100418 春季東京都大会準々決勝 日大二高×関東一

第1試合の久我山早実の両校が引き揚げると、入れ替わりに1塁側には蛍光ピンクに黒二本線、3塁側には白と紫のメガホンが姿を現す。

第2試合の日大二高戦、今日は久しぶりに先攻。先に始まった二高のシートノックを見ると、かなり良い感じに見えます。1塁側の二高のブルペンには長身右腕。エースの横山君です。

一方の関東一は、これが5試合めということもあって落ち着いている…というか、ややまったりした雰囲気を感じるのは気のせい?快勝→接戦→快勝と、理想的な勝ち上がり方をしてきているだけに、気の緩みとかがなければいいけど…それとも私の気が緩んでるからそう見えるだけなのかなー。それならいいのだけど。

ブルペンには白井君。これまでの先発は白井→井手→白井→井手、だし順番通り。まさに両輪というべきか。

それにしても二高もシートノックからブラバンつき。いいなあ…(と、ちょっと指をくわえてみたり)チアもいるしさ…何くそ、負けるな三塁側!

両チームのノックが終わり、水まき風景もこの日差しの元では気持ちいい。

さて、両チームのスタメンは、

先攻:関東一

1セカンド山下

2ライト渋澤

3レフト斉藤

4サード宮下

5キャッチャー本間

6ショート伊藤

7ファースト小野寺(→加藤)

8センター羽毛田

9ピッチャー白井

ああああ、久しぶりに見る手書きスコアボードの関一のスタメン…やっぱり、嬉しいよー。

オーダーとしては、これまでと少し変えて、2番ライトに渋澤君を入れ、小野寺君はファーストで小山君は今日はベンチスタート。渋澤君も小山君も左なので、左右どうこうという理由ではなさそう。渋澤君のスタメンを見るのは久しぶりだなー。頑張って!!

後攻:日大二

1キャッチャー熊井

2サード田中(→ピッチャー吉田→H志礼田)

3ライト及川

4ファースト秋本

5ピッチャー横山(→サード)

6レフト三浦

7センター宮本

8ショート石川

9セカンド江黒

キャッチャーの熊井君が1番、というちょっと珍しいオーダー。

さて、挨拶も終わり試合開始。横山君はちょっとコントロールが荒れ気味で、先頭の山下君は四球を選びますが、続く渋澤君は0-3から三振、このとき山下君は2塁へ。しかし3番斉藤君のショートゴロで三進を狙い3塁タッチアウト(汗)うーん、2塁に止まってていい打球だったのでは…後続もなく初回は無得点に終わります。

1回裏、今日の白井君は割と調子良さそうだぞ。という印象に違わず三者凡退に切って取る。小野寺君のファーストも初めて見ますが、イイ感じにこなしてる模様。

2回表、先頭の本間君がファーストの脇を抜けるヒットで出塁、送りバントで2塁まで行きますが、続く7番小野寺の打席で、なななんと、2塁けん制タッチアウト!(こらこらしっかりしてくれ!!とか、この最初のときは思ってしまいました…ごめんなさい)

2回裏、先頭の4番秋本君が左中間への良い当たり!いきなりノーアウト2塁のピンチ!続く横山君にもボールが続き、ノースリーとなりますが、その後は3球連続ストライクの見逃し三振!今日は変化球でストライクが取れてていいなあ…後続も凡打に打ち取り、序盤のピンチを防ぎます。

3回表、8番羽毛田君が上手くレフト前に落としてまたもノーアウトのランナーが。続くバッターは9番ピッチャーの白井君。

さて送りバント決めてくれよ…と思う間もなく、1塁けん制タッチアウト!!(汗)(汗)

白井君にはストレートの四球ですが、山下君は見逃しの三振、渋澤君はファーストへのファウルフライ。またもノーアウトのランナーを活かせません。横山君、上背もあるし、制球も荒れているから、打ちづらいのかなあ…

