110429春季埼玉県大会 3回戦@県営大宮球場

平日平日雨天順延また平日…といった感じで、携帯握りしめて速報更新するだけだった埼玉県大会も、後半戦からようやく観戦可能に。県営か上尾か、は常に問題となりますが、やっぱ浦実見ておきたかったし、栄も見ておきたかったし、鷲宮もいるし、塩きゅうりも食べたいし…というわけで、やってきた、久々の氷川の杜は輝くみどり。まさにゴールデンウィークの幕開けに相応しい、素晴らしい朝。道すがら、出店で朝堀りタケノコなど売っていて、ちょっと欲しくなる。でもまあ、重くなるし、先週末も(店売りのだけど)食べたし、がまんがまん。

ちなみに、万が一にも点灯試合となることを避けるためか、試合開始時刻が9:30と、通常よりも30分繰り上がっているので、起床も出動も、すべて30分前倒しになっている。夏もこうなるかも…というか、3試合日が多いことや、電力事情を考えると、更にオハヨー日程になる可能性もありますね。

それにしても、県営は落ち着くなー。地元埼玉の球場という個人的安心感てのもあるけど、チケット売り場も切符もぎりも、神宮とかとはひと味違う、鄙びた味わいがある。広い球場だけに、ブラバンなしは淋しいけど。

スコアボードには「がんばれ日本!」のスローガン。いいんだけど…それじゃあオリンピックだろうがーよ(汗)

第1試合は埼玉栄×浦和実業。栄は…少しユニ変わった?今まではそこまで印象強くなかったのに、「栄オレンジソックス」と言いたいくらいに目立つ、ストッキングのオレンジの強烈さ。

試合の方は、やや不安定だった栄の先発・板橋君を、積極的な打撃で捉えた浦和実業が序盤で大差を付け、栄は浦実の先発・サウスポーの早川君を崩せずに8-3で浦実が勝利!準々決勝進出を決めました。正直、前半戦はコールドになりそうな勢いだったと思いますが、後半は継投の投手陣に抑えられていたし、そこまでの力の差はなかったようにも感じました。ただ、4回裏の、内野安打→ポテンヒット→バッテリーエラーでノーアウト2・3塁の大チャンスを得ながら、右中間へのフライ(難しい当たりですたが)で2塁ランナーが戻れずゲッツー取られてしまったり、5回表もエラーでノーアウトのランナーを出しながら、ダブルプレーでチャンスを逸したりと、反撃が一歩遅かったかな。6回に2点、9回に1点を返すに留まりました。7回までに4,5点返せていれば、また違っていたのでしょうが。

浦実の先発・(何故か背番号20)の左腕・早川君も球数は多くて後半は四球連発、かなり苦しかったと思いますが、何とか3失点で切り抜けました。

昨秋ベスト4の浦和実業。スタンドやベンチは凄く元気があり、聞こえる言葉は明確で、わかりやすい。早川君はひと冬越えて、力強さが増したように感じました。打線は、鋭さはあまり感じないけど、思い切りのよさ、しぶとさ巧さを感じます。特に、4番稲垣君は5打数3安打、すべてシングルヒットだけど、なんか上手かった~それと9番ピッチャーの早川君。よくいる「ピッチャーだから下位にいますけど、実はバッティングも凄いんです☆」的な9番ではないと思いますが、今日は4打数3四球三振1。得点に結びついたのはそのうち1回だけですが、対戦する側としては1番に繋がるだけに、凄いイヤだと思います。昨秋の、竹崎君相手に粘りに粘った打席といい、面白い選手だなー。エースで4番もいいし、下位で侮れないバッティングの選手も凄く好きだけど、こういうのも、いいなあ(共栄が相手のときは除きます)。

浦実は、共栄とも準決勝で対戦しているし、浦和市民大会もあって、去年は一番最後まで見ていたチーム、更に個人的なことを言えば、学生時代は英検などでよくお世話になった学校なので、馴染みもあるし、夏も気になる、応援したいチームです。準々決勝も頑張ってください。

栄は、ちょっと噛み合わない感じでしたが、スタンドの応援は力が入りまくりで良かった!応援リーダーの声が裏返ってたけど、喉は大丈夫かな?巻き返しに期待です。

第2試合は昨秋3位の鷲宮と桶川の一戦。桶川はまだ1,2回しか試合を見たことはありませんが、最近力をつけてきたと噂のチーム。初戦で昌平にコールド勝ち、2回戦も6-2で秀明栄光を下してきています。一方の鷲宮は南陵に完封勝ち。

後攻の鷲宮からシートノック。まずはボールまわわわ??何かあっちゃこっちゃボールが飛び交ってますが(汗)何と、普通は内野のみで行われるボール回しに、外野も加わっている!うーん、大学も含めて、結構これまで試合数だけはたくさん見て来たつもりだけど、こういうのは初めて見る。ノックも何ていうのか、予定調和的でない全力ノックっていうのか。そのぶん、バタバタした感じはあるのですが、何か、新鮮。鷲宮はしばらく前に、長年指揮されてきた高野監督が転任となり、今は新監督が率いられているはずですが、これも現監督が取り入れられたことなのでしょうか。

