20121007 秋季東京都大会 1回戦 関東一×日大鶴ヶ丘

小雨の神宮第二球場。連休中日の今日は、関東一の初戦です。相手は、3年前、本間主将の代の秋・春に連敗している日大鶴ヶ丘。いきなり大きなヤマが(汗)

昨日の予報では試合開始頃には上がるはずだったのに、いつの間にか午前中一杯は上がらないことになっている…というわけで、スタンドの屋根下のみ、ぎっしり埋まり、グラウンド脇ではサイドノック。両チームとも捕りにくそう&投げにくそう。初戦の硬さというのもあるのでしょうが。明るい日差しによく映える純白のユニなのに、なぜか雨模様の試合が多いのは、誰か雨男がいるせいなのか。

関東一は先攻。

1センター伊東

2ライト熊井

3ファースト井橋

4レフト山口

5ピッチャー中村

6キャッチャー池田(→R大内)

7ショート岸田

8セカンド中里

9サード山崎(→H上田→金)

先発はエースの中村君。スタメンはブロック予選と同じですが、打順は岸田君と伊東君を入れ替えてきている。

日大鶴ヶ丘

1セカンド伊地知

2キャッチャー中村

3ファースト松本

4レフト徳永

5ライト野澤

6センター高橋駿

7サード樋口

8ショート明石

9ピッチャー大橋(→ライト)

先発はエースの右腕・大橋君。それほど大柄ではなく、凄い速いという感じではないですが、さあ、関東一打線は打ち崩せるか。

1回表。バッターボックスには伊東君。ちなみに、グラウンド整備に時間がかかったため、予定より10分ほど遅れて試合開始となりました。

伊東君は3-1からの5球目を打ってサードゴロ。続く熊井君もセカンドゴロで2アウトとなりますが、3番井橋君が右中間への大きな当たり!3塁まで行きますが、4番山口君はぽんぽんと緩いカーブ(かな?)で2ストライクに追い込まれ、三球三振。

1回裏。中村君は立ち上がり、先頭の伊地知君にフルカウントからセンター前へ抜けるヒットを打たれ、ノーアウト1塁。続く2番(キャッチャーです)中村君は送りバント失敗で2ストライクに追い込みますが、これが結果的に災い、ヒッティングに切り替えた中村君の打球はライト線に抜ける2ベースとなり、1塁ランナーが生還、1点を先制されます。ブロック予選では3試合無失点だった関一ですが、早くも失点。さすが日鶴、やはり本大会。それにしても、中村君、そんなに強く振りぬいた感じに見えなかったのに、打球飛んだよな…(汗)空振りが取れてないのも気になる。

しかし後続は送りバントで1死3塁とされながらも、4番徳永君を三振、5番野澤君もセカンドゴロに打ち取り、1点で切り抜ける。大量失点してもおかしくない展開だっただけに、まずはほっとしながら2回の表。

ピンチを切り抜けたばかりの5番・中村君から。中村君はレフト前ヒットで出塁。さあ反撃開始といきたいところ。

続く池田君は初球送りバントを試みますがファウル、その後はヒッティングに切り替えてきますが最後はライトフライ。岸田君は三振、中里君もファーストゴロで、ノーアウトのランナーを活かせません。ただ、みんなファウルで相当食い下がっていて、この回の大橋君の球数は40球。これがこの先、活きてくるはず…!

2回裏、2死から8番明石君がセンターへの鋭いライナー!!しかしこれを伊東君が見事ダイビングキャッチ!沸き返る3塁側!あ、危ない当たりだった…ナイスプレー!!それにしても、本当にいい当たりされとる…しかしともあれ、三者凡退。この流れを攻撃に繋げたい3回表、9番山崎君はセカンドゴロに倒れ、バッターボックスには伊東君。伊東君はサードゴロ…ですが送球が高い!ファースト取れず、伊東君は2塁へ!続く熊井君のセーフティ気味の送りバントが3塁側に転がりますが駆け寄るサードの前でぴたりと止まり、内野安打に。ここで前の打席で3ベースを放っている3番・井橋君。井橋君の打球はまたも右中間へ!同点となり、なおも1・3塁で、4番・山口君。

山口君の打球はショートゴロゲッツー…と思いきや、ファーストへの送球が逸れ、ダブルプレーは免れる。この間に3塁ランナーが還って2-1と逆転に成功します。

続く中村君はレフト線への2ベースで2死ながら2・3塁となり、池田君は四球で満塁。次の岸田君の高くバウンドするサードゴロ…を処理したサードがそのままベースに入りますが、2塁ランナーの中村君のスライディングが一瞬早く、セーフに!!この間に山口君が還り、3-1として、なおも満塁。

