110501 春季埼玉県大会 準々決勝 花咲徳栄×春日部共栄

今日から5月。午前中雨との予報もありましたが、何とか保ってくれた空に感謝。地区予選から5試合目にして、ようやく共栄の試合観戦と相成りました。相手はここのところ連敗している花咲徳栄。普通に考えれば、エースの竹崎君の先発ですが、夏を睨んでか、共栄の先発は背番号20の右腕・鳥越君。そしてキャッチャーも背番号12の田村君。うむむバッテリーごと代えてくるとは(汗)共栄はこういう組み方よくやりますが。

朝は雨上がりでチョコレート色だったグラウンドは、第1試合の途中から乾ききって、風が吹く度に砂埃がもうたいへん。砂塵渦巻く戦場は荒野状態。第2試合の前には超念入りに水まきが行われます。

両チームのスタメンは

先攻:花咲徳栄

1セカンド長尾

2センター田中

3ショート大塚健

4キャッチャー白石

5レフト新井

6ライト廣岡

7ファースト廣瀬(→R澤幡→セカンド)

8ピッチャー北川

9サード金子

後攻:春日部共栄

1レフト佐伯

2セカンド藪内(→H須田)

3ライト小泉

4センター鎌田

5ファースト板倉

6ショート竹澤(→H小川)

7サード若山(→小林)

8キャッチャー田村(→佐々木)

9ピッチャー鳥越→(竹崎→H中川)

ところで、夏以外は選手名簿がない埼玉ですが、ここ数年、どの大会でも、スタメンだけじゃなく、ベンチ入りメンバーと出身中学がアナウンスされていたのに、今大会からかな?スタメンだけの発表に戻り、出身中学はアナウンスされなくなり、しかもスタメンも繰り返しては言ってくれなくなって、何というか、凄くせかせかした感じになってしまったのが淋しい。埼玉は殆どの試合でスコアボードに名前が表示されるし、出身中学も試合に関係ないといえばないから、あえてアナウンスに時間をかけないようにしたのかもしれないけど、「かぞ~、しょうわちゅうがく~」とか「かわぐち、しば~ひがしちゅうがく~」とか(いや別に、違う中学でもいいけど)あの言い回し、あの響きが大好きだったのに……(ベンチ入りメンバーの名前と出身中学を耳で聞くだけで書き留めるのは、私にはほぼ不可能ではあるのですが)。せめてせめて、2回繰り返すようにはして欲しいなあ…

それはそれとして、もの凄い強風の中、共栄の後攻で試合開始。

先発の鳥越ー田村のバッテリーは難なく2死を取りますが、3番4番には四球&死球で2死1・2塁(ちょっと、慎重になってたかな)、更に5番新井君のライト方向への打球……傍目には取れそうに見えたのですが、落球&後逸でランナー2人が生還、バッターランナーも2塁へ。うーん…変な落ち方したのかな?目測を誤ったのか?いきなり嫌な滑り出し。

1回裏、徳栄の背番号1、右のオーバースローの北川君は、初めて見るけど、何か、軽く投げてるように見えるのはフォームのせい?なのに球に力はある感じ。

さてその北川君に対する共栄打線。先頭、佐伯君はサードゴロエラー、送って1死2塁としたところで3番小泉君がライトへ鋭い当たりを放ちますがライトが好捕、次の鎌田君も空振りの三振で無得点。でも、捉えた打球もあるし、次に期待です。

以後中盤まで、鳥越君もランナーを出しながらも何とか抑えますが、共栄打線も北川君の前に凡退続き。2回裏に見逃し三振喰らった若山君が、次の回には小林君に交代になったりという一幕も(汗)。

しかし、2点ビハインドのまま迎えた4回裏、1死から3番小泉君がたたきつけるた打球でセカンドへの内野安打、続く鎌田君もファウルで粘ったあげく、どすっ、という鈍~い音。デッドボールです。次の板倉君もセンター前で、1点返した!そして6番・竹澤君もライト前に抜けるヒット…をライトが後逸!フェンス際まで転がるボールを追いかける間に、ランナーが次々と生還、打った竹澤君までホームに還り、一挙4点、4-2と逆転します!やったー!

