですが、1死後、レフト前ヒットと四球で1・2塁とされますが後続は連続三振にとり、まずは無失点に抑える。

7回裏、関東一も打順良く1番の山下君から…ですが、何と小山台は、エースの高辻君を早々とペンチに下げ、小林君をマウンドに戻します。

4回までに小林君からヒット4本、三者凡退はなかった関東一ですが、この回は三者凡退。5回裏とそっくりの展開です。

8回表、先頭打者を四球で出すと、送りバントで1死2塁、更に8番丸澤君の三遊間への当たりをショートの伊藤君がよく抑えましたが投げられず内野安打に。1・3塁のピンチ!何でもできる場面ですが、9番恩田君は今日四球2つ三振1つ、ほとんどバット振ってないし、スクイズかも…しかし1球めのバントはファウル。あれ?ランナースタートしなかった??次は2球続けてボール1-2となりますがこのとき3塁ランナーの離塁が大きかったか、本間君が三塁へ送球…が高い!!レフトがバックアップ、三塁ランナーも自重しますが1塁ランナーは2塁へ。

そして次の球でスクイズを決められ、1-3とされ、尚もランナー3塁。しかし次の山岸君はレフトフライに打ち取り、何とか1失点にとどめます。

苦しい展開ですがまだ2点差、8回裏の打順はまたも宮下君から。

宮下君はレフト前へのライナーのヒット!(この展開でとにかく出塁!という感じのヒットを2回も打ってくれたのは嬉しかった…)5番の斉藤豊君は送りバントで1死2塁としますが続く本間君はヘッドスライディングも及ばずファーストゴロ、野村君もサードへのファウルフライに倒れ、この回もノーアウトのランナーを活かせません。

9回表、1死から3番小保方君を死球で歩かせ、4番馬庭君のショートへの当たりを伊藤君が2塁に投げるもセーフ、1・2塁とされますがその後は大木君が踏ん張り無失点に抑えます。

最後の攻撃は8番小野寺君から。しかし小野寺君はサードゴロ、大木君の代打に送られた香月君もファーストへのファウルフライ、山下君もライトライナーに倒れ、1-3のまま試合終了、5回戦敗退となりました。

試合に関しては、こうだったら、ああだったら、という勝負の分かれ目はあったとは思いますが、力を出し切れずに負けたというよりも、やはり小山台の力が今の関東一を上回っていたということなのだと感じています(小山台は、小林君・高辻君の両投手をはじめ、選手たちがそれぞれここぞというところで自分の役割を果たせる、いいチームだったと思います。この先も甲子園目指して頑張って欲しいです)。

今年の関東一は、久々の甲子園出場を果たした次のチームということで外からはわからない葛藤もあったのではないかと思います。力が足りないとか甘いとか、確かにそういうところはあったかもしれないけど、好きなチームでしたし、もう少し見ていたかった。三年生の皆さんお疲れさまでした。今はゆっくり休んで、次の目標を目指してください。

そして1・2年生は今日の自分の悔しさ先輩たちの悔しさを忘れず、頑張ってください。秋に江戸球で会えるのを楽しみにしてます。