20191020秋季東京都大会1・2回戦~新装オープン駒沢球場の日曜日~

8月にリニューアルオープンしたばかりの駒沢球場(駒沢オリンピック公園総合運動場硬式野球場)にやってきました。

人工芝化と観客席増設(約1300→約3000)が主な整備項目ですが、バックネット裏のメインスタンドに座ってみると、以前(10年以上前)に来た時より、随分見やすくなった感じがします(これが一番有難い)。1・3塁側の内野席も、確か以前は狭くて変な形だったのが、違和感ない感じになっている。そして当然のことながらすべてが新ピカで綺麗!で、試合の方は…

 

◆第1試合 文京×早大学院◆

早大学院はエース右腕の大瀧君→1年生左腕の椎名君、文京はエース右腕の古坊君→右サイドスローの佐藤君への継投。両チーム投手陣の好投で終盤まで接戦となりましたが、最後はコールドで決着という意外な結果に。

ヒット数で文京を大きく上回る早大学院は2回3回に1点ずつをあげ、前半優位に試合を進めます。

ところが6回表の文京の攻撃で1死からセカンドゴロエラーで2番徳山君が出ると、それまで好投を続けてきた大瀧君が制球を乱し、四死球4つとバッテリーエラーで文京が2点を返し同点に追いつく。特に4番土井君がファウルで粘った末に四球をもぎ取ったのが印象的でした。

しかし土井君の四球で1死満塁としてからバッテリーエラーで1点差、尚も2・3塁となったところで5番小田君が3ボールからカウント戻されて見逃し三振、後続の連続四球で同点に追いつき尚も2死満塁というところで早大学院が2番手の椎名君に交代、8番でこちらも5回からマウンドに上がったばかりの2番手佐藤君がレフトフライに倒れ無得点と、文京は大きなチャンスが続きながら勝ち越すことはできず、同点止まり。

7回にはそれまで佐藤君に5回6回とノーヒットに抑えられていた早大学院が連打と犠牲フライで1点を勝ち越し。8回にも2死ランナーなしから9番に入った2番手ピッチャー椎名君のライト前ヒットを皮切りに、四球を挟んだ6連打で6点を挙げたところで9-2と7点差が開き8回サヨナラコールドで試合終了。最後はちょっと止まらなくなってました。文京としてはどこかでタイム取って落ち着かせても良かったように思いましたが…

早大学院は8回の6安打を除いても7回まで9安打。引っ張った打球も勿論あるけど、センターから右方向に持って行くのが上手いな~と見ていて感じました。2回戦は帝京との対戦になるので、武者君・田代君の2枚看板との対決が楽しみです。関一が次勝てばその勝者と対戦することになるし、そういう意味でも凄く気になる…

余談ですが早大学院の学注。ちょっと照れが感じられたのが何か可愛かった(笑)

【試合スコア】

文  京 000 002 00 2 H2E1

早大学院 011 000 16x  9 H15E1

文  京:古坊(4)、佐藤(4)ー高野

早大学院:大瀧(5 2/3)、椎名(2 1/3)ー宮郷

 

◆第2試合 世田谷学園×国士館◆

序盤に先制・追加点をあげた国士館が終始主導権を握り、終盤のダメ押しで完勝。やっぱり国士館強いな~と感じた試合でした。

初回に四球とバントヒットで貯めたランナーを下級生時代から4番の黒澤君のタイムリー2ベースで還し先制。3点目が入った2回途中からマウンドに上がったエースの奥田君には中盤、毎回ランナーを出しながら抑えられるも、7回にはクリーンナップの3塁打→四球→3ランで3点を追加。守ってはエースの長身右腕(スリークォーター気味?)中西君が被安打3の完封。四死球も死球1つだけとコントロールも良く安定してるし、守備もセカンド伊藤君やショート鎌田君を始めイイ動き ♪ 結局3塁を踏ませることがありませんでした。世田谷学園の奥田君も中盤好投していただけに、1点でも返せていれば…とも思いますが、付け入る隙がなかったという感じでした。

 【試合スコア】

世田谷学園 000 000 000 0 H3E0

国 士 館 210 000 30x 6 H12E1

世田谷学園:原田(1 1/3)、奥田(7 2/3)ー秋山

国 士 館:中西ー吉田

 

