20130406 春季東京都大会2回戦 帝京八王子×関東一

雨に打たれた葉桜が、寂しいながらも本格的な春を感じさせる4月最初の週末。空は不穏な鼠色、しかし本格的に雨が降るのは午後からという予報です。嵐というほどではないけど、風も強い。雨はぱらつく程度なのが救いですが、もう少し良いコンディションで出来たらよかったのになあ。春季東京都大会2回戦、ようやく迎えた関東一の初戦です。

バックネット裏近くの入り口が封鎖されていたので3塁側の入り口から入ってスタンドに出ると、ちょうどブルペンが目の前に。投球練習をしていたのは背番号10。順延に次ぐ順延で3連戦になってしまった大会序盤、関東一は、初戦の先発に醍醐君を据えてきました。秋のブロック予選ではナイスピッチングを見せてくれた醍醐君、今日はどんなピッチングを見せてくれるのでしょうか。

それはそれとして、このバックネット裏……太いポールが狭い間隔で立っていて、後ろの方にすわると一度に10本以上が視界に入ってくるんですが…一体なぜ?こうすると頑丈になるのか?維持管理費が安く済むのか?それにしたって、この見辛さは…きっと、何かちゃんとした理由があるんだろう。(わかったら追記したいと思います)…以前の昭島がちょっと懐かしい。今日みたいな天気だと、ブロック埋め込んだだけの観客席はドロドロで困っただろうけど。

スコアボードを見ると、関一は後攻。後からノックを開始した帝京八王子は…あのタテジマです(汗)

両チームのオーダーは

先攻:帝京八王子

1センター邊見⑨

2セカンド木下⑥

3ショート菅野⑤

4キャッチャー吉野③

5ファースト小川②

6サード中村④

7ピッチャー吉田①

8ライト山田⑰

9レフト近藤⑪

まず驚いたのが、ポジションと背番号が全く合ってない!(○文字が背番号)一致しているのはエースナンバーの吉田君だけ。ここまで徹底しているのは初めて見ました。ベンチ入り19人のうち、2年生が過半数ということも影響しているのでしょうか。

後攻:関東一

1センター熊井

2セカンド中里

3ファースト井橋

4レフト山口

5ライト上田

6ピッチャー醍醐

7ショート岸田

8サード山崎

9キャッチャー福島

秋の最終戦と比べると、先発が醍醐君なのは別として、キャッチャーの池田君・センターの伊東君がベンチ入りから外れ、上田君がライトに、キャッチャーに福島君が。2番ライトだった熊井君が1番センターに入っている。打順は3番井橋君・4番山口君は不動ですが、上田君は5番に座り、醍醐君が6番(!)さて、この変更がどう働くのか。

パラついていた雨も止み、桜の花びらが舞い散る中、試合開始。

先発の醍醐君は、1番の邊見君に1ボールからセカンドへの力のないゴロに打ち取った…と思いきや、打球の弱さが災いして、内野安打に。

続く2番の木下君に対しては、フルカウントからこれも弱い当たりだったと思いますが1・2塁間を抜くヒットでノーアウト1・2塁(汗)いきなりピンチです。

しかし3番菅野君はセカンドライナーゲッツーに打ち取り、2死ランナー1塁。その後も4番吉野君にレフト前ヒットを打たれ、更にはダブルスチールを決められて2・3塁のピンチを迎えますが、最後は5番小川君を三振にとり、無失点。でも、ちょっと心配だな~醍醐君もバックもちょっと硬いような気がする…初戦だからそれで当然なのですが。ともかく、初回切り抜けたことでリラックスしてくれればいいのだけど…

1回裏、帝京八王子の先発は背番号1、右のオーバースローの吉田君。

先頭の熊井君が四球を選び、盗塁やらエラーやらで進塁、4番山口君のセンター前タイムリーで1点を先取、その後もエラーや野手の間に落ちるヒットや犠牲フライやらで2点を追加し、3-0。良い当たりというのは少なく、ラッキーも多分にあったような感じですが、醍醐君としてはだいぶ楽に投げられるはず…はずが2回表、いきなり先頭打者に四球(汗)しかし後続は抑えて得点直後のイニングを切り抜ける。うーん変化球は良いような感じがするんだけどなー

2回裏、1死から1番・熊井君がライト線へ抜ける当たりで一気に三塁へ!!おおーっナイスラン!!2番中里君の犠牲フライで1点を追加!更に井橋君・山口君の連打でチャンスを作りますが、後続はなく1点止まり。でも1回に続いて得点できたのは大きい!それにしても熊井君、速かった!

3回表は初めての三者凡退!調子出てきた!?

3回裏は2死から8番山崎君のセーフティバント&盗塁と9番福島君のセンターに抜けるタイムリーで更に1点!2アウトランナーなしから点取れたのは嬉しい♪心なしかボールを見ていってるようで、球数も3回で80球近くになってるし。

4回は双方共に無得点。

5回表、8番山田君に初回以来のヒットを浴びますがその後は併殺で凌ぎ、5-0で5回裏へ。

5回裏は、先頭の岸田君がセンター前、8番山岸君が四球を選びノーアウト1・2塁。福島君の送りバントが内野安打になり(3塁側の微妙な位置に転がったため、守るサードに少し迷いがあったかも)、ノーアウト満塁。続く熊井君の打席でパスボールで1点追加、しかし熊井君・中里君は共にフライアウトでランナーそのまま。うーんノーアウト1・2塁の大チャンスからこれで終わりたくないところ。ここで打順は中軸へ。まず3番井橋君は四球を選び、2死ながら満塁の場面で4番・今日はここまで3打数3安打の山口君。1-2からの4球目、山口君の打球はレフトの頭上を越える走者一掃の2ベース!得点はできても歯がゆい展開でしたがこれは会心の当たり、ようやく2死から一挙3点を追加し9-0とします。続く5番上田君もライナーでレフト前へ。この間に山口君が生還、10-0の5回コールドで関東一高が初戦勝利、翌日の3回戦に臨むこととなりました。おめでとう!

悪天候がラッキーに働いた面も多々あり、10-0の5回コールドでという上々の(スコア的には出来過ぎの感じもある)滑り出しですが、投打共にちょっと初戦で硬くなってるのかな、まだ調子出てないかな?という感じも受けましたが、今日よりは明日、明日よりは明後日、と調子を上げていってくれると思うので、まずは初戦突破を喜び、明日以降にも期待してます。

試合終了後、関一スタンドからのエールに対して、エールを返す態勢が組まれてなかったのだと思いますが、それでも応えて「頑張ってくださーい!」と生の声で返してくれたのはなんかすごく嬉しかった。(私が言うのも変ですが)ありがとうございました。夏に向けて、頑張ってください。