この土日は、ベスト16、つまり夏のシード権かけた3回戦。相手の駿台学園は、2回戦でシードの多摩大目黒を7-0の完封コールドで破ってきている。
先攻:駿台学園
1レフト小林→H中嶋→R町田→センター
2センター關川(莉)→レフト
3ライト片野
4ファースト相吉澤
5キャッチャー渡部
6セカンド金杉
7ショート内田→H石川
8サード關川(夏)
9ピッチャー川島→大日方→堀尾→H宮原
2回戦で8回被安打1の完封勝利をあげた堀尾君、エースの大日方君はベンチスタート。背番号11の左腕・川島君は今大会初登板のようです。
後攻:関東一
1セカンド西川
2レフト坂本→ピッチャー
3キャッチャー衛藤
4サード佐々木
5センター倉品
6ファースト高橋→R熊谷→ファースト
7ライト成井→H豊泉→ライト松山
8ショート大村→市川→H小島→ショート
9ピッチャー菊地→H松本→ピッチャー栗原→坂井→H徳山→土田レフト
先発は背番号18の長身左腕・菊地君、公式戦初先発です。
選手名簿では空欄だった背番号20の坂本君は今日からベンチ入り、2番レフトでスタメン。1年が春の都大会でベンチ入りするのは私が見てきた20年来見たことなかったし、しかも最初からスタメンそれも上位打線で起用ですから期待の大きさが窺える。そしてこれまで途中出場だった主将の大村君が初スタメン。3人とも(他のみんなもだけど)がんばれ~!!
1回表。駿台学園の1番小林君が放った浅めの打球は左中間に落ちるかと思いましたがダッシュしてきた坂本君が見事ダイビングキャッチ!うおーナイスプレー♪
初登板の菊地君も、そんな凄い速いとかではないけどストライク先行のピッチングでテンポよく後続を抑え、三者凡退。
1回裏。1死から2番坂本君が低めの変化球だったと思いますが難なくライト線に運ぶ2ベース。うおーなんかすごいな…しかし後続はなく無得点。
2回表。先頭の4番相吉澤君にはいきなり初球デッドボール…しかし続く渡部君の送りバントは2塁アウトで阻止!その後もゲッツー取れそうなファーストゴロをこぼして1塁アウトしか取れなかったり四球を出したりしながら、最後は抑えて無失点。
2回裏。1死から6番高橋君は1ストライクからの2球目を、バックスクリーンから少し左のあたりへ放り込むソロホームラン!1点を先制!すごい当たりでした。
3回表も三振2つとキャッチャーフライで三者凡退。以後中盤まで、菊地君のノーヒットピッチングが続く。
攻撃の方は3回裏、2死からまたもや坂本君が、今度はピッチャー脇をセンター前に抜けるヒットで出塁すると、駿台学園はここでエース大日方君にピッチャー交代。2アウトだし、ちょっと早いような気もするけど…しかし3番衛藤君の打席でファーストランナーの坂本君が大日方君の牽制で挟まれタッチアウト。
それでも4回裏には3番衛藤君のセンター前(鋭い打球でした)にエラーが絡んで一(←ごめんね公式記録では3塁打)一気に3塁まで行くと、4番佐々木君のセンター前で1点を追加、6回にも高橋君のレフトオーバーの2点タイムリー2ベースで2点を加え、点差を4点に拡げる。
7回表も2死から6番金杉君に惜しくも初ヒットを浴びるも、後続は抑えて無失点。
でもノーノ―も途切れたし、序盤から栗原君や坂井君や坂本君も(!)入れ代わり立ち代わりブルペンに入ってたから、8回から交代かな…4点あればそこまで心配することはないとは思うけど、どこからでも点取れてるわけじゃないから、追いつかれた場合のことを考えるとやっぱりちょっと不安…
なのでもう一押ししておきたいところでしたが、7回裏は三者凡退。
8回表、前の回に代打を送られた菊地君に代わって、背番号11の栗原君がマウンドへ。秋は登板がありましたが、今大会では初めての登板です。
栗原君は先頭打者に死球、送りバントで1死2塁となった後もなかなかストライクが入らず、1番小林君は3ボールからの死球でランナー1・2塁。
ここで早くもピッチャー交代となり、坂井君がマウンドに上がります。坂井君は2番關川(夏)君はゲッツーイケるかも?という感じのセカンドゴロに打ち取りますが、しかし距離が近すぎたのか、西川君の送球が逸れてオールセーフ、1死満塁(泣)
それでも坂井君は、3番片野君は三振に取り2アウト。4番相吉澤君も1-2と追い込み最後はバックネット方向へフライが上がりますがキャッチャー衛藤君が落球。バックネット裏にいた私から見ても凄くまぶしくて、「あ、ヤバい」と予感したくらいなので仕方ないとは思いますが…
とにかく切り替えて、間を取って…いや、だから、間を…馬…じゃない、間だよ間!
