20150608 都市対抗東京二次予選 第4代表決定戦

都市対抗東京予選もいよいよ最後の切符を賭けて、第4代表の決定戦。既に第1代表:東京ガス、第2代表:明治安田生命、第3代表:JR東日本までが決定しています。

ここに来るまで、NTT東日本は明治安田生命に延長18回サヨナラ負け、警視庁に勝利、JR東日本に敗れ、鷺宮製作所に勝利。

対するセガサミー東京ガスに敗れ、ゴールドジムベースボールクラブ、鷺宮製作所に勝利、JR東日本には2回敗れている。

この敗者復活方式というのは負けてもまだ望みがある一方で、だんだん追い詰められていく感じがチームにとっても応援団にとってもしんどい面もあると思う。でも、それもこれが最後になるわけですが。

スタンドに出てまず驚いたのが一塁側NTTの応援団。さすが、ハンパない。セガサミーも平日にしては多いとは思っていたけど、NTTのそれは圧倒的です。

NTT東日本の先攻で試合開始。

NTTはセガサミーの先発・右腕の森脇の立ち上がりを攻めて2点を先制。更に4回にも連打でランナーを溜めたところで右アンダースローの前原君に交代となりますが、スクイズで1点、3-0とリードを拡げる。

セガサミーがNTTの先発横山の前に、初回に1番の本間が内野安打で出塁した他は、ランナーを出すこともできないでいる中での追加点だっただけに、大きな追加点かと思われましたその裏。3番江藤が四球を選ぶと、2死から5番佐藤(貴)がレフトスタンドに2ランHRを放ち、1点差に詰め寄ります。

5回表のNTTは2死から2番越前がセンター前ヒットで出るも牽制死、裏のセガサミーも四球でランナーを出すも、1番本間のレフト前ヒットでホームを狙ったランナーがタッチアウトとなり(2死とはいえ、ちょっと間に合わない感じだったので、勿体なかったかな…)、双方無得点。

6回裏、セガサミーは2死からヒットと四死球で満塁のチャンスを作りますが、ここで交代したNTTの2番手森山が抑え、無失点で凌ぐ。

7回表のNTT東日本も、1死から四球とヒットで1・2塁のチャンスを作るも交代した背番号18の横田が後続を抑え、1点差のまま7回裏へ。

7回裏のセガサミー。先頭の8番宮之原がレフト前ヒットで出ると、送りバントで1死2塁として1番本間…は死球(汗)で1・2塁。続く2番政野の打球はセカンドゴロでしたがゲッツーを焦ったか送球が逸れ、2塁セーフとなる間に2塁ランナーが生還し同点に追いつき、尚もランナー1・2塁。ここで3番江藤がライト線への2ベースを放ち、4-3と逆転し、ランナー2・3塁のチャンスが続く。

NTTは満塁策を取り4番川端を敬遠。そしてマウンドには三番手の大竹。大竹はその体格から予想される通りのずっしりと球威のある速球で、後続を連続して見逃しの三振!しかも二人とも3球で仕留めてるし(汗)球速表示は140キロ前後なのですが、とにかく凄い球、そして気迫の投球でした。

それに力を得たのかNTT東日本は8回表、先頭の3番下川がセンター前ヒットで出ると、送りバントで1死2塁としたところで5番矢島がライトフェンスに届くかという大きな3ベースを放ち、すぐに同点に追いつく。

更に6番喜納の代打に送られた鈴木がレフトフライを打ち上げ、3塁ランナーがタッチアップしますが際どいタイミングながらホームタッチアウトとなり、同点止まり。

8回裏。セガサミーの攻撃は、三球三振(見逃し)、セカンドゴロ、4球三振(見逃し)で終わる。大竹投手、ボール球が全然ありません…これほどの投球は長くは続けられないとは思うけど、いや凄い。

9回は双方三者凡退で、試合は延長戦へ。しかし社会人野球ってやたら延長戦多いですね…今大会、この試合以外も何度か大田に来ていますが、半分ぐらい延長になっているような気がする。投手のレベルが高いというのもあるのでしょうし、トーナメントで負けない戦い方が身についているということも、ひょっとしたらあるのかも。

10回11回は双方共に無得点で進み、12回。

NTTは1死から9番梶岡がレフト前ヒット、送りバントで2死ながら2塁とした後、1番の代打池沢の内野安打、2番越前のセンター前タイムリーでついに1点を勝ち越す。1塁側スタンドのもの凄い歓声。

ところがその裏、1死から4番川端のセンターオーバーの2ベース、5番佐藤のレフト前で1・3塁としたところで6番澤良木がファーストの頭上を越えてライト前に抜けるタイムリーで同点とし、尚も1死1・3塁のサヨナラのチャンス。今度は3塁側スタンドが揺れる。

ここでNTTのマウンドは4番手の末永へ。投球練習を見るとこの人もえらく速い…NTTは7回と同じくここでも満塁策をとり、1死満塁。

一方、セガサミーも大久保を代打に送る。大久保は2-2からライトへの大きなフライを放ち、3塁ランナーが生還、6-5のサヨナラ勝ちでセガサミーが第4代表に決定、都市対抗への出場を決めました。おめでとう!

逆転に次ぐ逆転の、手に汗握る試合でした。ヒット数で上回るNTT東日本が終始押し気味に進めていましたが、セガサミーの粘り勝ちと言える試合だったのかもしれません。NTTも惜しかった…NTTが敗れた試合は皆1点差負け(うち2回は延長サヨナラ)なんですね。ライトの越前がガックリと膝をつく姿が胸に来ました。

NTT東日本 200 100 010 001   5

セガサミー  000 200 200 002×  6

※球場アナウンスに倣い、選手名の敬称は省略しています(つい君で呼びたくなるけど、皆もう、ひとりの社会人なんだものなあ。そういう意味ではプロの選手も同じですね)。

本格的に都市対抗の予選を見たのはこれが初めてだったのですが、学生時代から応援している選手たちの活躍や、「あの選手はここで頑張ってたんだ!」という発見も勿論嬉しいのですが、試合というか大会そのものの面白さというのは学生野球とはまた違ったものがありますね。3時間4時間当たり前という、試合時間の長さはちと辛いけど(笑)東京ドームでの本戦も観戦に行きたいなと思います。