101011 秋季東京都大会2回戦 関東一×世田谷学園

快晴の体育の日、満員の江戸川区球場。もう何十回も来ている江戸球ですが、実は本大会でチケット買って入るのは初めて。そっか、チケット売り場ってこんなところにあったんだ…7年目にして初めて知る事実。

48チームになってから2回目の秋季都大会。キツキツの日程にはちょっと難がありますが、32チームが16試合を戦うこの三連休の百花繚乱ぶりが、個人的には一番ワクワクする。しかも今日は、関東一×世田谷学園、二松×片倉が昭島から移動になったのに加えて、菅生×修徳の引き分け再試合も第1試合に組まれています。というわけで、「今日の江戸球は、たいへんな人ですこと…!」状態。

スタンドには人入りまくり、両チームは気合い入りまくり(スタメン発表の場内アナウンスが全然聞こえない…)の第1試合は一昨日2点差のビハインドを土壇場で追いついた修徳が、今日は初回に4番鳥海君の3ランで得た3点を、エースに成長した高橋君が素晴らしいピッチングで守り(というか、あんまり守ったとか抑ええたという感じがしない、圧巻のピッチングでした)、3回戦進出!

続いて全然人の減る気配もない第2試合。内野席の先っぽポール際まで埋まってるのを見るのは、私は初めて。

シートノック前のキャッチボールを見ると、どうやら蔵野君が先発の模様。蔵野君はこの秋登板なかったし、夏も殆ど投げていないはずですが、どんなピッチングを見せてくれるでしょうか。

ちなみにバッティングの調子は良く、今日は5番で出場でした☆投打分業傾向の関一で、「5番、ピッチャー~」などというアナウンスを聞くのは何だか感慨深いものがある。それはもちろん、野手の層の薄さと裏腹なのかもしれないけど…

そしてシートノックを見ると、今日も小野寺君がファースト、木内君がサードに入っている。この先はこのまま行くのかな?

対する世田谷学園のノック。決して流麗な動きとかいうのではないのですが、ノリの良さというか、気迫を感じます。両チームのスタメンは、

先攻:世田谷学園

1キャッチャー横溝

2サード岩崎

3ショート石川

4ファースト大内

5ライト足立(→H斉齋藤→ライト柴田)

6センター小金井

7レフト具志堅

8セカンド芝野(→H中村)

9ピッチャー萩田

エースの萩田君はブロックの2試合を完封してきた右のサイドスロー。本調子であれば、ちょっと打撃不振ぽい、今の関東一打線からすればかなり苦戦しそう。

後攻:関東一

1センター岸村

2セカンド船越

3ショート斉藤

4ファースト小野寺

5ピッチャー蔵野(→ライト)

6サード木内

7レフト秋山(→R佐藤→レフト)

8ライト吉江(→H豊田→R広瀬)

9キャッチャー石毛

後攻でとりあえずホッとする。吉江君は初スタメン。1年生です。

初回、世田谷の1番横溝君(1番キャッチャー!)は、センターへ抜けていくかと思われる当たりでしたがショート斉藤君がよく捕り、1アウト。続く岩崎君には左中間へのヒットを打たれますが。3番石川君の打席で盗塁を石毛君が見事刺して2アウトランナーなし!石川君もショートゴロ内野安打で2死1塁としますが後続はセカンドゴロに打ち取り、無失点。ちょっと良い当たりされてるかなー(汗)

1回裏、先頭の岸村君はボール3から3連続のストライクで見逃し三振!最後は良いところに決まってはいましたが、1球も振らずに終わってしまったような。続く船越君もレフトライナーで2死となり、3番斉藤君が四球を選びますが盗塁失敗で3アウト。こちらも無得点に終わります。

2回表、1死から死球とヒットで1死1・2塁とされ、更に8番芝野君の打席でダブルスチールを決められ、1死2・3塁の大ピンチ!バッターの芝野君はちょっと歩かせたっぽい雰囲気の四球で満塁に。しかしこのピンチは9番荻野君を追い込んでから3バントスクイズをファウルにさせ、後続も抑えて何とかピンチを切り抜ける。

2回裏、1死から蔵野君がショートの頭上を越えるライナーで出塁すると、続く木内君が四球、7番秋山君がレフト前に抜けるヒットで満塁、更に8番吉江君が四球を選んで押出し!1点を先制します。続く石毛君のセカンドゴロの間に3塁ランナーが生還、2点目を入れて尚も2死ながら2・3塁の好機で打順はトップの岸村君に。

しかし岸村君はフルカウントから見逃しの三振、萩田君も荒れてるようで最後には良い球を投げてきます。

3回表、1死から3番石川君のセーフティバントを1塁悪送球で1死1塁とされますが、後続はショートゴロダブルプレーに討ち取りホッとする。でもこんなん続きじゃちょっとヤバいかも…

というわけでどんどん追加点が欲しい3回裏ですが、内野ゴロ×2であっさり2アウト。4番の小野寺君も3塁線をライナーで破るかという当たりを世田谷のサード岩崎君が好捕、三者凡退に終わります。

4回表も1死から右中間へのヒットと死球で1死1・2塁、更に8番芝野君にセンター前ヒットを打たれますが後続はまたもショートゴロダブルプレーで凌ぎ、無失点。とはいえ、かなり良い当たりされてるし、打たせてとるという表現を使うには恐すぎる(汗)この状態で毎回凌いでいくのは無理があるし、何とか援護してくれ!!