◆第3試合 錦城学園×國學院久我山◆

久我山は、前日の明星との1回戦で延長13回タイブレークの末、辛くも2回戦進出を決めたばかり。連戦となる今日は、昨日登板したエースの村上君・背番号10の高橋君の先発を回避、右サイドスローの石川君を先発に立てて来ました。

一方の錦城学園はエース先発。奇しくもこちらも石川君です。スリークォーターくらいに見える右腕。

初回は双方ランナーを出しながら無得点に終わり、2回表の錦城学園の攻撃。1死からショートゴロエラーでランナー1塁となり、ショートゴロゲッツー崩れで2死1塁。更に8番磯貝君の三遊間へのゴロを久我山のショート上田君が飛びついて抑えるも投げることはできず、1・2塁。そして9番石川君の打球もショート深い位置へのゴロ。1塁送球がセーフになる間に、2塁ランナーが3塁を回る好走塁でホームをつき、錦城学園が1点を先制!最後はショートゴロでセカンドフォースアウトで久我山も1点で凌ぎます。やたらショートゴロが多かったこの回。

錦城学園は3回表にもファーストへの内野安打とサードゴロエラーで貯めたランナーを

6番加藤君の3塁線を抜くタイムリーで還し、3-0。しかしここでエース左腕の村上君を投入して後続を断ち、裏には反撃に転じる。

1死から9番田村君のレフトオーバーの2ベース(いい当たりでした!)続く1番工藤君はセカンドゴロエラーで1死1・3塁となった後、2番内山君はバントで打球はキャッチャー前へ。3塁ランナーもスタートしておらず、キャッチャー根橋君は目で制しただけで1塁送球。2死とはなりましたが2・3塁。ここで3番鶴飼君がセンター前に抜ける鋭い打球、焦ったセンターが後逸する間に2塁ランナーも生還し、2-3と久我山が1点差に追い上げる。

久我山が同点に追いつくか、錦城学園が突き放すのか。

次の1点は5回表。先頭の3番杉浦君が初球を打ってレフトポール近くへのソロホームラン!!錦城学園が4-2と再びリードを拡げます。

5回裏、久我山も1死から1・2・3番の3連打が出ますが、2番内山君のライト前ヒットで一気に3塁を狙った1塁ランナーの工藤くんが好返球にあい、サードでタッチアウトとなってしまったことが響き、無得点に終わります。

錦城学園は7回表にも四球とヒット2本で2点を追加し6-2。

その裏の久我山はレフト前ヒットとバッテリーエラーでノーアウト2塁のチャンスを作りますが、9番田村君のショートゴロで3塁を狙った2塁ランナーが3塁でタッチアウト。いい当たりでしたが、錦城学園の三遊間は落ち着いて処理していました。バッターランナーは1塁に残ったものの、次の工藤君の打球(これもいい当たりでした)がピッチャーライナーゲッツーに終わり、錦城学園が大きく勝利に近づく。

8回からは久我山の3番手・背番号10の高橋君がマウンドに上がり、錦城打線をノーヒットに抑えますが、錦城学園のエース石川君も8回9回とヒットのランナーを出しながらも後続を抑え、6-2で錦城学園が勝利!

エース石川君の好投もあって、錦城学園が終始主導権を握ってはいましたが、追いつ追われつ、好プレーも幾つもあったナイスゲームでした。久我山は日程が厳しかったのはちょっと残念。最後にちょっと「一本」が聴けましたが、春にまた聴きたいな。

【試合スコア】

錦城学園   012 010 200 6 H11E3

國學院久我山 002 000 000 2 H9E2

錦城学園:石川―根橋

國學院久我山:石川(2 2/3)、村上(4 1/3)、高橋(2)ー黒崎

 

球場の外に出ると、お洒落な人たちがお洒落な犬や自転車を連れ、ぶらついたりカフェで休憩したりしていて、いつもよく行く大宮公園や神宮や江戸球とは別世界のよう。アイスコーヒー買うのも気後れしてしまいます(※値段は割と良心的です)。でもたまには、春や秋の天気が良くて日差しも強すぎない日には、これもまた良し、かな。