20170414春季埼玉県大会南部地区予選@市営浦和球場

久しぶりに市営浦和に来てみました。

■第1試合(1回戦) 武南×大宮工業

武南の長身右腕・エースで4番の布川君が7回を投げて被安打1奪三振15の好投というか(剛投というか)を見せ、打線も大宮工業のエース利根川君を攻めて4回までに7得点を挙げ、7-0の7回コールドで勝利。

初回の3者三振に始まり、4回1死までは四球1つ以外はすべて三振。威力のあるストレートに当てることも難しい感じ。後半には大宮工業打線も序盤よりは慣れてきて、7回には2番関根君がレフト前ヒットを放ちますがヒットはこれ1本のみ。とにかく布川君凄過ぎという投球でした(汗)

■第2試合(代表決定戦) 大宮東×埼玉栄

おそらく今日の全球場の試合の中でも屈指の注目カード。大宮東・菅原君、埼玉栄・米倉君の両エースは先発せず、大宮東は背番号10の小板橋君、埼玉栄は背番号11の島田君の両左腕が先発。

初回は共に四球のランナーを出しながらも無得点というごく普通の(?)滑り出しで、2回以降の展開を予測した人はいたのでしょうか。

2回表、先頭の4番・緒方君を四球で出塁すると、5番友常君、6番志和君の連続ライト前ヒットで大宮東が1点を先制。栄の先発嶋田君はこの後、ストライクが殆ど取れなくなり、何とか2死まで漕ぎつけるものの押出し四球2つとボークで更に3点を失う。ここで2番手の背番号19富屋君に交代するも、ボークで空いた塁を四球で再び満塁にして4番5番6番の長短打で5失点。9-0と大宮東が大量リードを奪う。

それでもまだ2回。3回から3番手で登板したエースの米倉君がきっちり抑え、打線が少しずつでも返せればまた展開も違っていたかもしれませんが、米倉君も大宮東打線を止めることはできず、3回4回に2点ずつ、5回には常長君に3ランを浴びて16失点、攻めても大宮東の小板橋君の4回まで被安打2の好投に封じられ、16-0と5回コールド負けがほぼ避けられない点差が付いてしまいます。

後がない5回裏、栄も意地を見せ、4本のヒットを集めて3点を返し、尚も2死ながら2・3塁のチャンスが続きますが、ここで代わった大宮東の2番手・小林君が6番茶屋君を三球三振に打ち取り、16-3の5回コールドでゲームセット。大宮東が県大会出場を決めました。

とにかく、大宮東の打線は凄い…栄の投手陣もコントロールに不安があって甘く行ってたところはあるかもしれないけど、特に4番緒方君5番友常君は共に長打を含む3安打、緒方君は四球を含め全打席出塁だし、友常君は3ベースとホームラン打ってるし。守っても、先発の小板橋君・最後をリリーフした小林君がきっちりと役割を果たしていて、県大会での戦いぶりが楽しみ(&怖い)です。

ただそれを考慮しても、栄の1イニングに6四球はちょっと…タイムを取って伝令がマウンドに行ったのに、あっという間に戻って来てしまったことがあったのも、なんだか勿体ないような気がしました。ピッチャーを落ち着かせるためにも、もっとゆっくり時間を使ってもよかったんじゃないか、とか。ライト前のシングルヒットで1塁ランナーが3塁へ、という場面が3回くらいあったのも防ぎようがなかったのだろうかとか(いや大宮東が上手かったということなのでしょうが…)。好試合を期待していただけに少し残念な、そしていろいろと考えさせられる試合でした。

■第3試合:浦和実業×大宮

実力校の浦和実業が序盤に先制した後も着実に加点し、中盤に大宮が長打とエラー2つで1点を返すものの、7回裏に浦和実業がサヨナラスクイズを決めて勝利。ヒット数は大宮8に対して浦実11、エラーも大宮1、浦実2(セカンドゴロエラーでセンター前に抜けた打球のホーム返球が逸れるという、1連のプレーの中でエラーが2つ出たもの)と、数字的にはそれほど差がないのですが、与四死球は浦実3に対し大宮8と差があったし、ノーアウトのランナーが出ても殆どの場合送らず強攻したことが、この試合の大宮には奏功しなかったというのもあるかもしれません。それはバントの巧拙や次打者以降がランナーを還せる期待値なども踏まえたチームの選択なわけですが、でもやっぱ2回のノーアウトのランナーが5イニング出て、得点はタイムリーエラーが出た4回のみ、というのはちょっと勿体なく感じてしまう。夏はまた違う戦い方になるのか、それとも同じ戦い方で点をもぎ取れるようにするのか、また見ることができればと思いました。

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大宮東&浦和実業は県大会出場おめでとうございます。武南も初戦突破おめでとうございます。代表決定戦も頑張ってください。敗れた3チームも夏に向けて再スタートですね。大宮工や大宮は、ベンチ入り二十名を大きく割っていて、チーム運営は大変だったと思いますが、これから新入生も加わりますね。どのチームも頑張ってください。