20170404 春季東京都大会2回戦 関東一×府中工

桜も満開に近づきつつある神宮外苑。素晴らしい野球日和の今日は、関東一の初戦です。一昨日、府中市民球場で購入した選手名簿と一抹の不安を抱えて、半年ぶりの神宮第二球場へ。

相手の府中工は1回戦の東京高校戦ではそんなに打ちまくるという感じではなかったけど、左腕のエース井出裕君が毎回のようにランナーを背負いながらも守り抜き、中盤に相手エラーから一挙3点、終盤には3番宮下君の2ランで試合を決め、5-0で快勝している。どちらかというと守りのチームという印象。

対する関東一は、というと…わかりません…

何しろ一昨日選手名簿買って真っ先に開いた関一のページ、ベンチ入りメンバーは5、6名入れ替わっているのは秋から半年経っているから不思議ではないとして、石𣘺君は載ってないし高橋君は背番号6になってるしで、背番号そのままの人の方が圧倒的に少ないのだ。しかもシートノックを見るとショートは昨秋はサードでこの春も背番号5の溝淵君が入ってて高橋君はファーストに入っててもう大混乱(汗)あわあわし過ぎてノック自体をちゃんと見られなかった…

混乱が抜けない中、両チームのスタメン発表

先攻:府中工

1ショート佐々木

2レフト杉江→センター

3ライト宮下

4キャッチャー松岡

5ファースト鈴木

6セカンド峯

7サード高安

8ピッチャー井出裕→レフト

9センター島崎→ピッチャー日向→H田邊→R小岩井→井出春→H島村

初戦とスタメンは同じながら、打順は少し入れ替えて来ている。

後攻:関東一

1ライト斎藤

2ファースト小堀→ショート高橋

3センター増田

4ショート溝淵

5レフト立崎→R小林→レフト

6セカンド柿澤→宮田

7ピッチャー小川

8サード石田→ファースト

9キャッチャー横山→R早坂→キャッチャー

外野はお馴染みの面子ですが、内野はかなり背番号と乖離した起用。一番経験豊富なのは今春背番号1になった小川君ということになる。

1回表。マウンドに上がった小川君は少しボールにバラつきがあるようですが、1番佐々木君はこすったような当たりのショートゴロで1アウト。と、簡単に書いてますがこのときの安堵感たるやもう…!

続く杉江君もショートへのゴロですがこれは深い当たりで内野安打に。しかしその後はボール先行ながら、初戦2ランの3番宮下君はレフトフライ、4番松岡君も見逃し三振に取る。客観的に見ればまずまずの滑り出し、ということでしょうが何かもの凄くホッとしている自分がいる。

1回裏、府中工のマウンドにはエースの井出裕君。初戦から中1日の登板です。

立ち上がりの井出君は変化球中心のピッチングのようで、忽ち2アウトを取られますが、3番増田君がライト前ヒットで出ると、盗塁で2塁に進み、4番溝淵君の左中間を抜くタイムリーで1点を先制!2アウトから連打で先制というのは嬉しい♪

2回表はセカンドゴロと連続三振で三者凡退。だいぶ落ち着いたかな?

2回裏、先頭の6番柿澤君はサードゴロ。次は今日先発の小川君でしたがフルカウントからなんと、センターへの大きな当たり…って入った!!思わぬ(失礼)ソロホームランで2点目を挙げる。そして続く8番石田君もライト前ヒット、これで少し動揺もあったのか次の横山君の打席での1塁牽制がボークとなり、1死2塁。横山君も内野安打で1・3塁として打順はトップに還り、1番斎藤君のライトへの犠牲フライで3点目。ホームランで終わらなかったのは大きい。

3回表。府中工は8番井出君から。井出君の当たりは3遊間への痛烈なライナー!!でしたがこれを溝淵君が横っ飛びでキャッチ!!大ファインプレーでした。これは嬉しい…しかし続く島崎君もショートゴロに打ち取り2アウトとしたものの、1番佐々木君、2番杉江君には連打を浴びで2死1・2塁(そういう意味でも溝淵君のファインプレーは大きかった)。ここでバッターボックスには3番宮下君でしたが3球三振に打ち取り、無失点で凌ぎます。

3回裏、先頭の増田君がレフト前ヒットで出ますが続く溝淵君はショートゴロダブルプレーで2アウトランナーなし。ところがここで終わらないのが今日の関一の良いところ、5番立崎君はレフトへのホームランで1点を加え、続く柿崎君も左中間への2ベースで2死ながら2塁としてバッターボックスには小川君。小川君は今度は左中間への2ランホームランを放ち、この回3点。いやーびっくりしました。2打席連続とは(汗)ナイスバッティング♪

4回表はまさかの二打席連続HR(追記:←努力の成果だったんですね茶化してごめんなさいでノリノリな感じの小川君が先頭の4番松岡君を三球三振!に始まるも三者凡退、その裏も長短打と四球で加点して、初回から毎回得点、守りも無失点だし、こんなのいつ以来だろう…とちょっと遠い目になったりしていましたが、6番柿澤君のレフト前でホームを狙った2塁ランナーがタッチアウト、バッターランナーも1塁を回っていて1・2塁間に挟まれタッチアウトで更なる大量点のチャンスを潰してしまってから、少し雲行きが怪しくなる。

4回裏の3点を加え、9点リードで迎えた5回表。この回からだいぶ野手に入れ替わりがあり、背番号に近くなる。マウンドには引き続き小川君。

この回の小川君は先頭の7番高安君に死球送りバントで1死2塁。府中工は4回途中から井出君をリリーフした日向君に代えて田邊君をバッターボックスに送り込む。田邊君に対して小川君はストレートの四球、続く佐々木君は三振で2死とするものの、2番杉江君は2ストライクと追い込みながら左中間に良い当たりのライナーで運ばれ、1点を返される。ちょっと嫌な失点の仕方でしたが、3番宮下君はレフトフライに打ち取り1点で凌ぐ。

5回裏。府中工は3番手、右腕の福田君がマウンドに上がりますがコントロールに苦しみ、送りバントを挟んだ四死球で1死1・2塁の好機を迎え、打順は1番斎藤君へ。府中工も早々に福田君をあきらめ、背番号15の井出春君をマウンドに上げる。

4回裏の終わり方といい、5回表の失点といい、ちょっと嫌な感じになってきたところを払拭して終わるためには、ここで2点取ってコールドまでは行かなくても、1点はもぎ取りたいところでしたが斎藤君は三振。ちょっと力が入り過ぎてたかなぁ。後続も倒れて初めてスコアボードに0が刻まれる。

その後は双方得点できないまま7回表が終わり、9-1の7回コールドで関東一が初戦突破、3回戦進出を決めました。おめでとう!

半年ぶりの公式戦、しかも大幅コンバートもあって、どうなることかと心配した初戦でしたが、毎回のように得点を重ね、守りも破綻なく、途中からは安心して見ていられました(もちろん、いろいろ課題はあるでしょうが)。ただ、この試合が始まる前から持っていた、このチームはどこへ向かおうとしているのか?何になろうとしているのか?という疑問への答えもまだ見つからないけれど…それが何なのか、この先も見ていきたいと思います。次もガンバレ関東一!