しかし中盤以降、微妙に荒れ気味ながらも要所でいい球を投げ込んでくる荻田君の前に、7回までノーヒットが続きます。良い当たりもないわけではないのですが、それもことごとく世田谷学園の好守備に阻まれてしまいます。

一方の世田谷学園

5回表に1番横溝君がコツンと当てた感じのセンター前ヒット(中盤からこういう当たりが増えてイヤな感じがしましたが)、送りバント後、3番石川君のセンターオーバーの2ベースで1点を返される。ここら辺になるともう防戦一方、6回表にも2死からサードゴロエラーに四球2つで満塁ととなったところを2番岩崎君の綺麗なライト前で同点!

7回表、4番大内君の打球はセンターフライ…と思いきや、思いのほか伸びたのか、センター岸村君が追い切れずセンターオーバーの2塁打に!続く5番柴田君の送りバントの1塁悪送球の間に2塁ランナーが生還、ついに逆転されます。

3-2とされた8回表、マウンドにはエースナンバーの皆川君が。でも蔵野君が完全につかまった状態で、それでもここまで引っ張ったのにはたぶん、理由があるはず………という恐れは的中、ちょっと制球が定まらない感じの皆川君は、先頭打者に四球、更にワイルドピッチで2塁に進まれ、送りバントで1死3塁、更にはあっさり初球スクイズを決められ、海城戦に続き、またもやノーヒットで1点を献上することに。

じりじりと詰め寄られ逆転され、更にじりじりと点差をひろげられる苦しい展開。でももっと大量失点してもおかしくない状況で、調子悪いながら、ミスもありながら1点ずつで凌いで来てもいる。打順も2番からだし何とか突破口を開きたい8回裏。

先頭の船越君がストレートの四球、初めてのノーアウトのランナーが!!ところが、続く斉藤君の送りバントはキャッチャーフライ…送れません。続く小野寺君はショートゴロで2死となりますがランナーは2塁に進み、5番蔵野君が今日2本目のヒットで1点を返す!!後続はなく1点止まりでしたが、でもこれで1点差!9回表を凌げばチャンスはある!

9回表、未だ制球が定まらない皆川君は先頭打者にストレートの四球を与えたところでピッチャー交代。背番号17の秋庭君、去年の秋の日鶴戦以来の登板です。秋庭君は送りバントとサードゴロ、三盗失敗という形で何とか乗り切り、1点差のまま9回裏へ。

9回裏、最後の攻撃。7番秋山君に代わって途中から入っていた佐藤君が右中間への大きな当たり!一気に3塁へ!!やったー!!土壇場で初めての長打に沸くスタンド。続く吉江君の打席で代打豊田君が送られ四球(更に代走で広瀬君)、ノーアウト1・3塁の絶好のチャンスで9番・石毛君。スクイズも十分あり得る場面ですがここは強攻。石毛君の当たりはセンターへのやや浅いフライ、3塁ランナーはタッチアップのためにベースにもどりますが結局自重。1アウト。や、やっぱり、スクイズで良かったかな…(というのはファンの風上にも置けない心の弱さ(笑))

でもまだ1死1・3塁、同点のチャンス。外野フライあるいは、スクイズでも…でも、9番の石毛君に打たせて、岸村君にスクイズさせるだろうか?でも今日はえらく調子悪いみたいで4三振(萩田君も三振取りまくるタイプではなさそうなのに点)だし。でも…などと迷う間にも岸村君は、1ストライクからの2球目をスクイズバント…しかしピッチャー正面に転がった打球はキャッチャーへ送られ、ホームタッチアウト!同点ならず、2アウト1・2塁となり、2番・キャプテンの船越君の一打に望みを繋ぎますが、ファーストゴロに倒れ、3-4のまま試合終了、関東一は2回戦敗退、秋の表舞台から姿を消すこととなりました。

なんだか、いろいろ思うことはあるのですが、なかなか上手く言葉にまとまりません……決して調子はよくなく、先制したとはいえ劣勢な中、みんな頑張っていたと思うし、9回裏の場面とか、エラー絡みの失点とか、惜しまれる部分ももちろんありましたが、それも含めて今の実力なのだと感じた一戦でした。でも、新チームはまだ始まったばかり。この敗戦はすごく悔しい負けだったと思いますが、これからどんどん強くなっていけると思います。来年に向けて頑張って、そしてまた春、夏と元気な姿を見せてください!応援してます。