10月1日 秋季埼玉県大会 2回戦@越谷市民球場

昨日一昨日の雨の影響で、日程がずれ込んだだけでなく本来は2試合の予定の越谷も3試合が組み込まれ、昌平×大宮西、花咲徳栄×羽生実業、本庄第一×越谷西というラインナップとなっております。殆ど止んでいるとは言え、手すりや椅子には雨粒が点々、湿度が高いせいか空気が白っぽく見えるし、空はどんより曇り空、何より肌寒い…小型魔法瓶にお茶入れていたのに忘れたのは痛恨事でした。しかし、ついこの間、金曜日の開幕のときは凍らせた保冷財持って行っていたのになぁ。

第1試合の昌平×大宮西。

大宮西は選手も応援も気合入りまくり!先発は右上手の星野君(渾名がほっしーだということが声援で判明)。立ち上がりはコントロールに苦しみますが、球には威力があり、ランナーを出しながらも序盤は0で抑えます。一方の昌平のエース・左腕の小室君は相変わらずびしびしと速球を投げ込んできますが、ちょっと球が高めに浮く感じで2回には四球で出したランナーが8番根岸君のライト前タイムリーで還り、大宮西が1点を先制!

しかし大宮西の星野君の制球はやはり定まらず、毎回のように四球のランナーが出、加えて二巡めに入ると昌平の各バッターが星野君の球を確実に捉え出したのと守りのミスも手伝って、昌平が3回には同点、4回には逆転、5回6回にも2点ずつ追加して6-1。一方の大宮西は、次第に調子を上げて来た小室君にねじ伏せられ(4回から6回にかけて5者連続三振とか)、2塁へも行けなくなります。ちょっと3回4回当たり、打ち上げてしまうケースが目立ち、立ち上がり苦しんでいた小室君を助けてしまったかな…

7回から大宮西は背番号10の右サイドスローの井田君がマウンドに上がりますが、3番飯室君がライトオーバーの3ベースから返球がもたつくスキをついて一気にホームに還り、7-1。9回にも大宮西の3番手の原田君から小室君が左翼への3ランを放つ(凄い打球でした…)などして5点を追加、12-1の大差で勝利を収めました。

大宮西は中盤までは競った試合をしていましたが、徐々に地力の差が出てしまったかな…でも、四死球をもっと少なく抑えられていたら、また違った展開になっていたかもと思いました。チーム&応援共に凄く元気だったのも印象的。しかし、「残酷な天使のテーゼ」をアカペラでやってたのは声が苦しそうでした(笑)あれ、音程高いし難しいだろうなぁ。

第2試合は徳栄×羽生実業。

羽生実業は部員が少ないらしく、グラウンド整備も背番号アリの選手がやっているし、スタンドには父母会の方だけの模様。ブラバンはなんとラジカセ(ひょっとして「ブラバン甲子園」??)。

先攻は徳栄、羽生実業の先発はエースの市川君。右のオーバースロー。初回はヒットを打たれ四球を出しながらも最後は内野ゴロに仕留めるピッチングで0点で凌ぐ。一方の徳栄もエースの右腕・大久保君が先発。やはり速い…立ち上がり、少し制球に苦しんでいるらしく、1番2番共にフルカウントまで行きますが、最後は見逃しの三振、3番も凡退で初回は切り抜けますが、2回にはやはりフルカウントから4番・奥澤君に右中間寄りに上手く流されてノーアウトのランナーを許し、2死から7番蓮沼君にライト前にタイムリーを打たれて先制される。

しかし3回表には徳栄もショートゴロエラーでノーアウトのランナーを出し、ヒットにエラーで同点、更に4番島田君のセンター前タイムリーで逆転!続いてホームを狙った2塁ランナーは好返球でホームタッチアウトとなり2-1どまりでしたが、うーんさすが徳栄…と思っていたらその裏、今度は9番鈴木君が詰まり気味の当たりながらライトとセンターの間に落ちるヒットで一気に2塁まで(ナイスラン♪)、2死から3番小野君のタイムリーで同点に追いつき、更に4番5番にも連打が!しかし一気にホームをつこうとした2塁ランナーはホームタッチアウト!一体どうなってしまうんだ……

3回以降も、徳栄はエラーやヒットでランナーを出しはするものの、テンポ良いピッチングで内野ゴロに仕留める市川君の投球の前に、点が取れないというか3塁ベースも踏めません。良い当たりの打球が取られてダブルプレーになったり、不運もあるのですが、終盤に差し掛かると盗塁失敗やけん制アウトもあり、ちょっと焦りが見える。しかし羽生実業の方も、調子を上げてきた大久保君とバックの堅守を打ち崩す糸口が掴めない。こっちもちょっと打ち急いでいるかも…

徳栄は何度も見ているし何となく好感を持っているし、実力的にもここで負けて欲しくはない(土屋君もまた見たいし…)。でも羽生実業の頑張りも報われて欲しい…複雑な気持ちで見守る延長11回。

2番3番が連打で出塁すると(これまで連打はなかった)、4番島田君の送りバントはキャッチャー前、3塁に投げれば間に合いそうなタイミングでしたがキャッチャーの鈴木君は1塁へ!しかしこの送球が逸れて2塁ランナーが生還、ついに均衡が破れ、尚もノーアウト3塁。5番小松君もきっちりセンターへの犠牲フライを打ち上げて、土壇場で2点差とします。

