春季東京都大会準々決勝 関東一×城東(再試合)

昨日とは打って変わった晴天。桜はもう、時折り舞う花びらが名残りを残すのみ。暑いくらいの日差しはもう、初夏を思わせる。大会ももう終盤、昨日決着がつかなかった準々決勝、再試合の舞台は八王子市民球場です。

先攻:城東

1レフト田中→ライト

2サード清水(晴)

3センター長濱

4ピッチャー関根

5ファースト高野

6ショート宮坂

7キャッチャー中島

8ライト清水(宏)→H赤坂→レフト佐々木

9セカンド片倉

予想通り関根君の連投ですが、昨日は出場のなかった田中君がレフトのスタメンに入るなど、野手は少し入れ替わっている。

後攻:関東一

1セカンド森川

2センター本橋

3サード山室

4キャッチャー佐藤(佑)

5ファースト米田

6レフト竹井

7ショート村瀬

8ライト菅谷→ピッチャー佐藤(奨)

9ピッチャー河合→ライト宮本

こちらは昨日1イニングの河合君が先発。そしてライトには昨日の石塚君に代えて菅谷君が初スタメンとなり、打順も少し入れ替わっている。

初回。初戦の日大豊山戦以来の先発となる河合君ですが、1死から2番3番に連続四球、4番の関根君は1塁側フェンスギリギリ、深さ的にもやや深いファウルフライとなり、米田君が何とかキャッチするものの、2塁ランナーは3塁へ(ナイスランでした)、5番高野君のレフト前タイムリーで先制される。続く6番宮坂君は何とか三振に打ち取りますが、高野君も宮坂君もフルカウントまで行ってるし、ちょっとリズムが(汗)立ち上がりだからなのか、ちょっと慎重になり過ぎてるのか…

1回裏は1死から本橋君が四球を選ぶも、後続はなく無得点。

2回表。河合君もこの回はストライク先行となり、三者凡退に抑える。

2回裏。1死から竹井君がレフト前ヒットで出ると、村瀬君は三振に倒れるものの、今日初スタメンの菅谷君がライト前ヒット!そしてライトがボールを後逸する間に竹井君も菅谷君も次の塁へ!更に2塁送球のボールがこぼれるのを見た竹井君がホームをつき、ギリギリのタイミングでしたがセーフ!!やったー同点!!見ててちょっと怖かったけど。でも2アウトだし打順的にも良かったんだと思います。

ところが3回表、先頭の1番田中君に左中間への大きな2ベースを打たれ、送りバントで1死3塁。3番長濱君はサードゴロ、3塁ランナー動けず2死3塁まで漕ぎつけ、バッターボックスには4番の関根君。超怖いバッターですがここは何とかファーストゴロに打ち取った…と思いきや、ファーストの米田君がボールを取り落とし、3塁ランナーが生還、再び2-1とリードされます。ピンチの場面で関根君で、プレッシャーもかかってたろうし、ホッとしてアウトを焦る気持ちもちょっとあったかも…でもドンマイまだ序盤です。

3回裏は打順トップに還って森川君から。森川君に対して関根君はストレートの四球、本橋君の送りバント後、3番山室君は初球デッドボールで1死1・2塁。続く4番佐藤佑君は1-2と追い込まれますが4球目をレフトスタンドへ!やったー3ラン!!4-2と逆転、2試合を通じてようやく!初めて!リードを奪います。更に5番の米田君も左中間へのヒットで出ますが後続はなく4-2のまま試合は中盤へ。

4回は共に3者凡退で終わる。でもちょっと4回裏の終わり方があっさり過ぎたのがちょっと気になるなあ…と思っていたら5回表。先頭の9番片倉君にライト前ヒット、続く田中君には1-2と追い込みながら死球でノーアウト1・2塁。

こうなると2番清水(晴)君は送りで1死2・3塁の形を作るのか…しかしボール球でバントの構えから引いた際、リードが大きいのを見逃さなかった佐藤佑君がすかさず2塁送球!2塁ランナーアウトで1死1塁。しかし清水君はセンター前ヒットで再び1・2塁とピンチが続く。3番長濱君は見逃し三振にとって2アウトまで来ますが、4番関根君にライトオーバーの2ベースを打たれ、再び4-4の同点に追いつかれる。そして5番高野君のショートの頭上を襲う痛烈な打球!村瀬君がキャッチしますが打球が強かったのか回転がかかってたのか、ボールがグラブを弾いてこぼれ、2塁ランナーの関根君が生還、4-5と再逆転される。

5回裏。先頭の2番本橋君が左中間への3ベースで出ると、続く山室君のセカンドゴロの間にホームに還ってまず同点。更に4番佐藤佑君がセンター前に落ちるヒットで出ると、続く米田君がレフト線に落ちる2ベースで6-5と逆転!そして2死から村瀬君がセカンドの頭上を越える当たりで7-5と2点差に。決して良い当たりばかりでないのですが、取られたら取り返す!という気迫を感じる攻撃でした。

6回表。この回から、マウンドには昨日は3イニング2失点だった佐藤奨君、そしてライトには宮本君が入る。ただし打順は宮本君は6回裏の先頭バッターになる9番河合君のところ、佐藤君は8番の菅谷君のところに、です。

佐藤君は難なく2死をとりながら、9番片倉君1番田中君に連続四球を与えてヒヤヒヤしますが続く清水晴君は三振に取り、ここは無失点。

6回裏。先頭はこの回からライトに入った宮本君。宮本君はセーフティバントでエラーを誘って出塁するとすかさず盗塁を決め、森川君本橋君の内野ゴロ(どちらも良い当たりだったと思うのですが、城東の内野陣に良く反応されてしまった…)でホームに還り1点を追加、8-5とします。昨日今日を通じて、リードしている側がイニングをまたいで追加点を取ったのは初めてで、シーソーが関一側に大きく傾く、重い1点だったと思います。そしてなんかその、見てる方としては狐につままれたような点の入り方が(汗)流石です。

7回は共に三者凡退、8回は共にランナーを出しながらも無得点。連投の関根君ですが6回以降、四死球も出さなきゃヒットらしいヒットも殆ど許してくれない。やっぱ凄い…まさしくエースなんだなあ…

そして、8-5のまま迎えた9回表。

城東は打順よく1番田中君から。佐藤君は田中君は三振に取るものの、2番清水晴君にはライト前、3番長濱君にはレフトオーバーの2ベースを打たれ、2・3塁とされバッターボックスには関根君(汗)一発出れば一気に同点です。1塁は空いてるけど、ここはたぶん勝負。だって次の高野君も怖いバッターだし、一発出てもまだ同点だし、裏の攻撃もあるし、それに…やっぱここは勝負!関根君も打ち気満々で初球からどんどん振ってきますが最後はショートゴロに打ち取り、3塁ランナーは生還しますがこれで2アウト2塁!そして続く高野君も三振に取り、8-6でゲームセット、2日間のシーソーゲームにようやく終止符が打たれ、関東一が準決勝進出を決めました。おめでとう!昨日に続き苦しい試合でしたがとにかく勝ててよかった…

両チーム、特に2試合完投の関根君、本当にお疲れさまでした。2試合とも死力を尽くしたナイスゲームだったと思います。観客としてはまず、ありがとうございました。そして両チームにとっては、今後の糧となる貴重な経験だったに違いないと思ってます。でも夏、再び戦うことがあるなら、今度は青空の下がいいなあ。