毎回ノーアウトのランナーを出しながら活かせないのがちょっとイヤ。隣の夫婦連れの旦那さんの方が、「こういうとき、ぽこっと点取られちゃったりするんだよ」と奥様に解説中………

そうはさせるか!と私が思ったところで仕方がないのですが3回裏。

8番石川君はショートフライで1アウト。続く9番江黒君の打球はサードの頭上を越えるか!?という良い当たり!これに宮下君が見事に反応、グラブから白いボールがこぼれ落ちそうになるのが見えましたが、何とか納めて無事、2アウト。今季からのコンバートでやや不安もある宮下君だからこそ、これは嬉しい…三塁側スタンドからもひときわ大きい声援。この先、突然上手くなることもないでしょうし、失敗もあるでしょうが、これからも成功と失敗を積み重ねて、成長していって欲しいな。

打順はトップに還りキャッチャー熊井君ですが、変化球で空振りの三振、その後もきっちり凡退に抑える。

直後の4回表、3番4番はあっさりと凡打に討ち取られますが、前の打席でライト前を打っている本間君にはストレートの四球。2死ながらランナーがでたところで6番伊藤君が左中間を破る大きな当たり!本間君が生還、待望の先取点が入ります。

なおも2死ながらランナー2塁。

そして、ここいらでようやくわかりました。横山君のけん制の上手さが(ゴメンね関一ランナーの皆さん)。横山君のけん制は、いわゆるフツーのけん制じゃなく、マジで刺すけん制なんだ…2回やられて十分警戒してるはずなのに、あっ!と思うタイミングで投げて来るのは、上手いなあ…とため息がでる。あっち向いてホイ!とか得意なのではなかろうか。

結局、2死ながら2塁のチャンスは小野寺君が空振り三振に倒れて1点止まり。

1点リードの4回裏、是非とも抑えたいところを白井君もリズム良く三者凡退に切って取る。

5回表、先頭の羽毛田君がまたもセンター前に落とすと、送りバント後、1番山下君はレフトフライに倒れますが続く渋澤君は四球を選び、2死1/2塁。更に、3番斉藤君の打席でバッテリーエラーで2・3塁となったところで斉藤君の打球はセンター浅いところへのフライ。捕られるか!?と思いましたがセンターは追いつけず、2者が生還し3-0に。

5回裏、先頭の横山君にはボール先行、フルカウントまで行きますが、良い当たりのレフト前(何だかスコアブックの字が汚すぎて読めない…けどたぶんレフト前)でノーアウト1塁。

続く6番三浦君は当然送りバント…ですが2球続けてファウルに!最後は空振り三振に打ち取り、送らせません。後続も連続三振、変化球が実に綺麗に決まってて…かえって怖いんですけど(汗)

6回表、ここで二高はピッチャー交代、背番号10の右腕・これまた好投手と噂の吉田君。5番を打つ横山君はベンチに下がらずサードに回ります。4回5回で3点取ったとは言え、エースの横山君を打ち崩すというところまではいってないのでどうかな…?

関東一の打順は5番の本間君から。本間君は1-3からレフト前ヒットで出塁しますが続く伊藤君の送りバントがピッチャー前に転がり2塁フォースアウト、送れません。後続もなく、リリーフの吉田君からは無得点に終わります。

6回裏、1死から1番熊井君に初めて、それもストレートの四球。2番吉田君の送りバントはキャッチャー前方に高く上がったフライ。しめた!という思いと、こういうフライって落球しがちなんだよな(汗)という不安が交錯する中、打球を追った本間君は絵に描いたような落球……たぶん一瞬ボールを見失ったと思いますが、慌てず拾って2塁送球、当然捕られるものと思っていた1塁ランナーのスタートのスタートも遅れたため2塁フォースアウト、結果オーライです(笑)

2死1塁、これでかなりラクになったかな、と思いきや、3番及川君にもストライクが入らず、1-3からレフト前へ!

