9月22日 秋季東京都大会第7ブロック決勝 紅葉川×関東一

都大会第7ブロックの決勝は紅葉川高校×関東一の「江戸川ダービー」、今日勝てば本大会出場が決まります。相手の紅葉川高校は、江戸川ダービーの名の通り、関東一と同じく江戸川区にある学校。ブロック大会では1試合観ていますが、守備の動きがとても良いし、エースの龍君も良い投手だし、そんなには点取れなさそうだし手強そう…でもそんなに打たれることもないかな?というのが先週ブロック準決勝の時点での印象でした。

9時半くらいに着くと、既に関東一のシートノックが始まっていました。三塁側のブルペンを見ると、先発はやはりマツモト君の模様。しかし…ちょっと変化球が思うところに行ってないような?速球は良さげに見えるのですが、少し心配。

やがて入れ替わりで紅葉川のノックが始まる。やはり並べて見れば関東一の方が安定していると思う…けど紅葉川も前のときと比べてミスが多い…ひょっとして、緊張してる?それとも守備にも調子というものがあるのか?

いやしかし、そんな相手の心配をしてる場合じゃありません。散水器が壊れてでもいるのか、この暑さなのに水撒きはジョウロでだし、豊南戦のときはハイテンションでアカペラ応援してくれていた控え部員たちも、メガホンをスタンドに並べたまま、戻ってくる気配もありません(どうしたんだろう…)。一塁側を見やると、スタンドの紅葉川部員は数えるほど。しかし父兄のTシャツはチームカラーの赤、学校名からして当然ですが、やはり目を惹きます。

さて紅葉川の先攻で試合開始。スタメンは…

【紅葉川】

1センター中村

2キャッチャー大澤

3サード シマダ

4ファースト木部(→ピッチャー)

5セカンド ツチヤ

6ショート ヒナタ

7レフト カタオカ

8ピッチャー 龍(→ファースト)

9ライト ヤマウチ

【関東一】

1セカンド田邉

2ライト 新井(→レフト)

3センター広瀬

4サード 江川

5レフト 片岡(→ライト トヨダ)

6キャッチャー中村

7ファースト猪本

8ピッチャー松本

9ショート土屋

という布陣。

関東一の先発はやはり背番号1の松本君。ブルペンでの投球を見て心配しましたが、球に力はある感じで2番のオオサワ君にはライト前に上手く流し打たれますが他は2三振、オオサワ君も4番木部君の打席で盗塁失敗、結局3人で抑えるなかなかの滑り出し。

1回裏、紅葉川の先発はエースの龍君。右のオーバースローですが、立ち上がり、球が高めに浮いているようで、先頭の田邉君にストレートの四球。送りバント後、3番広瀬君のライト前タイムリーで1点先制します。

先制したのも束の間、2回裏、4番木部君から、送りバントを挟んだ3連打で同点に追いつかれ、なおも1死1・2塁。みんな良い当たりだし(汗)。今日の松本君は、変化球が今ひとつ決まらないのかな?(よくはわからないけど…)ブルペンでは投球練習をする押久保君の姿が。1塁ランナーが挟殺される間に2塁ランナーが3進、2死3塁まで行きますが、8番龍君は空振りの三振にとり同点で凌ぎ、ホッとする。よく1点で済んだなというのが正直なところ、何とか早めに援護してあげて欲しい。

2回裏は5番片岡君のライト前(当たりそのものはそんなに良くなかった)に連続エラーで1点入り、尚もノーアウト2・3塁としますが、8番松本君のサードゴロでホームタッチアウト(突っ込むには無理がある打球だったような)、後続も凡退で1点止まり(汗)2回表の打たれ方を思うと、点はいくらあっても足りないくらいなのですが…

しかし3回表は1死から1番中村君にレフト前を打たれますが他は凡退に仕留めて無失点。1死1塁でオオサワ君が打ち上げたファウルフライを、1塁側スタンドギリギリのところで新井君がキャッチしてくれたのもナイスプレーだったと思います。