しかし、そのまま投げた次の1球は、外寄りの球だったと思いますが、相吉澤君は逆らわずレフト線に綺麗に打ち返し、走者一掃のタイムリー2ベース!後続は抑えたものの、終盤で一気に1点差まで詰め寄られる。
うーんこれは……死球もゲッツー焦ってのエラーも太陽がまぶしすぎても、1つ1つはままあることだし仕方ないと思うんですよね。ただ、その悪い流れを断ち切れるように、自分やチームをコントロールできるようにならないといけないんだろうな…やり方は人それぞれ、チームそれぞれ、なんだろうけど。下級生中心の投手陣はもとより、衛藤君もキャッチャーでの公式戦出場は秋からだし、経験豊富な選手が少ないだけに、皆がひとりひとり意識しなくてはいけないことなのかもしれない。
ともあれ、まだ1点とはいえリードは保ってる。何とか点差を拡げたい8回裏。
駿台学園は、ここでエースの大日方君から、前の試合で1安打完封勝利を挙げている堀尾君にスイッチ。大日方君も球数的にはまだ60球程度だし前の回は三者凡退に抑えているのであれっと思いましたが、この回打順が回る2番~6番あたりには3失点しているから、1点差のまま9回に臨むため、堀尾君に賭けたということなのでしょう。
しかし今日の堀尾君はコントロールに苦しみ、1死から3番衛藤君4番佐々木君が四球を選び、5番倉品君も初球デッドボールで1死満塁としたところでバッターボックスには6番高橋君。
高橋君の打球はホームゲッツーかと思うようなサードゴロでしたがサードの送球が高くそれ、2塁ランナーまで生還。正直、たすかった………
続く松山君もショートゴロでしたがイレギュラーしたのか打球の方向が変わり、内野安打となる間に更にランナー2人が生還。8-3と点差を拡げる。こっちのショートゴロも普通に捕球できていればホーム突っ込んでもアウトかなという感じだったので、本当に運が良かった、としか言いようがない。
9回表のマウンドには坂本君。1点差に追い上げられたままだったら、おそらくそのまま坂井君だったのでしょうが、再び点差がひらいたので初登板となったのだと思います。最初に飛んだレフトフライといい、強運を感じさせる誂えたような巡り合わせなだけに、いい感じで締めくくって欲しい。
坂本君はサウスポー。ちょっとのけぞるような?フォームでコントロールつくのかしらと(文字どおり老婆心で)ちょっと心配しますが、先頭打者に四球を与えた以降はボール先行ながら後続は凡退に抑えて8-3で関東一が勝利、夏のシード権を獲得するとともに、4回戦で昨秋都大会優勝、春センバツ出場の菅生と対戦することになりました。
菊地君の好投や坂本君の活躍、高橋君や衛藤君が当たってきたこととか、嬉しい材料もいろいろありましたが、客観的に見ると(素人目線ですが)、個々の、そしてチームとしての力(認識力とか判断力とかも含めて)は、まだまだ足りないんだと思う。
次の試合は何が足りないのかを肌で感じ、戦う中でそれを克服し成長していけるような、そういう試合にして欲しいなと思います。今の(厳密には、1週間後の)力を出し切ってぶつかってください。応援してます。ガンバレ関東一!
【試合スコア】
駿台学園 000 000 030 3 H2 E1
関東一 010 102 04x 8 H8 E1
<バッテリー>
駿台学園:川島(2 2/3)、大日方(4 1/3)、堀尾(0 1/3)、松崎(0 2/3)ー渡部
関東一 :菊地(7)、栗原(0 1/3)、坂井(0 2/3)、坂本(1)ー衛藤