10月29日 秋季東京都大会決勝 関東一×国士舘

先週から抱えてた懸案事項を、部長に説明してOKもらったら、もう放免~~♪のはずが、部長別件で忙しくてつかまりません(汗)朝からじりじりジリジリ待機待機待機。ようやく捕まえたときには11時を回っていた…それからすぐに電車に飛び乗りましたが、試合開始のサイレンは場外で聴くはめに。しかも……平日だってのになんでこんなに人が多いんだよ応援生徒はともかく(全校応援?)、いい年した大人たちは、みんな仕事はどうしたんだよいいのかよ(←自分のことはすっかり棚に上げ)でも反面、これだけたくさんの人が応援してくれているのがなんか嬉しい…でも、とにかく席がありません。二階席には行きたくなかったので、結局、1階席の後ろの手すりにつかまって立見でした。

しかし…何とか居場所を確保した1回表2死の場面で、なんかソロホームラン@3番金丸くん…今大会、ブロックを通じて初めて先行される関一。さすがは国士舘ですが、制球乱して連打でなければそんなに恐れることはない。反撃です。

1回裏の反撃(ちなみに国士舘の先発はエース・丸山君ではなく、昨日の準決勝で終盤にリリーフした背番号10の右腕・山崎君)、まずはトップの田邉君がライトオーバーの2塁打、送りバント後、3番広瀬君の内野ゴロの間に田邉君が還り同点、更に連続四球にエラーが絡んで2点追加、逆転に成功。

2回表は先頭の5番布川君にセンター前を打たれながらも後続は抑えて無失点。松本君、今日は低めに来てるみたいで、割と調子よさそうだぞ。しかし2回裏はこちらも三者凡退。

3回表、1死から1番福田君を空振りの三振に取るも(滅多に見ない)振り逃げセーフ!2番植草君はファーストゴロでしたがゲッツーはとれず(「キャプテン」「プレイボール」とかだと、いとも簡単に取れる3-4-3のゲッツーですが、現実にこれ取れたのは見た覚えないなあ…)、盗塁→3番金丸君の右中間へのタイムリーで1点返される。

しかし3回裏、1死から4番江川君、5番中村君の連打、送りバントで2死2・3塁とした後、今日はファーストでスタメンの玉井君のレフト前にエラーが絡んで2点!5-2とします。

4回表は三者凡退、その裏、国士舘はエース・丸山君が登場。昨日160球投げている丸山君、国士舘としては山崎君で行けるところまで行って、最後は丸山君に託す、というプランだったと思いますが、4回3点差というのはプランどおりだったのか、それとも早かったのかどうか。しかし丸山君、やっぱフォーム綺麗で魅力あるなあ…4回裏の関東一は土屋君が替わりばなの丸山君から三遊間を抜くヒット、田邉君がレフトオーバーの2ベースで還し、2番泉澤君の送りバントが内野安打となり(今大会何度目であろうか)、ノーアウト1・3塁となり、3番広瀬君の犠牲フライで更に1点、7-2とします。

5回表、1死から9番の丸山君がエラーで出塁しますが、後続は押さえ無失点。1回戦からこの方、国士舘の試合は二松戦、成立戦、東亜戦、3試合見てきましたが、中軸と下位打線のバッティングの力には、やはり差があるように思っていました。だから、金丸君とかに打たれるのはもう止めようがない、いかにその前、下位打線から1・2番の出塁を抑えるかが鍵だと思っていたのですが、そういう意味ではここはよく1・2番を抑えてくれたと思います。

しかし5回裏、丸山君もランナー出しながらもナイスピッチで無失点。

6回表、先頭の金丸君が右中間に抜けるヒットで出塁すると4番原島君は四球、送りバントと内野ゴロで国士舘が更に1点返し、7-3。しかしこの辺り、点はやってもアウトを取る守備は落ち着いていたと思います。でも、追い上げられるのはイヤだよー。

6回裏、打順は1番田邉君から。ここで何とか追加点が欲しいところですが…田邉君のライトへの打球はライトの好守備に阻まれ1アウト。続く泉澤君はセンター前の文字通りポテンヒット。期待の3番広瀬君はレフトライナーに倒れますが、4番江川君の打席で牽制の連携ミスで1死2塁に!願ってもないチャンスですがここで国士舘は江川君を敬遠!(久々に見た!)続く5番の中村君はショートゴロに討ち取られ、関東一は無得点に終わります。