その裏、羽生実業の攻撃も2番から。上杉君もセンターとライトの間に落ちるヒットで出塁しますが次の小野君はショートゴロダブルプレー、後続も倒れて試合終了、4-2で花咲徳栄が羽生実業を振り切って3回戦進出を決めました。

羽生実業は勿体無いエラーもいろいろありましたが、好守備も多く見られ、春以降もっと強くなるのではないかと思いました。市川君は打たせて取るピッチングだと思うので尚のこと。しかしセカンドの上杉君の動きは良かった♪

徳栄はかなりヒヤヒヤしたと思いますが、中盤以降の大久保君は非常に安定してきて、あまり打たれる感じがしなかったのも事実。右ブロックで今残っている中では一番、関東大会に行って欲しいチームなので頑張って欲しいです。明日は誰が投げるのかなー。

第3試合は本庄第一×越谷西。

本庄第一はブラバン&チア、越谷西もチアが来てくれていて一気に華やかになる夕方のスタンド。本一のチアはみかん色、越谷西はぼたん色のコスチューム。どっちも綺麗。しかし本一はユニフォーム姿の控え部員だけでなく、一般生徒も応援に来ているらしく、地元の越谷西よりも数量的には勝っている模様。

先攻は本庄第一、越谷西の先発はエースの右腕・川鍋君。序盤、打たれることはないのですがとにかく制球が定まらず、四死球の嵐、3回にはノーヒットで押し出しの四球で1点を与えてしまいます。しかし本庄一もそれ以上畳み掛けることはできず、押し出しでもらった1点のみ。5回には3番奥田君、4番川邊君の連続3ベースヒット(両方ともレフトオーバー、同じような方向への当たりでした)でようやく1点追加しますが、5番渡辺君のやや浅いセンターフライで3塁ランナーがホームへ突っ込み、タッチアウト。ちょっと勿体無かったかな…

守っては、先発の背番号19の右腕・伊藤君が好投、内野のエラーもポロポロ出ますが、最後は力のある球でねじ伏せる感じでしょうか。5回までで6奪三振

5回を終了した時点で照明灯に灯りが点されます。天気が悪いのもあるけど、16時25分でこんなに暗いのか…すっかりもう秋なんだなぁ…とちょっともの寂しくなる…のは後にして。

6回裏、越谷西の先頭の9番世代君が左中間への3ベースで出ると、それまで好投を続けていた伊藤君の制球が乱れ、ワイルドピッチで世代君が還り2-1、四球とヒットでノーアウト1・2塁。3番須賀君の送りバントを失敗させて1死、更に続く4番の渡辺君もピッチャーゴロにしとめたものの、2塁から1塁への送球が逸れる間に2塁ランナーが還り、越谷西が同点に追いつきます。

7回表も本庄一は、ノーアウトのランナーを出しながら、後続はやはり抑えられ、川鍋君を崩せません。

7回裏から本庄一は左腕の萩原君に交代。縦に落ちる変化球(だと思うんだけど)主体のピッチングで3者連続三振に切って取ります。

8回表、先頭の5番渡辺君がレフト前ヒット、送りバント後7番大場君もセンター前ヒットで1死1・3塁としますが後続はなく無得点。……うーんスクイズはやらないのかな?……しかしここで追加点が取れなかったのは痛かった。

9回裏、それまで2イニングで奪三振5の好投を見せていた萩原君ですが、越谷西の4番1死からレフト線ギリギリのところへ2ベースを打たれ、続く5番埋ノ江君の打席でパスボールで、1死3塁。まさに絶体絶命。結局、ファウルひとつの後、埋ノ江君の打球はセンター前に抜けていき、越谷西が3-2で夏の準優勝校、本庄第一を破り、3回戦進出を果たしました。

本庄第一は、ミスからの失点と追加点取れそうなところで取れなかったのが悔やまれる試合だったと思います。

第2試合の徳栄も、好投を続ける相手投手を打ちあぐんだまま終盤まで行ってしまったところは同じでしたが、守備のミスが少なかったところが、違っていた点でしょうか。でも伊藤君も萩原君も三振もばしばし取れるし、力のあるピッチャーだと思います(でもふたりとも二桁番号なんですよね…エースは誰なんだ?)。

本庄第一はいつ見ても応援が凄くて楽しいし(見ていても楽しいけど、応援の生徒たちも凄く楽しそうに見える)、チームも何となく好きなので、もっと見ていたかったのですが、冬を越して春にはきっと、もっと強いチームになっていると思うので、楽しみに待つことにします。

越谷西は地元での嬉しい金星(だよなあ、やっぱり)。4回裏くらいにやってきて、すぐにスタンドの部員に混じっていた制服の子たちは、引退した3年生たちでしょうか。4時頃だったし、学校終わってから来たのかな。先輩たちにとっても凄く嬉しい勝利だったと思います。おめでとう!

というわけで、今日は凄くお腹一杯な1日でした。明日は県営と市営の梯子の予定。雨はどうやら大丈夫そうですが、せっかくの好カード揃いなんだし、ちょっとはお天道様にも顔を出して欲しいな。