続く4番の秋本君にもボールが続き、あっという間に満塁でバッターは怖い横山君、2死ながら最大のピンチを迎えます。そして横山君にも2ボール…ここで本間君がマウンドへ。心なしか、以前に比べてよくマウンドに行くようになったような気がする。

そして、仕切り直して白井君が投げ込んできた球は久しぶりのストライク!最後はサードゴロに仕留め、無失点で凌ぐ。やった!!

7回表は簡単に三者凡退。

7回裏は1死から8番宮本君にセンター前を打たれますが、(見てなかったけど)どうやらオーバーランしたところをタッチアウト!したらしく2アウトランナーなし。後続も断って3人で終わらせる。

8回表、先頭の3番斉藤君が四球で出ると、続く4番宮下君の打席でパスボール(かな?)がありランナーは一気に3塁へ!宮下君は三振に倒れますが続く本間君はライト前にタイムリーを放ち、1点追加。更に続く伊藤君の打席では2盗3盗を仕掛け、見事成功!これに二高バッテリーもリズムを狂わされたのか、またもバッテリーエラーが出て本間君がそのまま生還、バッターの伊藤君も四球で出塁します。そして続く小野寺君もレフトへのヒット…ですがレフトの処理がもたつく間に更に進塁、1死2・3塁。

そして8番羽毛田君の打席でまたもバッテリーエラーで1点、羽毛田君のレフトへの犠牲フライでもう1点、相手守備の乱れに乗じて、この回一挙4点をあげ、7-0。 にしても、急にバッテリーエラーが多発するようになったのは何故なんだろう…吉田君の変化球が鋭いから、ということなのかな。

8回裏、マウンドには白井君が上がりますが、ファーストには小野寺君に代わって、昨秋の日鶴戦でリリーフ登板→ファーストの守備にもついた加藤君が入る。

先頭の9番江黒君はショートゴロ。早速ファーストへの送球がありますが、普通に捌いて1アウト。

続く熊井君はショートの前方の凄くイヤなところにあがった小フライ、ショート手前に落ちて投げられず、1死1塁に。最後のチャンスに二高からは代打が送られますが、後続は2者凡退に打ち取り、7-0の8回コールドで関東一が勝利、準決勝進出を決めました。おめでとう!

今日は序盤、毎回ノーアウトのランナーを出しながら走塁ミスやけん制死で活かせず、相手が横山君ということもあってか長打や連打もなかなか出ず、もどかしい展開だったと思いますが、そのぶん守りの方が頑張ってくれて、相手に流れをやりませんでした。白井君は散発5安打の完封、コントロールを乱す場面も少なく、ナイスピッチングだったと思います。サードの宮下君や今回ファーストに回った小野寺君にもナイスプレーがあったのも嬉しかった。攻撃では5回に2死から追加点を取っった粘りや、何と言っても8回の本間君の2盗3盗、それまでのちょっともやもやした感じを吹っ飛ばそうとする意志が感じられて良かった。

ただ、豊山戦もそうでしたが、この試合も、関東一が粘ってリードを守り、試合後半に(根負けして、なのか予定通りかはわかりませんが)相手の投手交代があり、そこを突いて大量点を奪い試合を決める…という展開。結果的に大差になりましたが、たぶん、甲子園のかかる夏や秋だったら、(相手も必死に粘るだろうし、投手交代もそうスパスパやらないだろうし…)こうはいかなかったのではないか、という気もする…反省点もいろいろあると思うので、次に活かして欲しいです。

そして次。

いよいよ、昨秋敗れた日鶴戦。トーナメントの櫓を見たときから、もしかしたら…と思っていましたが、同じ代で再戦が叶うのはすごく嬉しいです。あれから半年、みんな見違えるように逞しくなったけど、きっとそれも、あのときの悔しさがあったあからこそ、なのだろうと思います。思い切り戦って、是非ともリベンジを!(笑)

どんな試合になるか、今からわくわくしてます♪