しかし日鶴の大橋君も踏ん張り、中里君は見逃しの三振に取り、3-1のまま。うーんここでもうひと押し、欲しかった気がするけど…でも逆転したんだし、裏を何としても抑えたい。

その3回裏は、9番大橋君から。ショートフライ2つで2アウト。2番中村君には前の打席で2ベースを打たれているせいか、3ボールとなりますが、最後は空振りの三振!調子出てきた!?

この流れにのって追加点といきたい4回表、1死から1番伊東君がセンターオーバーの2ベース!!続く熊井君はバント失敗後のヒッティングでレフトフライ。3番井橋君はフルカウントから四球…ですが最後の球がキャッチャーの足に当たったらしく、ボールを見失う間に、伊東君は3塁へ!2死ながら1・3塁のチャンスとなりますが、4番の山口君は三振に倒れ、追加点ならず。

4回裏、1死から4番徳永君にライナーでライト前ヒット、5番野澤君にもファーストの脇を抜かれるヒットで1死1・2塁。後続は断ちますが、いずれも外野へのライナー性の当たり。正直、捉えた当たりばかりなのが恐ろしい。

何とか突き放したい5回表ですが、2死から岸田君がライト前ヒット、中里君が四球で続きますが、次の山崎君は見逃しの三振…先頭の中村君は高めの変化球で見逃し三振、今度はアウトローのストレートで見逃し…バッテリーが上手いのかなあ…うぬう…

5回裏、先頭の8番明石君はレフトフライ(深さはさほどでないけど、凄く高く上がったのがやな感じ(汗))、続く9番大橋君はレフトフェンス直撃?のライナーで2塁へ!ここで1塁の井橋君にボールが渡り…どうやらベースを踏んでいないというアピールですが、認められず、ランナーそのまま。少しざわつくスタンド。関東一の試合はもう3ケタは確実に見ている私ですが、長打での触塁アピールは初めて見る…ともあれ、試合続行。しかし、1番伊地知君に投げた初球が、レフトスタンドへ…同点に追いつかれます。うーん…微妙な雰囲気になった後だったし、慎重に入っても良かったような…更に2番中村君にも右中間に抜かれるヒットを浴びますが、3番松本君の打席で(エンドラン空振りだったと思いますが)2盗を池田君が刺し(素晴らしい送球!!)、2アウトランナーなし。3番松本君にはレフト線への2ベースを打たれたので、本当に刺せてて良かった~そして後続は何とか断って、同点で終える。

再度突き放したい6回表、打順よく1番伊東君から。伊東君はセンターへの大きな当たり!ですが日鶴のセンター高橋君がキャッチ!うぎぎ…しかし2番熊井君はレフト前に落ちるヒット!をレフトが後逸する間に2塁へ!ここでバッターボックスには今日2安打の3番・井橋君。その初球をなんてラッキー!キャッチャーが逸らす間に熊井君が3塁へ…って、回るの!?きゃああ止まれ~止まってくれ~!!…しかしもちろんタッチアウト……うーん…うーん…これは…3塁で止まれば1死3塁で今日2安打の井橋君。外野フライでも1点というところでしたが…ランナーのなくなったところで井橋君はピッチャーへの内野安打、続く山口君も四球を選びますが、中村君はサードゴロに倒れ、無得点。

6回裏、簡単に2死を取りますが、7番8番に連続四球を与え、2死1・2塁としたところで前の打席で2ベースを打たれている大橋君。大橋君対しては、1-2と追い込みながら、レフト前にライナー性のヒットを打たれ、満塁か…と思いきや、レフト山口君が後逸、ランナー2人が還り、5-3と逆転されます。ちょっとランナーが目に入って、慌てたかなあ…雨でグラウンド状態も悪いし…(泣)

流れの怖さを絵に描いてみました、みたいな6回の攻防でした。

でもまだあと3回攻撃がある!