対する桶川は非常にオーソドックスというか、まったり…いや落ち着いた感のあるノックです。

試合前に興味を惹かれたことが2つ。両チームのノックが終わり、控え部員たちが我先にグラウンド整備に飛び出してくるわけですが、わずかに桶川の方が早い!(鷲宮が遅れをとるなんて…)そしてもう一つは、ベンチ前で気勢を上げる円陣の中に、おおっ女子マネの姿が!!いいですね~♪

さて、試合開始を控えたマウンド。鷲宮の先発はエースナンバーを背負った左腕・増渕君。増渕ジュニアもいよいよ3年、最後の年。お兄さんをはじめ、多くの先輩達が挑んで果たせなかった、夏の甲子園への夢を掴めるか。

増渕君は、前に見たときに比べると格段に球威を増したように見え、冬場の頑張りを感じさせます。これはかなり、打つのは難しいのでは。

その予感のとおり、増渕君は桶川の先頭・針谷君こそ四球で歩かせるものの、後続は断って無失点の立ち上がり。

その裏、今度は桶川のグレーのユニフォームがグラウンドに散る。マウンドにはやはり背番号1、こちらも左腕の武藤君。ふりかぶらず、左のオーバースローかな?スリークォーターかな?あれ?ええっと…何か、綺麗なだなあ…といつの間にやら、フォームの見易い位置に移動してしまっている私(汗)

武藤君の立ち上がりは、いきなり1番ピッチャー(♪)増渕君との対決。うーんエースがトップバッターってのも珍しい。野手兼任なのかなあ。増渕君は1-2(今年から、ボール先行表示で行きたいと思います。忘れなければ)からセンターフライで1アウト。続く2番の保泉君はサードの頭上を越すテキサスヒットで出塁、更に盗塁で2塁まで行きますが後続は討ち取りこちらも無失点。

2回表、増渕君は、先頭の5番・島田君を三球三振にとったのをはじめ、2三振の三者凡退。ホント、力強いピッチングするようになったなあ…しかしその裏、武藤君も先頭の俄羽君を粘られながらも空振りの三振にとると、後続も抑えてこちらも三者凡退。

3回表、桶川は8番土井君からですが、ストレートの四球、9番武藤君が送って1死2塁。1番針谷君も3-0までいきますが、最後はサードへのファウルフライにうちとり、後続も断って無失点。

という感じで、投手戦が続きます。増渕君に対しては、後半、ランナーは出すのですが、後続はことごとくねじ伏せられる感じ。桶川の武藤君は、球威球速はそれほどないと思いますが、変化球の決まり方が凄く綺麗。外の緩い変化球でのストライクが何ともいえずイイ感じ。

中盤に入り、ようやく少しずつ増渕君を捉えてきたようですが、ここぞというところで抑えられ、なかなか3塁までいけない桶川打線。一方、それまでテンポ良く投げてきた武藤君が6回裏、9番関口君に初めての四球、初めてのノーアウトのランナー。しかもストレートの四球で、ベンチから伝令が走りますが、後続は抑えてここも切り抜ける。

7回8回も、桶川はヒットでノーアウトのランナーを出す→送る→後続は抑えられる、のパターンが続く。もどかしいとも言えますが、ランナーを出してからの増渕君のピッチングが安定しているということでもあるのでしょう。

ところが鷲宮の裏の攻撃も、ランナーを出すも後続を断たれる繰り返しで、ついに試合は最終回へ。ランナーを出しながらも膠着状態、ってのも変ですが。

9回表、桶川の攻撃は5番の島田君から。島田君の打球はショートの脇、センター前に抜けるヒットでまたもやノーアウトのランナーが。続く6番柏君はショートゴロで2塁封殺、しかしゲッツーは取れずランナーが残り、1死1塁。続く渡辺君もボテボテのセカンドゴロ。これが幸いして(鷲宮にとっては災い)2塁でアウトが取れず、2死ながら2塁に。次は今日ノーヒット、8番の土井君。今日これまで、何度もこんな場面を抑えてきているわけだし、増渕君も後半に入って制球乱す場面はまったくないし、ここもこのまま終わるのかな…と思いきや、土井君のサードゴロをサードの俄羽君が後逸、セカンドランナーが一気にホームイン!土壇場になって、思わぬ形で桶川が貴重な先制点をあげます。

その裏、鷲宮は打順良く3番の川越君から。川越君はストレートの四球、ここでも一波乱ありそうでしたが、ここも武藤君が踏ん張り、後続はすべて凡打に討ち取りゲームセット、桶川が準々決勝進出を決めました。おめでとう!

いやー良い試合でした!増渕君も力強いピッチングだったし、鷲宮の動きも良かったと思うけど、桶川の武藤君のピッチングも素晴らしく、内外野もも堅実な守備で盛り立てていましたね!個人的には8回、1死2塁の場面で1番・増渕君の頭上を越えるかという大きな当たりをレフトの原田君がキャッチしたのと、9回1死1塁からのセカンドゴロを、セカンドの旗野君が2塁は見向きもせずに1塁に投げてたのが特に印象に残りました。

ナイスゲームでした!