20230715東東京大会3回戦 高島×関東一

東東京は三連休初日の今日から3回戦。第1試合では第1シードの帝京が、2度リードを奪われながらも郁文館に8-4と逆転勝ちしている。変わらぬ蒸し蒸しした曇り空の下、第2試合は高島と第2シード関東一の一戦です。

 

先攻:関東一

1セカンド西川

2レフト坂本

3キャッチャー衛藤→熊谷

4ファースト高橋

5サード佐々木

6センター倉品

7ライト大森→H越後→ライト

8ショート大村→市川

9ピッチャー栗原→坂井

今大会では背番号17の栗原君が先発。春はなかなか思うような結果が出なくて、春関ではベンチ外だった栗原君ですが、夏の初戦の先発を任されました。頑張ってくれ!そしてバックと打線が支えてくれ!背番号19大森君は確か初のベンチ入りだったはずですが、ライトでスタメン出場です。

 

後攻:高島

1ショート大木

2セカンド大高

3キャッチャー高澤

4ファースト下村→横芝

5ライト佐藤渚

6センター笹尾→H服部

7レフト佐藤龍→小坂

8ピッチャー松本→佐山→H中野

9サード玉城

小柄な右サイドスロー気味のエース松本君が先発。東京実業を破った2回戦でもこの松本君が完投している。スコアは5-4だけど、双方点の取り合いだった6回以外は無失点だったことからすると、ハマるとあまり点取れないピッチャーなのかも。

 

という予感に違わず1回表はあっさり三者凡退。1回裏、高島の7番レフト佐藤君が早くも小坂君に交代、というアナウンスがある。

その裏、栗原君は…春はサイドになってた気がするけど、また少し腕上げたかな?

先頭打者を四球で歩かせ、送りバントは3バント失敗に終わらせ、ライト前ヒットで1・2塁とされますが4番5番は三振に取り、無失点でしのぐ。ひとまずホッとした~バント3回ファウルにさせたのが大きかった!

2回表は先頭の4番高橋君がレフト線深いところにライナーで運ぶと、続く佐々木君がセカンドを抜いてセンター前に転がるヒットで1点を先制!

栗原君も1回の攻防で肩の力が抜けたのか、5回までヒット1本のみの好投で無失点に抑えるナイスピッチング!制球に苦しむことが多かったイメージあるけど、今日はストライク先行で攻めているのが奏功してる感じ。

攻撃の方は、4回に高橋君のソロで2点目を上げはしたものの、高島のエース松本君を捕まえるとこまではいかない。ランナーは出るし、2盗は決まるんだけど、あと一本が…松本君はコントロール良いし、高島の外野は深いし上手い。当たりは良くても大きなフライを上げると全部追いつかれてしまう。

グラウンド整備を挟んだ6回表もフライアウトが続いて2アウト。うーん…となりますが6番倉品君のレフト前ヒットを皮切りに3連打で2点を追加!4-0とします。この回のヒットはライナー性だったり、外野の前に落ちるヒットだったり内野安打だったりと、ちょっと違う感じ。下位打線の得点だったのも心強い。

しかし6回裏。

先頭の1番大木君への四球で久しぶりにノーアウトのランナーが出ると、送りバントで1死2塁とされ、3番高澤君はセンターフライ、4番横芝君もフルカウントから内野フライ、しかしマウンドと1塁の間くらいに上がったフライを追ってファーストの高橋君とキャッチャーの衛藤君が交錯して落球、二人はもつれるように倒れ込んでしまう。1点返され、ランナー1塁。

そして、衛藤君は立ち上がれないまま。ベンチに下がって間もなく、選手交代が告げられます。まさかの展開。代わったキャッチャーは背番号13の2年生・熊谷君です。確か公式戦でマスク被ったことはなかったはず…

いきなりのアクシデントでバッテリーに動揺がないわけはありませんが、それでも見事!5番佐藤渚君をサードファウルフライに打ち取り、1点でしのぐ。

何としても、1点でも多くもぎ取りたい7回表。

1死から、今日ノーヒットだった西川君がライナー性のライト前ヒット、盗塁と内野ゴロで2死ながら3塁とすると、衛藤君に代わった熊谷君はストレートの四球。好投を続けてきた松本君も球数は100球。ここまで死球1つのみというコントロールの良さだからこそ、交代という判断になったのかもしれません。

しかしリリーフした佐山君が高橋君にストレートの四球を与え1・3塁となると、関東一は7連打で一挙8点を挙げる怒涛の攻撃で12-1。

7回裏も続投の栗原君が難なく2アウトを取ると、背番号10の坂井君が最後のバッターを三振に取り、12-1の7回コールドで試合終了、関東一が4回戦進出を決めました。おめでとう!

今日は栗原君の好投も嬉しかったし(ナイスピッチング!)、アクシデントで衛藤君が退場してしまった後を引き継いだ熊谷君の落ち着き、そして連打連打で勝負を決めてくれた7回表も ♪ 好投を続けてきたエース松本君が降板し、代わりばなだったとはいえ…そういう場面でもなかなか完全に崩すまではできないことが続いていたから、本当に驚いたし(ごめん)、嬉しかった(途中出場の越後君や市川君にもヒット出たし)。  

衛藤君の状態は心配で、早期の復帰を祈るのみですが、今日このアクシデントをこういう形で乗り越えたことは一つの自信として、次戦を戦ってください!ガンバレ関一!

 

【試合スコア】

関東一 010 102 8  12 H16 E0

高 島 000 00100 1 H2 E1

関東一:栗原(6 2/3)、坂井(0 1/3)ー衛藤(5 2/3)、熊谷(1 1/3)

高 島:松本(6 2/3)、佐山(0 1/3)ー高澤