というわけで7回表、先頭の池田君が粘りに粘った末に四球で出塁、岸田君の送りバントで2塁まで進めた後、中里君がセンターオーバーの2ベース!!しかしスタートが遅れたためにホームには還れず、1死2・3塁。うーん…捕られるか微妙な当たりではあったけど、仮に捕られていたとしても、2塁から3塁へ進むことは難しかっただろうし、も少しハーフウェイで待っていれば…

でもまだ1死2・3塁。大チャンスは続いてる。ここで一本出れば、同点に追いつけるし、外野フライでも1点は入る。…しかし日鶴はここでピッチャー交代。背番号9の右サイドスローの本田君がマウンドへ。しかし9大橋君はライトへ。本田君の投球練習を見ると、たまに大きく逸れたりするのですが、山崎君に代えて送られた代打・上田君への初球はストライク。2球目はファースト正面へのゴロとなり、あっという間にキャッチャーに返球。3塁ランナーの池田君は途中で立ち止まり、クロスプレーになるまでもなく、タッチアウト。2死3塁に…続く伊東君も3-1からのセカンドフライ。6回に続いて絶好のチャンスを逃してしまいます(泣)本田君も、大ピンチを良く抑えたものだけど…ただボール先行だったし、もう少し見て行っても良かったかなあ。

7回裏、この回から、代打の上田君に変わり、公式戦初出場の金君がサードに入っています。先頭の2番中村君いセンターオーバーの鋭い当たりを打たれますが、打球が速く、フェンスに跳ね返った角度が幸い、2塁タッチアウト!ホッとしますが素直には喜べない、凄い当たりでした。しかしとにかくアウトはアウト。後続は抑え、ここは無失点でしのぐ。

8回表は関東一としては初めての三者凡退。8回裏は2死から7番樋口君にセンター前、8番明石君がまたも四球で6回とそっくりの状態になり、何とも嫌なムードになりますが、次の大橋君はショートゴロに打ち取り、ここも抑える。

2点差を追う9回表。先頭は中村君から。中村君はまたもレフト前に運び、ノーアウトのランナーが!(ホントに、打つ時はいとも簡単に打つよなあ…)2点差なので送るわけにはいなない池田君。フルカウントからショートゴロ、何とかダブルプレーは免れますが、1死1塁。ここで1塁ランナーは大内君に交代。

続く岸田君もファウルで粘りますが、レフトフライ、中里君もショートフライに倒れ、3-5のまま試合終了、センバツ連続出場を目指して臨んだ関東一の秋は、本大会初戦で終わりました。日大鶴ヶ丘に対しては、これで公式戦3連敗でしょうか。エースの大橋君の粘りの投球、ピンチを抑えた本田君、中村君のストレートを捉えたバッティング、悔しいけど、完敗だよなあ…関東一にも勝つチャンスはあったけど、掴みきることはできませんでした。センバツ目指して頑張ってください。

関東一は夏に続いてこの秋も僅差の逆転負けで、早期の敗退となりました。

守備で素晴らしいプレーもあったし、中村君も調子が良くない中、頑張って投げていたと思います。長打も出てたし、ファウルで粘っることもできていたのですが…繋げて点を取る、というところまでなかなかいかなかった。

それと、技術的・戦術的な課題とかはわかりませんが、ひとつ感じたことを言うなら、相手に点を取られることを、もっと織り込んでもいいんじゃないかな?と思いました。いや、取られないに越したことはないし、秋季大会の終盤からセンバツにかけて、中村君をはじめとする投手陣のピッチングと堅い守りで、ロースコアの接戦をものにするのが勝ちパターンだったから当然なのかもしれないけど(この秋のブロックも3試合無失点だったし)、心なしか、点を取られ慣れてないような、「ま、まさか…(汗)」と動揺してしまってるような感じがしてしまう。だけど、ここ10年の歴史を紐解いてみれば、春も夏も秋も(昨秋は別として)、東京の決勝では、必ず5点取られてるんだぞぅ!04春は7-5(VS早実)、07秋は9-5(VS国士舘)、08夏は11-5(VS東海大高輪台)(ちなみに4回戦の帝京にも9-5)、10夏は6-5(VS修徳)だっ。いや何がいいたいかというと…相手だって強いし必死だし、勝ち上がっていけば疲れるし、こちらの調子が悪いことだってある…エースだって誰だって、点取られるときは取られる。ただ、その次の1点をみんなで防げるか、次の一点をみんなで取れるか。それが最後の勝利に繋がっていくんじゃないかと思います。…ってど素人がすみません。

甲子園のチャンスはあと1回。この秋から冬の厳しい練習を経て春、夏、また元気な姿を見られることを楽しみにしています。そして夏こそは……応援してます。ガンバレ関一!!