7回表、打順は8番北川君から。北川君はサードゴロ、続く9番の丸山君もセカンドゴロ…ですが、送球が高い!!恐れていた下位打線からのランナーが…こういうミスは逃さない国士舘、1番福田君、2番植草君の連打で1点。植草君の打球はセカンド守備位置がも少し後ろだったら取れていたかなー?そして3番金丸君の犠牲フライで7-5。しかし続く4番原島君は抑えます。それにしても、2点差は怖すぎる…

7回裏、6番新井君、7番玉井君の連続三振で盛り上がる国士舘スタンド。丸山君の投球もさすがなのですがそれどころではない、2点差に追い上げられているのに、ここで三者凡退では流れが変わってしまう…打席はピッチャーの松本君…これまでしばしば大きい当たりを打っていますが相手は大会屈指の好投手・丸山君だし、前の打席は見逃し三振に取られてる……せめてなんとか出塁してくれ!…とは、一塁側の多くの人が思ったことでしょうが、なんと!松本君は初球をレフトスタンドへ!打球としても、そして勝負の行方を占う意味でも、大きな一発でした。これで後2回を残し、8-5、3点差です。

8回表、5番布川君から。ここをきっちり抑えれば9回も中軸には回らない。布川君は初球打ち、これがショートゴロとなり、1アウト。続く大沢君は四球を選びますが、次の井上君をセカンドゴロダブルプレーに討ち取り、無失点!!これで大きく勝利が近づきました。

8回裏。イニングの合間、一塁側ベンチの上でトランペットの必殺仕事人…はいいのですがあれ?3塁側の国士舘が負けずに返す!そしてまた関一側が…(以下リフレイン♪)オイオイやりすぎだろ田邉を応援しろよ(笑)なんて思っちゃいましたが、でも、7回のルールに則った端整なエール交換とはまた違った、なんか独特の味のある交歓でした。反対側の空気も肌で感じられるくらい近い、神宮第二だからこそのものだったのかもしれません。

それはそれとして、何とかもう1点欲しいところ、1番からの好打順ですが田邉君・泉澤君は凡退。3番広瀬君も2-0と追い込まれますが、3球目をセンターオーバーの大きな当たり!3塁まで行きます!!そして4番江川君の打席で、国士舘としては痛恨のパスボール、広瀬君が生還、9-5となります。

最終回、後がない国士舘は代打攻勢をかけてきますが松本君も守備陣も落ち着いて三者凡退に討ち取り、試合終了!

関東一が秋の都大会初優勝を飾り、来春のセンバツ出場を確定させました。おめでとう!

昨日の準決勝を見たとき、正直、松本君と丸山君の出来次第では、関東一が大差で敗れる可能性もあると思いました。東亜の森君や成立の岩佐君ら、好投手を次々と攻略してきた国士館打線は本当に怖かったのですが、松本君が落ち着いたピッチングで持ちこたえてくれました(コールド勝ちだった創価戦、東実戦で4失点だったのに、森君や岩佐君から9点とった国士館打線相手に、9回やって5点で済むとは…!)。国士舘が昨日、序盤はコールドペースだったのにもかかわらず追い上げる東亜に苦戦し、球数の多くなった丸山君が決勝で先発できなかったことも大きかったと思います。対する関東一は準決勝の早実戦は5回コールド(にしては松本君の球数も相当でしたが…(汗))。これに限らず、今大会、関東一にはツキというか、流れが来ていました。でもそれを優勝という確かな形にして掴み取ったのは、あの夏の悔しさを晴らそうとするチームみんなの頑張り、そしてそれを支え励ましてくれた周囲の方々の力だと思います。

あの、雷雨の準決勝から3ヶ月、この日が来ることを願いはしても、予想はしていなかった(ファンの風上にもおけない…)。わずかな期間で、一戦一戦成長していったチームに脱帽です。本当に凄い。改めておめでとうと言いたいです。そして有難う!

3年前の夏、初戦敗退に自分自身呆然としながら、大泣きする控え部員たちの姿に、いつか必ず甲子園に行って欲しいと痛切に願った、それがようやく叶うんだもの。閉会式も4年前が思い出してしまって、うるっときました。優勝旗受け取りに行くときの広瀬主将の慣れてなさげ(いやホントに慣れてはいないわけだけど)な雰囲気にはちょっと和みましたが。こういうとこは、あのときと同じなんだよなあ…

帰り際、大きなダンボール抱えてすれ違った、やはり背番号のない選手、すごく幸せそうな顔をしていました。本当に良かった。甲子園で関東一のユニが観られる日が、待ち遠しいです。あ、でもその前に、神宮大会ですね!