夏の終わりに

あの雷雨の東東京大会準決勝から半月。

8月に入って間もなく、それまでの天気が嘘のような猛暑続きの夏になりました。

ファンになってから4年弱、関一の夏がそのまま私にとっての夏だったけど、こんなに長く楽しい夏も、こんなに受け容れがたい夏の終わりも初めてでした。

今年のチーム、というか一昨年の秋、今の3年が主力となってからの関東一は、期待されていながらなかなか結果を出せないだけじゃなくて、チームとしてもどこか噛み合っておらず、良さが見えていない感じがして、ずっと歯痒い思いをしていました。もー、ファンを辞めたい!(泣)と思ったことも、一度や二度ではない(三度だった…)。帝京に20-6と大敗した後の6月の桐光戦でさえ、ちっとも変わっていないように見えて、その後はもう、「男子三日会わざれば刮目して見よ」という格言だけを心の拠り所に、念仏のように唱える日々。でも、それが本当になるなんて…

外から試合を見ているだけでは、チームがどう変化し成長しているかなんて、わかるものではないけれど、最後の最後になって、二松という固有名詞だけじゃない、大きな壁を乗り越えてくれたのは間違いない。一昨年の秋の帝京戦からこの方、ずっとこの時が来るのを待っていたから、信じられないくらい嬉しかった。たぶんそれは私だけじゃない、関東一を応援している多くの人がそう願って、待ちわびていた。叶うことならその先、どこまで行けるのか、見たかったけど…でも、あんな辛い終わりになってしまったけど、それでもこの夏、関東一は、確かに何かを、掴むことができたし、それは新しいチームに、チームを離れる3年の皆さんの今後にも、必ず活かされるものだと思う。

新チームが遠からず雪辱を果たしてくれることを、チームを去る3年生の皆さんが、進む道はそれぞれでしょうが、元気で活躍されることをお祈りします。またどこかのグラウンドで会えたら、それ以上嬉しいことはありません。そして、これからの人生、自分の行動、自分の決断が、他人の人生を大きく左右する局面に立たされたとき、自分が何をすべきか真剣に考え決断できる大人になってくれたら…それが、あの決定に対する、最大のリベンジじゃないかと、勝手に思ってます。

最後に、選手の皆さん監督はじめスタッフの皆さん、スタンドの応援の皆さん(特に吹奏楽OBの方々!皆さんがいなければ、初戦で負けていたかも…)、ジェットコースター乗ってるみたいな10日間でした。忘れられない夏でした。本当にありがとう。