逆転したすぐ次が大事な5回表、徳栄は打順よく1番長尾君から。長尾君の打球はレフト前に抜けそうな当たり、竹澤君も良く止めましたが1塁はセーフに。そして2番田中君に対しては、ボール先行、最後は四球で歩かせノーアウト1・2塁に。うーん…最初は送るつもりだったように見えるし、バントさせて良かったのでは…結果論だけど。それにしても、その前の小泉君といい、げに恐ろしきは内野安打、というべきか。リズムを狂わす何かがあるんだなー。やっぱり、損したような、引きずってしまうようなところがあるんだろうか。

結局、3番大塚君の送りバントで1死2・3塁、4番白石君には右中間を大きく破る3ベースを打たれてたちまち同点に追いつかれ、更に5番新井君もライト前に落ちるヒットで再び勝ち越されます。

ここで共栄はピッチャー交代。竹崎君がマウンドへ。

竹崎君は、6番廣岡君をセカンドライナー、7番廣瀬君を見逃し三振にとり、見事に後続を断つ。さすが!

さあ取られたら取り返したい5回裏、先頭の2番・藪内君がストレートの四球で出ると、3番小泉君が内野ゴロ…ですがゲッツーはならず、1死1塁で4番の鎌田君。鎌田君はレフト前に抜けるヒットで、小泉君は一気に3塁へ!そして、続く板倉君の打席で、鎌田君が2盗、キャッチャーからの送球の間に3塁ランナーの小泉君がホームをつき、同点に!!!試合を振り出しに戻します。いやーびっくりした~内野安打の時も思ったけど、小泉君、足速いな~

5回終了時のグラウンド整備時、あまりにひどい砂埃に配慮してか、再びグラウンドに水がまかれます。いつまで保つかはわかりませんが。

6回7回は、ランナーを出しながらも、両エースが抑える。ただちょっと竹崎君、良い当たりされてるかな…守備も頑張ってるし、耐えてはいるんだけど、余り調子良くないのかな?と一抹の不安。

しかし8回は簡単に2死をとり、バッターボックスには1番の長尾君。長尾君も簡単に2ストライクとなりますが、その後はファウルで粘られ、10球以上費やしてフルカウント、最後は三塁線を抜く2ベースに。更に2番3番に連打、4番の白石君には死球、5番の新井君にもレフト前に落ちるヒットを浴びて、2アウトから3失点、徳栄の走塁ミスで何とか3アウトを取りましたが、ちょっと止めようがない感じで恐かった(汗)あと、たったひとつのアウトが、とてつもなく遠かった。そういやこのとき、タイム取ってただろうか?佐々木君は何度もマウンドに行っていたとは思うけど…徳栄の上位打線は本当に凄かったけど、このときの竹崎君は、ちょっと気持ちが切れかけてたような感じも受けました。

結局8回9回は1人もランナーを出せず、5-8のまま試合終了、共栄は準々決勝敗退に終わりました。

今日の点の取られ方は、どれもすっきりしない取られ方だったのが悔しいなー。1点を惜しんで3点取られるみたいな。徳栄側にしても同じだったかもしれないけど、半分くらいの失点ですんだような気が(汗)でも、先制されて逆転、再逆転されてもすぐに追いつく、というところは秋から比べて頼もしくなったなーとすごく嬉しかった!夏を勝ち抜くには投攻守、不足してる部分はまだまだあるだろうと思いますし、絶対に負けないという気持ち、流れをやらない試合運びも、現時点では徳栄が優っていたけれど、夏にはこれが共栄なんだ!って、自分たちのすべてを出し切れるよう、これからの一日一日を、頑張ってください。応援してます!