3回裏、先頭の新井君がセーフティバントを試みますがアウト、3番4番も凡退で無得点。ここまで紅葉川のヒット5本に対して関東一は2本、リードはしているものの、押され気味…いや、はっきりくっきり押されとる…中盤に入る頃だし、何とかしたいところ…と思っていたら、ついに4回裏、先頭の片岡君、6番中村君の連打でノーアウト1・2塁!よーやく、らしい当たりが出てきたかな。ここで紅葉川はピッチャー交代、ファーストの木部君がマウンドへ、空いたファーストへは龍君が入ります。木部君も右のオーバースロー。7番イノモト君の打球はセカンドゴロ…でしたがセカンドが後ろに逸らす間に2塁ランナーが生還、3-1、ノーアウト1・2塁。更に8番松本君の送りバントが内野安打となり無死満塁。9番土屋君は三振にとられるものの、1番田辺君は初球デッドボールで押し出し、2番新井君は右中間へのタイムリー2ベース(最初2塁まで行けると思わなかった…ナイスラン!)、3番広瀬君のセンターへの犠牲フライで7-1、2死3塁としたところで4番の江川君。

江川君の打球はショートゴロでしたがエラーとなり更に1点追加8-1。結局この回一挙6点。とはいえ、相手のミスがなかったら、果たして何点取れていただろうか…(汗)しかしようやく、安心して見られそうです。

5回は双方危なげなく無失点。この回から関東一は、ライトに豊田君、ライトの新井君がレフトに回っています。6回表、先頭の2番オオサワ君がレフト前に抜けるやや緩いあたりのヒット。送りバントで1死2塁とし、バッターは第1打席でもヒットを打っている4番の木部君。木部君の打球はセンター前への鋭い打球……当然ヒットになるかと思いましたが何と、猛然とダッシュしてきた広瀬君が掴み、そのままセカンドベースを踏んで(だよね?)ダブルプレー!いやーカッコ良かった♪このプレーには場内が沸いてました。

この盛り上がりを攻撃に繋げたい6回裏、エラー2つと四球で9-1、なおも1死1・2塁の場面で5番豊田君が打ち上げたフライをライトが捕れず(記録上はたぶんヒット扱い)、10-1、1死2・3塁、コールド目前となったところで6番中村君。中村君の打球は左翼への3ランホームランとなり13-1で6回コールドが成立、関東一が都大会出場を決めました。おめでとう!!

紅葉川は守備のミスが多く出ましたが、龍君・木部君は好投していたと思います。ミスがなければ凄い接戦になっていたかも…打線は松本君の球をよく捉えていました。守備が良かったら(本来の調子に戻ったら?)怖いなあ…試合後、ベンチ前の掃除をしてくれていたのが印象に残りました。ありがとう(って、私が言うのもヘン?)。お疲れさまでした。

しかし、戦前の予想とはだいぶ違った展開でした。これだけ紅葉川にミスが出るとも思っていなかったし、松本君がこんなに打たれたのも、打たれながらも連打で失った1点に踏みとどまったのも。そう、ブロック大会では3試合で30得点失点1。どれもスコアほど楽な試合ではありませんでしたが、今大会が公式戦初めてという投手陣、そしてそれを支えるバックもよく頑張ってくれたと思います。打線は相手に助けられた感もありますが、徐々に良くなって来ていると思います(奇しくも、7点・10点・13点だもんね(汗))し、経験の浅いチームだからこそ、これから大会まで、そして大会の中で、攻守ともにどんどん成長していけると思います。

夏までの旧チームの力量や、あの準決勝のことがあるから、とにかく早く追いつきたい、追いつかなくては、と思うかもしれないし、周囲もそう期待してしまうかもしれないけど(特に、旧チームでレギュラーだった江川君や広瀬君に関しては)、一足飛びには無理なわけだし、今は、できることを着実にやってひとつひとつ手ごたえを掴むことに喜びを感じて欲しい。その積み重ねが次の勝利に繋がるのではないかと思います(悠長過ぎ?)。

抽選の行方も気になりますが、とにかく、ファンとしては次があるのは幸せです♪都大会も頑張ってください、応援してます。