20231007 秋季東京都大会1回戦 共栄学園×板橋

昨日の駒沢球場第1試合は今夏甲子園初出場で今大会第1シードの共栄学園と板橋の一戦でした。こちらについても概要を記録しておきます。

 

共栄学園は184㎝の長身右腕・エースの田嶋君、板橋は背番号10で172㎝とやや小柄な背番号10の柴山君が共に先発完投。ちなみに板橋のエースナンバー田村君は4番サードでの出場でした。

共栄学園は田嶋君が1回表を危なげなく三者凡退に抑えると、その裏にはヒットと四球で溜めたランナーをタイムリーヒットと内野ゴロで還し早くも2点を先制。夏も割とそうだったと思うけど、大きいの狙うよりも確実に単打と脚で繋いでいく感じ。

ともあれ、初回の攻防を見るとやはり共栄が優位に試合を進めていくのかなと思いましたが、2回以降は調子を上げてきた柴山君の投球が冴え、3回からはノーヒットが続く。低めの変化球に空振り三振が目立つ。四死球やエラーでランナーは出るし、積極的な盗塁でランナーを進めるのも最後は凌がれる展開で追加点が取れない。

一方の板橋も散発で長打も含めヒットは出るものの、後が続かず得点には至らない。中でも惜しかったのが8回表2死ながら四球のランナーを1塁に置いての3番小川君のセンターへの一打。2死だったし1塁ランナーが楽勝で生還できる打球だったと思いますが駒沢名物低めのフェンスの餌食となり、エンタイトル2ベースで2・3塁止まりとなり、後続は抑えられて無得点におわる。

小川君は4回にも1死からライトへの飛球がエンタイトル2ベースになっていて、これだってクッションボールの処理次第では3塁まで行けた可能性もあったかも…とか考えてしまいます。まあこっちはタラレバですけど。

ここからは愚痴になりますけど、他では今は亡き神宮第二くらいでしか見たことのないエンタイトル2ベースが駒沢に1日いればほぼ確実に見れる、てのは球場としてやっぱりおかしいと思う。あの神宮第二だってそんなにしょっちゅうあるものじゃなかった。

エンタイトル2ベースは1塁ランナーやバッターランナーの走力や外野守備・中継の巧拙をチャラにしてしまうのでないに越したことはないと思っています。特にこの8回表がそうだったように2死1塁からだと死活問題になるし。この前の改修のときに何とかならなかったのだろうか。

…という愚痴はさておき。8回表のピンチを凌いだ共栄はその裏、先頭の4番田中君が久々のヒットで出塁すると、代走の池田君が2アウトを取られる間に2盗3盗と次々に先の塁を陥れ、7番相原君のセンター前タイムリーで生還、貴重な1点を加えます。たぶんこの1点がなくても板橋が勝つのは難しかったと思うけど、ここでキッチリダメ押しの1点を取るのはさすが。

9回裏の板橋は、2死から前の打席でも2ベースを打っている7番草野君がライト線に落ちる2ベースを放つも後続はなく、3-0のまま共栄学園が勝利、2回戦進出を決めました。

 

ヒット数は共に5、エラーも板橋の1だけ。奪三振は共栄の田嶋君が9、板橋の柴山君が10奪三振と、締まった投手戦でした。その分打撃の力強さはあまり感じられなかったのですが、共栄の盗塁は6。うち2つは3盗でいずれも得点に結びついていて、やっぱり面白い戦い方だなと思いました。この先相手バッテリーが強力になってきたときどうするのかも見てみたい。

板橋はこれまであまり見る機会がなかったチームですが、チーム力もあると思うしスタンドのアカペラ応援も元気。春以降また見ることができたらと思います。

 

【試合スコア】

板橋 000 000 000 0 H5E1  

共栄 200 000 01x 3 H5E0

板橋:柴山ー藤井

共栄:田嶋ー青木