20121014秋季東京都大会3回戦 @昭島市民球場

昨日は家で勉強(T-T)何とか目処つけた日曜日、いろいろ迷いましたが今日は昭島へ。

関東一の敗退から1週間。関一を破った日大鶴ヶ丘も、昨日の試合で日体荏原に延長の末、サヨナラ負けを喫している。

今日の昭島はその荏原が第2試合で國學院久我山と対戦する予定。第1試合は帝京をこれまた延長の末破っている日野と、最近急速に力をつけてきた感のある聖パウロの対戦です。そして、今日の試合の勝者同士が、来週の準々決勝で対戦することになります。

改装後の昭島に来るのはこれが二度目かな。グラウンドやスコアボードは綺麗になっていいんだけど、個人的には昔のブロックみたいのがあるだけの観客席(席なのか?)が好きだったな。改装前だったらこれだけの客は入らないだろうし、改装しない方がよかったとか、そんなことはないんだけど、今日みたく混んでるときは、すごく窮屈で(席が狭いのだ)、圧迫感がある。おまけに中太の支柱がたくさん入ってるせいで、バックネット裏には見辛い席がたくさん(泣)

試合は、初回に四死球とバッテリーエラーでもらったチャンスから、5番水野君の2点タイムリーで聖パウロ学園が先制しますが、日野も1回と3回、共に四死球でもらったチャンスをきっちり活かして1点ずつ返して同点に追いつく。その後は中盤までは均衡した試合が続きますが、終盤は日野が聖パウロ投手陣を打ち崩し、11-4の8回コールドで日野が勝利、準々決勝進出を決めました。おめでとうございます。

パウロも6回7回に1点ずつ返すのですが、6回のノーアウト2・3塁の大チャンスで、すべて内野ゴロに打ち取られ、エラーでの1点しか入らなかったのが惜しかった…繋がりまくった後半の日野打線にはついていけませんでした。日野は、先制されてもすぐに取り返す、取られたら倍返し、という力強さを感じる試合展開でした。上位も下位も良く打つし…全員安打じゃなかろうか(汗)守りの方は四死球やエラーもありましたが、同点で迎えた6回表のノーアウト2・3塁の大ピンチを全部内野ゴロで(エラーで1失点はありましたが)防いだり、大量失点しないのもよかった!

第2試合は國學院久我山×日体荏原西東京同士の対戦だった第1試合よりバックネット裏は少し空いてきて見やすい位置にい移動。でも両チームとも応援席はやはり一杯の模様。

試合は、2回表に久我山が四球とヒットでチャンスを作り、犠牲フライとタイムリーで3点を先制しますが、3回裏には荏原が連打に外野の後逸も絡んで一挙4点、逆転に成功。

ところがその直後の4回表に、四死球にタイムリーとキャッチャーからの3塁牽制の連携ミスで久我山が2点を入れて再逆転、5-4とします。

しかし荏原も黙っておらず、5回裏には四球を足がかりに1点、5-5と同点に追いつく。

追いつかれた久我山ですが、先頭の今日2安打の上山君が1塁側に初球セーフティバント!これが見事に決まってノーアウト1塁。送りバントで2塁に進めたところで4番・江川君(懐かしい…)。江川君の打球は左翼スタンドへの2ラン!!7-5となります。久我山は更に8回回にも1点ずつを加え9-5。対する荏原は6・7・8回は3人で攻撃を切られている。特に、8回の2番からの攻撃が、死球でノーアウトのランナーをもらいながら、見逃し三振とダブルプレーで終わったときには、もう厳しいと思いました(このときはまだ3点差でしたが)。

9回裏。先頭の5番島田君は良い当たりでしたがライトライナーに倒れ1アウト。

ところが続く5番6番に連続四球を与えたあたりから雲行きが怪しくなる。ここまで3人の投手を投入している荏原に対し、久我山は背番号10の島村君が150球くらい投げてきている。

それにしても、雨もぱらついてきてるし、日差しがあったときの暑さ明るさがウソのよう。夕暮れ時のような暗さ、晩秋のような寒さ。

ともあれ、バッターボックスには代打・臼倉君。臼倉君の打球はショートへの内野安打となり、1死満塁。9番ライトライナーで2死までこぎつけるものの、1番南君は四球で押出しの1点が入り3点差、続く2番浦川君のセンター前が2点タイムリーとなり、1点差。ここで久我山は右のサイドスローの筒井君にピッチャー交代しますが、3番冨里君の打球がレフト前に落ち、ついに(まさかの)同点に追いつく。更に4番木村君は四球でまたも満塁としますが、筒井君も踏ん張り、後続は断って延長へ。

照明も入りますが、小雨とはいえそれなりに降って来るし、(私もそうですが)傘を持ってきてない人もいるのではないかな?席を立つ人も出始めるなか、10回表。

8回9回は失点が続いた荏原の3番手・4回のピンチでセンターからマウンドに回った南君(主将)ですが、この回は力のこもった投球で2番上山君をファーストゴロ、3番荒川君を三球三振に切って取る。4番江川君にはレフト前を打たれますが、後続は断って無失点。

10回裏、荏原の攻撃。連続四死球とワイルドピッチでノーアウト1・2塁、となったところでマウンドには背番号1の右腕・神中君。神中君は続く8番臼倉君への3球目でワイルドピッチ、ノーアウト2・3塁でカウントは2-1。絶対絶命のピンチを迎えますが、神中君も踏ん張り、2者連続三振とショートゴロで無失点で切り抜ける。久我山の投手陣に乱れがあったから、ちょっとボールを見過ぎてしまったような気もしました(この回、打者5人で3回しかバット振ってない)。これで気落ちしなければ良いのですが…

11回表、先頭打者死球送りバントと内野安打で今度は久我山が1死1・3塁のチャンスを作ります。ここでバッターボックスには9番の神中君。スクイズもあり得るケースですが神中君はヒッティング、ファウルで粘りますが最後はキャッチャーフライに倒れ2アウト。1番篠崎君もライトフライでこの回も無得点に終わります。

そして11回裏、先頭の2番浦川君が四球で出塁。神中君も3番冨里君を2ストライクと追い込みますが、ショートゴロの間に浦川君が2塁へ進み、送ったのと同じ形に。4番木村君は四球で1死1・2塁としたところで5番島田君の放った三遊間への打球が内野手のグラブをはじき、ボールが転がる間に2塁ランナーが生還、10-9で日体荏原が劇的なサヨナラ勝ちを収めました。おめでとうございます。久我山の選手の皆さんもお疲れ様でした。今日は本当に辛い、悔しい結果になってしまいましたが、春以降、今日の悔しさが活きる日がくればと願ってます。

四死球も多かったし、ミスもあって(ボールが見辛いとかあるのか、外野の後逸が両チーム合わせて2~3回あったような…)、いわゆる洗練された試合ではなかったと思いますが、そういうのを超えて凄い試合でした。取られたら取り返す、ピンチになっても粘る、逆転されても点差がついてもあきらめない…言葉ではよく言われる「気持ち」が形になってた試合でした!

やっぱりいいなあ。高校野球。来週は準々決勝。1日だけでも行けますように…